鍵盤ハーモニカとは (ケンバンハーモニカとは) [単語記事]

鍵盤ハーモニカとはリード楽器の一つ。アコーディオンの小さい版だと思えばよい。小学校の音楽の授業で使うアレである。

概要

昔は音楽の授業でハーモニカをよく使っていたらしいがハーモニカは演奏が難しいため、ハーモニカの音色で手軽に演奏できる楽器として考案された。複数のリードが並び、マウスピースから息を吹き込むことによってリードが振動し音が鳴る仕組みである。

近年では小学校の音楽の授業で広く使われており、鍵盤ハーモニカを演奏したことの無い人はいないのではないだろうか。

誰でも楽に音を鳴らせ、pp～ffまで幅広いダイナミクスレンジを持ち、ビブラートや和音も出来る結構有能な楽器。

鍵盤ハーモニカは他の楽器と違い、メーカー毎に独自の名前を持っている。そのためその商標名を楽器の名前と勘違いしている人も少なくない。

ヤマハ『ピアニカ』: 日本で一番広く普及しているのではないだろうか。澄んだ音色で人気の鍵盤ハーモニカ。ピアニカを楽器名と勘違いしている人が多く、ネットでも大体鍵盤ハーモニカのことはピアニカと書かれる。これが更に勘違いを加速させている。
ゼンオン『ピアニー』: 発売元のゼンオン（株式会社全音楽譜出版社）はピアノメーカー・カワイの100%子会社である。; 他の二社に比べ低価格である事を武器にシェアを伸ばしている。かつては幼児向け楽器ブランド「バンビーナ」の『メロディーホーン』も生産していたが、ピアニーに統合された。
スズキ『メロディオン』: スズキの鍵盤ハーモニカのショートマウスピースは平たくなく、丸型なのが特徴。張りのあるパワフルな音色が特徴。少し音程が調子外れ。; スズキは鍵盤ハーモニカを『教育楽器』では無く『ソロ楽器』として扱っているらしく、バンド演奏用のピックアップ搭載モデルや、ステージで演奏するため用の1台3万円もする楽器も作っている。(普通の教育用モデルは5~7千円); 非常に豊富なラインナップがある。バス鍵盤ハーモニカはスズキしか作っていない。