陳偉殷 単語

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チェンウェイン

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陳偉殷(チェン・ウェイン、1985年7月21日-)とは、台湾出身のプロ野球選手投手)である。

日本での登録名は「チェン・ウェイン」。

概要

2003年末、国立体育学院在籍中に中日ドラゴンズに入団。

中日時代

一軍デビュー2005年4月3日横浜ベイスターズ戦。リリーフで2回を投げたが5失点(自責4)と打ちこまれた。8月7日横浜戦で延長11回を抑えて初セーブを挙げたが、10試合で防御率6点台に終わった。


2006年に左肘の疲労骨折靱帯断裂で手術を受け、リハビリのため2007年育成選手として契約


2008年、支配下登録に復帰すると、中継ぎとして一軍に定着。中盤からは先発も務め、完封勝利記録するなど7勝6敗、防御率2.90の好成績を残す。また北京五輪台湾代表に選ばれた。


2009年は開幕からローテーション入りを果たすと、驚異的な安定感無援護で、好投→勝ちつかず、のパターンを繰り返す。その回数実に11回、同僚の川井雄大が開幕から11連勝したのとは対照的に、記録的な防御率を維持しながらも勝ちは伸びなかった。終盤には最多勝を狙う吉見一起が5回から登板し勝ちを奪われる(ヌッス)など、采配にも嫌われる1年となった。
結局、セ・リーグ歴代10位となる防御率1.54(規定投球回数到達で防御率が1.6を切ったのは、1970年村山実以来39年ぶり)という圧倒的数字を残し最優秀防御率を獲得したにも関わらず8勝4敗に終わった。なおクライマックスシリーズでも2試合に登板して2敗。その勝ち運のさは留まるところを知らない。


2010年は序盤こそ少し苦しんだが、徐々に調子をあげ13勝をマーク。前年よりは援護があったがリーグ2位防御率にも関わらず10敗を喫し援護が少ないことに変わりはなかった。クライマックスシリーズでは初戦に先発勝利日本シリーズでも第2戦、第6戦に先発し1勝、防御率1.38と活躍した。


2011年は左足の故障で開幕から先発ローテーションに入れず、無援護にヌッスも重なり8勝10敗に終わった。かねてからメジャー願望があり球団もシーズン終了後の自由契約を認めたため、オフ中日自由契約となり、2012年1月ボルチモア・オリオールズと3年契約を結んだ。無援護からくる不憫イメージもあったためか中日ファンからも好意的に見られており、移籍後の報道日本人選手に準じる形で行われている。

オリオールズ時代

2012年は1年間先発ローテーションを務め、チーム最多の12勝をマークア・リーグ最優秀新人賞の投票では4位の得票を得た。


2013年5月を痛めて2ヶほど故障者リスト入り。そのため規定投球回数に届かず、7勝7敗に終わった。


2014年は1年間ローテを務め、31試合に登板し、16勝6敗。防御率が初めて4点台を切り、勝利数、勝率ともア・リーグ4位の好成績を挙げ、地元メディアでも「今季のMVP」「エース」と賞賛される。


2015年は11勝を挙げ、ア・リーグ7位の防御率3.34と活躍した。オフFAとなった。

マーリンズ時代

2016年1月マイアミ・マーリンズと5年契約を結んだ。背番号は54。台湾の選手としては王建民以来2人となる開幕投手を務めたが、左肘の故障ので22試合の登板で5勝5敗、防御率4.96に終わった。


2017年は、前年手術を回避した左肘が再び故障し、9試合の登板に終わる。2年終了時点でFAになれるオプトアウトつきの契約だったが、行使せず残留。


2018年は26試合に登板したが、6勝12敗と負け越した。


2019年リリーフで45試合に登板したが、防御率6.59に終わり、オフ契約を1年残して戦外。5年総額8000万ドル契約ながらマーリンズでの4年間は102試合13勝19敗、防御率5.10という成績に終わり、地元メディアでは「史上最低FA契約の1つ」などと酷評される羽に。

マーリンズ退団後

2020年シアトル・マリナーズマイナー契約を結ぶが、新型コロナウイルスマイナーリーグが開催中止になってしまい、6月自由契約となる。なおこの年は試合数削減によりメジャーリーガーは年俸がカットされたが、メジャー契約を結んでいないチェンは対外だったため「2020年に最も稼いだメジャーリーガー」と揶揄された。

ロッテ時代

2020年9月21日千葉ロッテマリーンズに入団。9年ぶりの日本復帰となった。背番号58。登録名は中日時代と同じ「チェン・ウェイン」となる。中日時代同様無援護に苦しみ勝ちを挙げることは出来なかったが、重な左のスターターとしてロッテCS進出に貢献した。CS敗退後、自由契約となる。

阪神時代

12月22日阪神タイガースに入団した。背番号は前年まで能見篤史が背負っていた14


2021年オープン戦で結果を残せず二軍スタート4月29日の古巣・中日ドラゴンズ戦で初登板し、NPBでは10年振りとなるを手にした。しかし球速が昨年より5km/h程度落ちるなど最衰えは隠せず、次戦で打ち込まれ二軍落ち。二軍では抜群の結果を出していたもののジョー・ガンケルが好投を続けていたため昇格機会はなく、6月に左肩を痛めそのままシーズン終了となった。


2022年回復が遅れる。衰えはいよいよ深刻となり、往年の剛速球や変化球のキレは全に失われてしまった。二軍では防御率3点台ながら被打率も3割に迫るなど全く上がりが見えず、シーズン中の6月29日自由契約事実上の戦外となった。2年間で4億円以上の高額年俸を貰っておきながら一軍登板は僅かに2試合とほとんどチームに貢献できず、マーリンズ時代に続いて不良債権の烙印を押されてしまった。

プレースタイル

全盛期は最速154km/hのストレートにキレのあるスライダーカーブを織り交ぜ、空振りを量産した。肘を故障してからは150km/h弱に留まったものの、打者の手元で動く速球で三振なゴロに打ち取ることが多かったが、阪神入団後は急速に衰えていった。

人物

ヒーローインタビュー日本語で受け答えるなど、日本語が上手である。平田良介覚醒した2011年インタビューアホの子ぶりを発揮すると「チェン日本語教えてもらえwww」とコメントされる事も多かった。2019年にはかつての同僚だった小田幸平YouTubeチャンネルに出演し、当時噂されていた中日復帰について「小田さんがやりたいんだったら一緒にやりたい」と冗談交じりに前向きな姿勢を示していた。

ニコニコなどでは東方Projectの登場キャラクターである「ちぇん)」とかけて「ちぇえええええええん」と弾幕られることが多い。

成績

通算投手成績

通算:15年登板先発完封勝利敗戦セーブホールド勝率投球回与四球奪三振失点自責点防御率
NPB:7年 133 95 14 8 37 33 1 14 .529 686.0 166 541 221 198 2.60
MLB:8年 219 170 0 0 59 51 0 3 .536 1064.2 270 846 526 495 4.18

タイトル・表彰

タイトル
NPB最優秀防御率 1回 2009年
NPBMVP 1回 2009年8月

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