霧雨が降る森とは (キリサメガフルモリとは) [単語記事]

霧雨が降る森とは、

星屑KRNKRN氏によって製作されたマルチエンディングの探索型ホラーゲームである。

暴力・グロテスク・抽象的な性的表現の注意事項がある。使用ツールはRPGツクールVXAce。

ストーリーの完成度が高く、人気のフリーゲームである。

あらすじ

事故で両親を亡くし、天涯孤独になってしまった主人公。

ある日、彼女は両親の部屋から『阿座河村』と書かれた一枚の写真を見つける。

写真には父と母、幼いころの自分……そしてまったく覚えのない祖父が写っていた。

（――もしかして、両親の故郷なのだろうか？）

主人公は寂しさと期待を胸に、両親の面影を探すため『阿座河村』へと向う。

だがそこは、主人公が決して行ってはいけない―― “約束の場所” だった。

(公式サイト様より引用)

登場人物

※反転で詳細がでます。（ネタバレ注意）

神崎シオリ
主人公。事故で他界した父と母の部屋から写真を発見し、両親の面影を探すために『阿座河村』を訪れることになる。

…昔、現在は『阿座河村資料館』となっている建物に家族で住んでいた。父方の祖父（神崎敬一郎）と父（神崎ケンジ）は『おがみさま』と呼ばれ、ことりおばけ（=子取りお化け）から町を守る存在だった。須賀とは昔、村で一番の仲良しだった。しっかりした性格で少々男らしく、泣き虫な彼を「わたしが守ってあげるから。」と発言している。森に入ってしまった須賀を探していたところ、彼がことりおばけと“約束”をしてしまいそうになっている場面に遭遇。彼を守るため、自分が代わりに“約束”をしてしまった。それを知った両親と祖父が夜光石でシオリの記憶を消し（ことりおばけは子供が約束を覚えている限り呼びかけてくるため）、シオリと両親は阿座河村を出ていった。そのため、ストーリー開始時にシオリは阿座河村のことも須賀の事も覚えていなかった。

須賀（須賀孝太郎）
『阿座河村資料館』に住んでいる管理人。真面目な性格で閉館時間にはとても厳しい。筆談でのみ会話をすることが出来るが、耳は聞こえているらしい。刀を左手に持っていることから左利きだと思われる。佐久間曰く「黒い電柱みたいな、根暗で、マジメすぎて足の速い、ちょっと変な人。」まさにその通り。作者曰く「料理も絵も狂気じみている。」資料館内のキッチンは焦げついており、須賀の料理を食べたシオリの感想は「炭の味がした」。しかし完食している。シオリちゃんマジいい子。

…シオリとは昔仲良しで「しぃちゃん」と呼んでいた。幼少期に夜光石を作る人になりたいと言っており、その言葉通り今は夜光石の加工を行っている。母親が亡くなっており、幼少期に父親も土砂崩れで亡くなってしまった。そのことがきっかけとなり、須賀は母を探し森に入ってしまった。ことりおばけと“約束”をしてしまったシオリが今すぐ連れていかれないようにと「声」を代償にことりおばけから逃げ出した。阿座河村を訪ねてきた来たシオリに「帰って下さい。」と冷たく告げたのはシオリを守ろうとした彼の優しさだろう。ツンデレですね、分かります。須賀は「あの男」の呪いを受け取れる人物でもあり、ことりおばけと約束をした後、工房で自ら呪いにかかる。(夜光石を加工するには呪いを受けなければならないため)

佐久間（佐久間美夜子）
阿座河村資料館に入り浸っている少女。望月曰く「危なっかしいんだが、悪い子じゃないんだよ」。遅くなっても家に帰らないことが多く、よく望月巡査に補導されている。複雑な家庭環境で、「資料館は学校の嫌な子たちが近づいてこないので落ち着く」と話していることから、学校でもあまりうまくいっていないようだ。霊感が強い。

望月（望月洋介）
阿座河村の交番に勤務している巡査。面倒見がよくとても優しい性格。佐久間曰く「おせっかい焼きで、ノー天気で、親切と無神経の押し売り屋！」。他の地方から『阿座河村』に配属されたため、あまり町に馴染みはない。佐久間のことを気にかけており、よく資料館に入り浸り家に帰らない佐久間を、須賀からの無言電話によって迎えに行くのがお決まりである。