阿蘇山とは (アソサンとは) [単語記事]

あそさん阿蘇山 Mt. Aso
基本情報
標高	1,592m
所在地	熊本県　阿蘇市　高森町　南阿蘇村
山系	阿蘇カルデラ、阿蘇火山群
種類	成層火山
活火山ランク	ランクA
噴火警戒レベル	3(入山規制)
登山適期	5月上旬～10月下旬
特記事項
日本百名山(97) 新日本百名山(93) 新・花の百名山(98) 世界ジオパーク常時観測火山
山テンプレート

阿蘇山とは、熊本県阿蘇地方にある山。日本に110座ある活火山の1つである。

概要

「火の国」熊本県のシンボル的な存在の山。標高が語呂合わせで「ひごくに(肥後国)」と覚えることが出来る。

過去の大規模な噴火によって形成された阿蘇カルデラが有名。外輪山は南北25km、東西18kmに渡り、国内では北海道の屈斜路カルデラに次いで2番目に大きい。カルデラの内側には市街地が広がり、道路や鉄道が通っている様子は世界的に珍しいという。

東西に並ぶ中央火口丘群の根子岳（1,408m）、高岳（最高峰）、中岳（1,506m）、杵島岳（1,270m）、烏帽子岳（1,337m）を阿蘇五岳と呼ぶ。このうち、現在活発な火山活動を行っているのは中岳で、数年おきに噴火が発生している。

約600万年前から活動が始まったとされている。このうち、約27～9万年前までに4回の大規模噴火が発生している。

特に、約9万年前に発生した噴火では、火砕流が九州全域から山口県にまで及び、火山灰も朝鮮半島や北海道まで達した。これらの大規模噴火によって現在のカルデラが形成された。

有史以降も噴火は継続している。最新の噴火は2016年に発生し、熊本県や大分県をはじめ、海を越えた愛媛県など広い範囲で降灰が見られた。

活発な活動を続ける火山であるため、常に最新の情報を確認する必要がある。

また、2016年の熊本地震および豪雨災害で通行できないルートが存在する。詳しくはこちら。

登山道	起点	距離	時間（目安）	難易度	備考
仙酔峡コース	仙酔峡	2.3km	登り：2時間下り：1.5時間	初級	仙酔尾根は高低差、距離ともに最小火口東方面は規制がかかることも
砂千里コース	阿蘇山西駅	4.3km	登り：2時間下り：1.5時間	初級	カルデラの雄大な景色が楽しめる難所もなく歩きやすい
日ノ尾コース	日ノ尾峠登山口	3.5km	登り：3時間下り：2時間	初級	東麓の尾根ルート崩落地や急坂がある他は難所もない
行儀松コース	牧野道登山口	4.6km	登り：4時間下り：3.5時間	中級	南麓から砂千里浜へ至るルート登山道の整備状況はやや悪い