雨傘P

雨傘P（投稿者名：rainyday）とは、UTAUやVOCALOIDを用いた楽曲製作者の一人である。
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概要　

歴史

UTAUプロデューサーとして2008年10月にニコニコデビュー。以来、UTAUの音声ライブラリの一つ・重音テトを使用した楽曲を、オリジナル作品中心に早いペースで公開してきた。巡音ルカの発売後、VOCALOID楽曲も投稿を始める。初のルカオリジナル曲は『永遠の霧の都』であったが、シンプルなピアノ伴奏のループ曲ながら、自然な歌声が活かされているなどとの評判を得、日刊VOCALOIDランキング#365で取り上げられるとともに、初の4桁再生を達成。

そして通算12作目(another版・修正前版・セルフカバーは除外してカウントした場合)のオリジナル作品、オルゴールの音色とアコーディオンが印象的な『時のオルゴール』は、週刊VOCALOIDランキング#79で3位を記録するヒット作となり歌ってみたやPV等の派生が多く出た。その後も多作ではないものの継続して投稿を続けており、現在、ミニアルバムのほか自作曲の楽譜等を自身のサイトにて頒布している。

作風について

クラシック系楽曲の作曲経験を活かし、アナログの温もりを意識した楽曲を手掛ける。作品のジャンルはジャズ、ワルツなど。ノスタルジックで、独特の幻想的な世界観・異国情緒の漂う作風が特徴である。また、時や記憶をテーマとし、かつ夜を舞台とした、おぼろげな情景を描く曲が多い。

歌詞の特徴を挙げていくと、

• 「月」や「蒼い影」、「記憶」「夢」「現実」という言葉がしばしば現われる。
• 「月光夜」「空は鈍色」等、心象表現や作品に合わせた舞台演出をねらったと思われる天候設定が見られる。雨・霧多し。
• 表示されている歌詞とは別の読ませ方で歌わせる技法を多用する。 以下に一例を挙げる：
  • 蝙蝠傘→あんぶれら（『真夜中のアンブレラ』）、音色→こえ（『今夜、歯車の森で』）
  • 古ぼけた色→せぴあいろ（『廃墟庭園』）、ぼけた白→みるくいろ（『永遠の霧の都』）
  • 追憶、毒→ゆめ（『時のオルゴール』）、そっけない→どらい（『ビター・チョコレート』）
  • 夕暮色→とわいらいと（『夕闇の迷宮（語り付き）』）ほか多数。

ボーカルとして重音テトを起用する際、UTAU上のパラメータ「ジェンダーファクター」を変え生成される男声（重音テッド・少年テッド）とのデュエットのスタイルで歌わせることで、有効に楽曲の物語性を表現することがある。

P名の由来

読みは、“アンブレラ・ピー”。処女作『真夜中のアンブレラ』の一節、　 古びた革鞄（トランク）　取り出したるは雨傘（アンブレラ）　ひとたび開けば　新たな世界が回りだす　　に由来するものと思われる。

なお、投稿動画に「雨傘P」というタグが付けられたのは2008年11月初旬、『記憶庭園』・『今夜、歯車の森で』が投稿された頃である。一方読みが“アンブレラピー”であると示唆されたのは2008年11月18日、『小雨降る夜の約束』の視聴者コメント内であり、最初にP名を提案した人がこの読みを想定していたかどうかは、実は定かではない。

ミニアルバム『Melancholic Autumn Garden』　

1. 廃墟庭園
2. おもいでのまち
3. いつか、夏の
4. 此夕溪山對明月(此ノ夕ベ溪山ニテ明月ニ對ス)
5. Melancholic Garden

2011年9月24日、ボカロイベント"Vocaloid Island"@北海道にて頒布
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ミニアルバム『L'Electricite Solitaire』　

1. Heavenly Echoes
2. Holographic Melody
3. 冬のマーメイド
4. スノウ・マリンスノウ
5. 幻燈

2012年2月5日、VOCALOiD M@STER 19にて頒布
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関連動画　

　　　　　　

公開マイリスト

派生動画

　　
　　

関連リンク&外部リンク

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