錬金術単語

レンキンジュツ

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錬金術Alchemyとは、に以下のものをす。

  1. 狭義では、化学的手段を用いて安価金属から高価なを練成する試み。
  2. 広義では、金属に限らず様々な物質や、人間体やをも対として、それらをより全な存在に錬成する試み。(概要参照)
  3. スラングとして、安い元手で大きな利益を上げる利殖やビジネスの意味。

概要

一般によく知られた錬金術とは、物質をより全な存在に変える賢者の石を創る技術のことをいう。
この賢者の石を用いれば、卑金属などの金属に変える事ができるという。

しかし本来は、一般の物質を「全な」物質に変化・精錬しようとする技術のことであり、さらには人間の霊をも「全な」霊に変性しようという意味を持つこともあった。
つまり、古代中世ではよくある「不老不死」の研究の一種である。
また、錬金術は世界創造した過程を再現する大いなる作業であるとされる。

ホムンクルスのように、生物から人間を作ろうとする技術も「一般の物質から、より全な存在に近いを備えた人間を作り出す」という意味で錬金術と言える。

心理学者C・G・ユングは錬金術を人間の意識の成長を意味すると定義付けた。

科学に与えた影響

錬金術の試行の過程で、現在化学品の発見が多くなされ、実験具が発明された。その成果は現在科学にも引き継がれている。

例えば、からエリクシールを取り出すために必要な「万物融解液」の発見の過程で、・硝など様々な溶解液が発見された。
他にも磁器や蒸留、火といったものが発見されている。

現代の「金をつくる技術」

理論上、核分裂によってをつくることができる。

原子量198の水銀原子量8のベリリウムを加速器でぶつけると、原子206ポロニウムとなる。この物質は陽子の分離エネルギーが負であるため、陽子をひとつ放出して原子205のビスマスとなる。このビスマスは放射性物質であるので、2度α崩壊して原子量197のとなる。このは安定同位体であり、自然界に存在すると同じものが得られる。
もっとも、長い年と膨大なエネルギーが必要なため採算が合わないのだが。

核融合による生成も理論上は可
ただしのように質量数が大きい物質を核融合で生成するには、高圧・高温という条件が必要となる。
それを人為的に発生・制御できる技術は今のところ存在しない。

フィクションにおける錬金術

フィクションでもその名前にする事が多い。しかしその多くは、どこかずれた設定になっているように見受けられる。

本来の錬金術は魔術科学両方の性質があったが、フィクションでは魔術的側面が強調されている。
おそらく、科学に寄せると現在では広く知られている『化学』になってしまい、ガジェットとして使いにくいせいだろう。

また、賢者の石は(伝承通りのを持っている場合もあるが)その作品独自の解釈がされる場合が多い。
エリクサーも「品の一種」という扱いにされることも。現実に似た名前の製剤・があるので、そっちをしているのかもしれないが。

ホムンクルスも同様で、人造人間とほぼ同様の解釈をされることが多い。(該当記事も参照)
ラスコでは狭すぎると言わんばかりの体や身体を有しており、その大半が人類の脅威となる。
逆に、フラスコから出れない自分の人生を嘆くものもいる。

ゲーム作品などでは、「アイテム合成するシステム」を「錬金術」という名で採用するものも見受けられる。
また、それとは別に「賢者の石」「エリクサー」という名の回復アイテムが登場することもしばしば。

錬金術が登場する作品一覧

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最終更新:2024/03/19(火) 14:00

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