長船派

長船派とは、備前物のうち、鎌倉期後期以降に興った刀工集団。備前国邑久郡長船(現在の岡山県瀬戸内市)を拠点とした。通称「長船」・「備前長船」と呼ばれる。

ニコニコ動画界隈では、ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する長船派の刀工に作られた刀剣男士たちが属する刀派を指す。

刀剣乱舞において

事実上の祖が光忠、その息子が長光、そのまた息子が景光であり、現在刀剣乱舞に実装されているのはこの三世代によって打たれた刀たちである。

ゲーム開始当初から長らく長船派の刀剣男士は燭台切光忠のみだったが、2017年8月8日に小竜景光が実装され、さらに2017年9月5日に謙信景光、2017年10月3日に小豆長光、2017年10月18日に大般若長光と怒涛の勢いで追加された。現時点で５振りが該当し、作中では三条派と並んで2番目に多い刀派となった。

差異はあるがみんな暗色の三つ揃いスーツを着ており、内番でのジャージもデザインが共通している。

コモン太刀で恒常で入手しやすい燭台切光忠以外は、追加刀剣男士の例に漏れず入手難易度がとても高い。
小竜景光・謙信景光・小豆長光は期間限定鍛刀にしか登場しておらず、大般若長光はイベント確定報酬だったことが１度あったのみ、4振りとも長らく入手方法がない難民多発仕様であった。
しかし、2018年7月3日のアップデートにて小龍景光・謙信景光・小豆長光が恒常で鍛刀に追加された。これからは長船派難民も少なくなるかもしれない。出現確率はお察しください。

2018年10月31日に山姥切長義(刀剣乱舞)が実装。備前長船の刀工・長義に打たれた刀と明言あるが、傍流であるためかゲーム内では刀派なし表記となっている。
長義は長船四天王（長光・兼光・元重・長義を指す）の一人に数えられ、同時代の長船派の主流である兼光一派（光忠→長光→景光→兼光の流れとなる）とは別系統の刀工となり、備前風に相州風を加えた「相伝備前」と言われる作風を作出して「備前にありながら最も備前離れした刀工」とも言われる。
刀派表記こそないが衣装には長船派に共通する特徴があり、なおかつ独自の要素が入っている。

長船派の刀剣男士

73番　燭台切光忠

「僕は、燭台切光忠。青銅の燭台だって切れるんだよ。……うーん、やっぱり格好つかないな」

声：佐藤拓也　絵：藤未都也

備前長船派の事実上の祖といわれている刀工、光忠の作。 
名は、伊達政宗がこの太刀で家臣を斬った際にその勢いで燭台まで斬れたという話が由来。
伊達者で格好の良さにこだわる。
同じく伊達家にあった太鼓鐘貞宗とは「みっちゃん」「貞ちゃん」と呼び合う仲。
（刀剣乱舞絢爛図録より引用）

仲間の和を大事にする穏やかな物腰の青年。主である審神者に対しても身嗜みを気を付けるように窘めたり、面倒見が良い。伊達家に在った刀剣男士たち「伊達組」と仲が良い。

詳しくは→燭台切光忠(刀剣乱舞)

75番　大般若長光

「お初にお目にかかる。俺は大般若長光。長船派の刀工、長光の代表作さ」

声：三木眞一郎　絵：浅島ヨシユキ

備前長船派の刀工、長光作の太刀。
名の由来は、室町時代の値打ち銭六百貫と大般若経六百巻をかけたもの。
美術品を好み、美しいものを愛で口説きものにするというのは至極まっとうなことだと語る。
が、普段は質素倹約がモットー。
（公式Twitterの紹介文）

耽美な見た目に反して、のんびりした庶民的な性格。審神者に対しては気安い態度で、からかって口説いたり、審美眼向上を思いやってお年玉をくれたりする気の良いお兄さん。

詳しくは→大般若長光(刀剣乱舞)

77番　小竜景光

「俺は小竜景光。主を探しさすらう流浪の旅人……キミが、今度の主かな？」

声：立花慎之介　絵：浅島ヨシユキ

備前長船派の刀工、景光作の太刀。
名は、樋中に倶利伽羅竜が浮彫されていることからついたとされる。
その他にも「楠公景光」や「覗き竜景光」など異名も多い。
真の主を探して延々と旅する風来坊。
（公式Twitterの紹介文）

性格は軽薄だが、使い手を選ぶ刀剣で、ユニコーンのごとく主には清廉潔白を求める。飄々とした態度で審神者が真の主たるか見定めている。戦には手慣れており、元主に因んで首を狙う戦法やゲリラ戦を得意とする。

詳しくは→小竜景光(刀剣乱舞)

146番　謙信景光

「ぼくは謙信景光。あまくみないでもらいたい！」

声：代永翼　絵：ホームラン・拳

備前長船派の刀工、景光作の短刀。名は、上杉謙信が身近に置いたことからついたとされる。
表には「秩父大菩薩」の文字、裏には大威徳明王を表す梵字が彫られている。がまんができる、つよいこ。
（公式Twitterの紹介文）

幼い見た目相応にあどけない性格で、謙信公のような立派な大人を目標に努力して背伸びしている。元主を同じくする小豆長光のことは「あつき」と呼び、ひらがなを多用した喋り方や衣装にもお揃いが多い。

詳しくは→謙信景光(刀剣乱舞)

148番　小豆長光

「わたしは小豆長光。きみは……すいーつ、すきかい？」

声：川原慶久　絵：ホームラン・拳

上杉謙信の愛刀であったと伝わる太刀。
名の由来は諸説あるが、刃先に当たった小豆の粒が二つに割れていたため、と彼は語る。
保育士よろしく面倒見良く、且つすいーつ職人なのだが、お気に入りのえぷろんが似合わない。
（公式Twitterの紹介文）

包容力溢れる性格で、子供を守っている。普段は戦を好まないが、実戦となれば軍神の顔となり、脳天を割ったという名の由来も示す。昔から謙信景光の世話を焼いており、彼の成長を見守っている。

詳しくは→小豆長光(刀剣乱舞)

関連動画

長船派＋山姥切長義

関連項目

• 刀剣乱舞
• 刀剣男士
• 燭台切光忠(刀剣乱舞)
• 大般若長光(刀剣乱舞)
• 小竜景光(刀剣乱舞)
• 謙信景光(刀剣乱舞)
• 小豆長光(刀剣乱舞)