もとは高殿の下のことで、転じて敬称となった。明治は文官では勅任官と、武官では将官以上の敬称だったが現在は公的な敬称ではない。
類似の敬称との区別としては、皇帝や天皇、国王といった国家の君主には「陛下」、それに次ぐ立場(皇族・王族、また摂政や日本の征夷大将軍、公国の君主などといった世襲王家に準ずるもの)には「殿下」、臣下で国家の要職にあるもの(大臣、大使、将軍など)や共和国元首(大統領など)には「閣下」を用いる。また最高位の聖職者(宗教界のNo.1)には「猊下(げいか)」を用い、それに次ぐ立場には「台下」や「聖下」を用いることがある(ローマ教皇には「台下」を使うこともある)。
ただしこれにも時代や地域によって差があった。たとえば朝鮮や西域諸国など中国に朝貢していた国については、形式的に中国皇帝の臣下と言う立場だったことからその国王は「殿下」と称する事が正しいとされた。これは古代中国において、各国の事実上の「王」が周宗室に対してはあくまで「公」を名乗るよう求められたのと同じ原理である。
現在ではこうした歴史的な経緯とは別に、面白がったり一種の親しみを込めるなどして「〜閣下」「閣下」「殿下」とあだ名することが多い。また、傲慢で独裁的人物に対する皮肉で「~閣下」を付けることもある。
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最終更新:2024/10/10(木) 19:00
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