陳宮(Fate)とは (チンキュウとは) [単語記事]

陳宮(Fate)とは、TYPE-MOONのスマートフォン用RPG『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァントである。
サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。

概要

「サーヴァント・キャスター。
姓名を陳宮（ちんきゅう）、字を公台（こうだい）と申します。
こうして召喚されたのも一つの縁。末永くお付き合いいたしましょう。」

キャスター(魔術師)クラスのサーヴァント。
紫の髪に浅黒い肌の男性。『Fate/EXTRA』に登場する某ホムンクルスとうり二つ。

『Fate/EXTELLA』の呂布シナリオの最後にちょっとだけ登場。敵対勢力をすべて撃破し上司である玉藻への下克上を狙う呂布に対し、自分達は国政が下手なので裏切るのは国が肥え太るまで待つべしとアドバイスを送っている。

『Fate/Grand Order』では第二部・ロストベルトNo.3にて初登場。
スパルタクスが叛逆の光を以て呼び起こした「人々の祈り」によって秦異聞帯と英霊の座が繋がったことで召喚されたはぐれサーヴァント。主人公がマスターに相応しい存在かを確かめるために主人公一行を殺しにかかり、実力を認めると赤兎馬と共に一行に加わった。

真名

中国後漢時代末期の武将。曹操に仕えていたが離反し、飛将軍・呂布に仕えた軍師。

呂布と共に転戦し、稀代の智将として戦果を挙げるも、旗色が悪くなるにしたがって、陳宮に謀反の疑いが掛かり、呂布は指揮系統の乱れを嫌って不問にした。
が、呂布への献策は疑心によって退けられ、逆に機を逸したために戦果が上がらず挽回の機会を失うという負のスパイラルに陥り、陳宮・呂布の間の不仲は冷え切っていた。

最終的に、逆に追う側となった曹操に捕らえられ、呂布と共に処刑されることとなった。

…という史実なのだが、資料が少ないためか、言動、行動原理に不明な点が多い。
結果として、数多くの創作で様々な人物像で描かれ、何より三国志における重要人物である呂布を支える軍師という美味しいポジションは、彼を実際の戦績以上に有名にしてゆくのであった。

人物像

『Fate/EXTRA』シリーズの時点で、呂布奉先のマスターの見目が非常に似ていることを皮切りに、イベントスチルでちょくちょく出てきたり、テキストだけで名前が出てくるなど、呂布に縁深い謎の人扱いされ続けてきたが、FGO第二部・ロストベルト3章のカメオ出演を経て、2019年 8月のアップデートにより、いよいよFGOでプレイアブルとなった。レアリティは☆2なので、課金不要で入手が可能。

学者肌のようで攻撃的、兵としての情熱に燃える司令官、恐怖を信念で制御する理性の鬼、乱世中国が産んだ数多の名軍師に匹敵する知力を以て猛将すら目を丸くするほどサディスティックに人を使う…そんな二面性を冷徹の一語によって表現する男。

考えた策を試したくてうずうずしているが、赤兎馬曰く「陳宮殿の策は『そこです。自爆しなさい』だけ」だとか。ちなみに司馬懿には好意的だが諸葛亮は気に入らない様子。

Fate 世界の陳宮は夏王朝の末裔であり文献や技術を受け継いだ技師であったが、夏王朝の兵器は魔術回路が無いと運用出来ないものばかりであったため無駄だと思っていた。しかし呂布にはその兵器を使うことが可能であり、呂布自身も自身の覇気として迸る魔力の制御に苦心していたため、陳宮は彼を中心とした兵器開発に勤しむことになる。それが呂布の持つ五段階変形中華ガジェット「軍神五兵」である。
史実では呂布と陳宮の間は時がたつにつれ険悪になるのだが、Fate 世界では死してなおも互いを無二のパートナーと認め合う間柄。呂布に対する忠義は篤く、サーヴァントとなった後も義理立てとして強さのみを奉じ武勇のみに忠じている。そしてそれはそれとして自爆は命じる。逆にどうして史実通りの負のスパイラルによる衰退の原因になったのだろうか…。

かつて弓の名手であったものの、天下を取る夢を捨て去って自分の国を得るべく軍師になるほどの現実主義者。
何事にも犠牲はつきものと考えており、それゆえに発生しうる犠牲を浪費せず、有効活用することを常に考えている。
だからこそ、雇用主であるカルデアのマスターにはひとつの期待を寄せている。それは自身のもう一つの夢である、軍師の本懐を達することに繋がると予感するゆえに。

能力

ステータス

真名：陳宮公台
クラス：キャスター
出典：史実、三国志演義
地域：中国
身長/体重： 182 cm / 60kg
性別：男性
属性：混沌・善　　副属性：人
パラメータ

筋力：C 耐久：D 敏捷：B 魔力：B 幸運：C 宝具：C
スキル

スケープゴート:E

人間観察をさらに狭くした技術。対象となる人間が将来どのような形で才能を開花し、一点突破型の超武力を獲得するか否かの見極めに優れている。

軍師の忠言:B++

軍師系サーヴァントに与えられるスキル。状況を分析し味方へ正しい助言を与えることができる。
本来はBランクだが『++』が入っているのは呂布を従わせた事に由来。ここ一番では孔明を上回る『主君への忠言』ができる。

