静止型インバータ 単語

2件

セイシガタインバータ

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

静止型インバータとは、鉄道車両に用いられる電装置である。「Static InVerter」よりSIVと略されることも多い。

概要

電車(電気機関車)を走らせるためには照明調、制御機器、メーターなどを作動させる必要がある。しかし車両が外部から取り込む電気は直流1500V(交流では20000/25000V)と非常に高圧なうえ、20%もの電圧変動があるため、そのままをこれらの機器類に使用することはできない。

以前は電動発電機(MG)で取り込んだ電を用いて電動機で電を発電し変圧調整していたが、電効率が悪く、メンテナンスの手間も多かったので、半導体の価格が下落するに合わせ静止型インバータを代用する事になった。

静止型インバータは、取り込んだ高電圧の電気定電圧・定周波数の交流に変換する装置である。出された60Hzの交流はトランスで適宜変換され、それぞれの機器に供給される。また動作中は独特の一定の周波数の音(インバータノイズ)を発する。「電車の音」として聞き覚えがある方もいるかもしれない。

VVVFインバータは可変電圧・可変周波数を出する装置なので、SIVはそれの機限定版と言えよう。

SIVのような働きをする機器を補助電装置と総称する。補助と名が付くが、車両心臓と言って差し支えない重要性である。
万が一故障すると全ての機器への給電が止まり、車両全に機停止に陥ってしまう。このような事態を避けるため、複数台の搭載やVVVFインバータの代用などで備える場合がほとんどである。

この装置の開発によって電効率の向上の他、メンテナンスフリーや低騒音化を実現した。

近年では更新工事によりMGを載せた車両でもSIVに載せ替える例も見られる。

関連動画

動作音

音系MAD

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
結月ゆかり[単語]

提供: サンチョ

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/25(木) 22:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/25(木) 22:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP