すべてはッ おのれの弱さを認めた時に始まる
鋼入りのダン(スティーリー・ダン)とは、ジョジョの奇妙な冒険Part3「スターダストクルセイダース」のキャラクターである。
DIOが差し向けた刺客の一人。ケバブ売りに扮して一行と接触し、ジョセフと壮絶な値切り合戦を繰り広げた後、その正体をバラす。その場で情報を聞き出すため一行に捕らえられていたエンヤ婆を抹殺した。
4対1の状況においてもクールに振るまい一行の目の前で紅茶を飲んだりしていたが、その余裕の態度は後述の能力がゆえ。この時点で既にジョセフを人質状態に置いていたダンは、その能力を明かした。
安易にダンを攻撃できない状況に陥った一行は承太郎をダン本体の監視に残し一旦離れ、ジョセフの脳内に潜んだラバーズを駆除するべく花京院とポルナレフのスタンドを小型化させジョセフの体内に送り込んだ。
一方ダンは優位に立った事で態度が急変、物腰穏やかな敬語口調だったのが「ポンチ野郎」などと口走るようになり、承太郎が「ダンを傷つけてはいけないが離れてもいけない」状況に陥ったのをいい事に好き勝手を始める。承太郎の財布や時計を目の前で堂々と奪い、人間ブリッジをさせ背中を踏みつけ、靴磨きを要求し顔を蹴り飛ばし、高価な宝石店の商品を盗(ギ)らせた上で通報し店員にボコらせるなど、まさにやりたい放題。この時承太郎は静かに怒りを募らせながら「忘れっぽいんでな、メモってたんだ」とダンにやられた所行を逐一メモっていた。
その後ジョセフサイドでは花京院がダミー人形だらけの中から本物のラバーズを見つけ、攻撃しジョセフの体内から追い出す事に成功する。人質を失ったダンはそれまでの態度から一転、承太郎に土下座をし靴をベロベロ舐め許しを請う。内心今度は承太郎の脳内にラバーズを乗り込ませようとしていたのだが、精密動作と超視力に定評のある承太郎のスタンドからは逃れられるはずもなく、スタープラチナの指先で捕えられ腕と脚をヘシ折られる。(この時、承太郎のスタンドはおろか、前情報があるはずの花京院のスタンドの特性すら碌に把握・対策していなかったことが承太郎にハッキリとバレてしまい、その迂闊さについて静かに突っ込まれた。)
ダンは「二度と一行の前に姿を見せない事」を条件に降伏し再起不能(リタイア)・・・と思いきや最後の最後で何の関係もない女の子の身体を乗っ取るというゲスな行動に出る。しかし悪あがきも虚しく花京院のハイエロファントグリーンの触手が足に結び付けてあった事に気付かなかったラバーズはそのまま拘束され使用不可になった。
ついに全ての手を失い完全敗北を悟ったダンは「ゆるしてくださーーーいッ」と3度目の降伏をするが当然許されるわけもなく、「正真正銘の史上最低な男だぜ・・・」と呆れ返る承太郎の積もり積もった鬱憤を晴らすような3ページにわたる怒りのオラオララッシュを叩き込まれ、めでたく再起不能(リタイア)となった。
これまでの仕打ちを書き留めたメモ帳にサインを記し、「つけの領収証だぜ」と破り捨て承太郎はクールに去った。
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最終更新:2024/03/29(金) 00:00
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