軍師の本懐:A

裏切りの英雄・呂布と共に戦場を駆け抜けた陳宮。
冷酷・冷徹な陳宮だが、そんな彼にも武人としての信念、情熱は備わっている。
「この主君の為に死ぬ」「この主君と共に死ぬ」という魂の誓い。即ち、軍師の本懐なり。
バーサーカークラスのサーヴァント限定で行える『英雄作成』である。

陣地作成:C

魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。武将調整用の工房や戦時の陣地構築を得意とする。が、基本的に超武力を持った将軍を基点とした布陣であるため一般的ではない。

道具作成:B

魔力を帯びた器具を作成する。単純な機構にはなるが城攻めの道具なども考案してくれる。

宝具

「そして、命の価値に区別なく」

掎角一陣（きかくいちじん）: ランク：C / 種別：対軍宝具 / レンジ：1～10 / 最大捕捉：1～60人; 軍神五兵を製作する際に出来た余剰部品――誰にも気付かれることのない、超小型の魔術回路超加速器――で味方を一時的に超強化し、超攻撃力と共に超臨界させる陳宮の外道宝具。自軍ひとりを生贄にして敵陣にダメージを与える。…要は「他人の命でやる流星一条(ステラ)」。最悪である。; なお、宝具演出で矢を撃っているように見えるのは非道威(ひどい)印象を和らげるための古代夏王朝の魔術竹簡によるカモフラージュである。

ゲーム内性能

2019年 8月4日に『Fate/Grand Order』4周年記念でフレンドポイント召喚に追加された低レアサーヴァント7騎のうちの1騎。
恒常星２キャスター。

味方1騎を犠牲にして撃ち放つ宝具(後述)が強力で、非常にえげつない戦法が可能。「軍師の本懐」も1ターン限定でクリティカルバフとHP増加はバーサーカー限定とはいえ、かなりの高倍率を誇る。「スケープゴート」でターゲットを逸らすこともできるのでバーサーカーとの相性は良い。FGO脱法低レア勢期待の新人。

宝具は説明を読んだ時点で嫌な予感しかしない「味方サーヴァントを生贄にする宝具」。倒されたときに効果が発動するスキルや概念礼装を持ったサーヴァントを生贄にして効果を発動させる、HPが減少すると威力が増加する宝具持ちを生贄にしガッツで低HP 蘇生させて最大火力を出させる、バッファーにスキルを使うだけ使わせて生贄にして次のバッファーを呼び出す等のまさに外道な運用が可能。また、アーラシュ同様に「超強力」な宝具であり、あまつさえ多段HITの全体攻撃Arts 宝具なのでArts バフやNP獲得量バフを盛ることで連射が可能なため、バッファーの玉藻の前(術)やNP供給役の孔明などを生贄にして低レアにあるまじき火力で敵を薙ぎ払っていく様が散見される。ついたあだ名は「人権軽視鯖」「全てのサポ鯖を殺した男」他多数、味方ユニットを次々使い捨てていく様から「カタパルト・タートル」「FGOで一人TCGをしている男」とも。生贄になるのは陳宮を除き一番左にいるサーヴァント、被撃破時のカウンター効果(五百年の妄執など)は陳宮に行くことに留意しておこう。

キャラクター性能

HP	（Lv1/Lv65/Lv100） 1459/7755/11192
ATK	（Lv1/Lv65/Lv100） 1085/6119/8867
COST	4
コマンドカード	Quick/Arts/Arts/Arts/Buster
所持属性	サーヴァント、人属性、混沌属性、善属性、人型、男性低レア、ヒト科

スキル

保有スキル
スケープゴート:E (CT7→5)	味方単体にターゲット集中状態を付与(1T) ＋敵全体のクリティカル発生率をダウン[Lv.](3T)
軍師の忠言:B++ (CT8→6)	味方全体の防御力をアップ[Lv.](3T) ＆被ダメージカット状態を付与[Lv.](3T) ＆NPを少し増やす(10％)
軍師の本懐:A (CT7→5)	味方単体のBuster カード性能をアップ[Lv.](1T) ＋味方単体[バーサーカー]のクリティカル威力をアップ[Lv.](1T) ＆最大HPを増やす[Lv.](1T・2000→3000)
クラススキル
陣地作成:C	自身のArts カードの性能を少しアップ
道具作成:B	自身の弱体付与成功率をアップ
アペンドスキル
EX攻撃強化[Lv.]/NPチャージ[Lv.]/対ランサー特攻[Lv.]

宝具

掎角一陣（きかくいちじん）
カード種別：Arts	ランク：C
〈生贄にできる味方がフィールド上に１騎以上いる時のみ使用可能〉敵全体に超強力な攻撃[Lv.]〈OCで威力アップ〉＋自身を除く味方単体を生贄にする(即死耐性無視の即死効果)【デメリット】