非人哉(フェイレンツァイ、ひとにあらざるかな)とは、
以下、本記事では主に上記3.の漫画作品に関して、またそれに付随して4.についても記載する。
※アニメ版の公式許諾日本語字幕バージョン(「アニメ版」の節にて引用あり)において、題字「非人哉」に「ひとにあらざるかな」とふりがながふってある。本記事の記事名のヨミガナもそれにならって「ヒトニアラザルカナ」としている。
中華人民共和国在住の漫画家「一汪空气」により、2015年からマイクロブログサービス「新浪微博」(微博とは中国版Twitterみたいなもの)上で連載されているウェブ漫画作品。また複数のウェブ漫画サイトでも、微博への投稿と同内容で公式連載されている。
初期は『神么鬼』[1]というタイトルだったが、後に現在のタイトル『非人哉』に変更された。
主人公は少女の姿をした九尾の狐である「九月」。彼女の周りでは、中国の伝説に登場する妖怪・玉兎・龍・神仏など様々な「ひとにあらざるもの」が、現代社会にそれなりに適応して暮らしている。そんな中で種族の特性や能力などから起きてしまう様々な出来事などを交えて、非日常的なキャラクターが織りなす日常を描いた作品。
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https://twitter.com/PeopleChina/status/955677986497347584
公式微博が約366万フォロワー以上(2018年8月19日現在)を集めているかなりの人気作品である。公式連載サイトのひとつ(本記事下部の「関連リンク」参照)での「总点击」(合計クリック数)は圧巻の「1.17亿」(2018年8月19日現在)。亿とは「億」の簡体字であり、つまり各話の合計とはいえ1.17億回も閲覧されているということ。中国語話者の多さもあって、数が凄いことになっている。しかも公式連載サイトはここ一つではなくたくさんあるため、分散しての数字。ネット全体でのクリック数を合計すると、2018年1月時点で20億クリックを超えていたらしい[2]。
書籍化単行本も販売されており、こちらも第1巻の販売数は10万冊を突破している(2018年2月の記事より[3])。
2017年には、「中国动漫金龙奖」(中国動漫金龍賞)にて「最佳故事漫画奖」(古典を題材とした漫画の部門)の银奖(銀賞)を受賞した[4]。
主人公の「九月」が「九尾の狐」であることをはじめ、「紅孩児」「哪吒」「楊戩」「哮天犬」「妲己」「伯邑考」「形天」「白澤」「玉兎」「嫦娥」などの中国伝説上の存在が多数登場する。日本でもよく知られている中国古典(例:「西遊記」「封神演義」「山海経」)に登場していたり、そういった古典を元にした日本のサブカルチャー作品に登場したりする有名なものが多い。そのため日本人でも、それら古典やサブカルチャー作品に触れたことがあれば十分に楽しめる。
また、九月が「犬夜叉」好きだったり、九月の部屋に「初音ミク」のフィギュアや「(´・ω・`)ショボーン」のクッションがあったり、哪吒が「鹿目まどか」のコスプレをする回があったり、日本を訪問する回があったりと、日本的な要素が登場することもある。
マイクロブログ連載から始まった漫画ということで「Twitter連載の同人漫画が評判になって商業化したみたいな感じ?」と想像する人もいるかもしれないが、作者の「一汪空气」は「分子互动」(fenzihudong、略してFENZ。正式名称は「北京分子互动文化传播有限公司」)という企業に所属しており、同社には「非人哉工作室」(中国語の「工作室」は「スタジオ」とか「アトリエ」といった意味合い)という部署も存在している。つまり『非人哉』は分子互动の企画による作品で、「一汪空气」は漫画の実制作を任されているという位置付けのようだ。
「非人哉工作室」からは本作の他にも、漫画家「零子还有钞」による『1031万圣街』、漫画家「靴下猫腰子」による『有兽焉』、漫画家「虎骨子」による『大食谱』などの漫画作品がリリースされている。それぞれの作者によるファンサービスイラストや、各作品のファンらによるファンアートなどでは、『非人哉』とこれらの作品のキャラクターがともに描かれることもある。
当然ながら台詞のすべては中国語なので、中国語に親しんでいる人以外にはストーリーの理解に難がある。
以前は、北京で発行されている日本語雑誌『人民中国』の出版社である「人民中国雑誌社」が、そのTwitterアカウントにて不定期に日本語翻訳版を掲載していたが、初期のごく一部の話の実だった。
しかし後に2018年9月から「人民中国雑誌社」の関連アカウントとして「中国漫画館」というTwitterアカウントが独立して活動を開始。
そちらのアカウントでは不定期紹介ではなく正式に連載が開始された。
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これら「人民中国雑誌社」や「中国漫画館」による翻訳版は、権利者から正式に許諾を受けて翻訳しているとのこと。
また、2021年5月にはTwitterに日本語版公式アカウント「非人哉公式」が活動を開始した。
キャラクター紹介ツイートや、コラボ商品紹介ツイートなどを行っている。
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数分間のショートアニメとして、2018年3月29日に中国の腾讯视频(テンセントビデオ)にて配信開始された。毎週更新され、2019年7月に全48話で完結した。だが完結と同月の2019年7月には第2期の制作も発表されている。
漫画版の独特の絵柄をよく再現しており、配信サイトでは10点満点中8点台の評価ポイントが付いている(2018年8月19日現在)など、漫画と同じくこちらも概ね高評価を得ている。
上記の配信サイトは日本からのアクセスでも弾いていない。また有料会員以外では再生前広告を飛ばせないなどの若干の制限が入るものの、ある程度は無料で視聴することができる。ただし当然ながら音声は中国語であるため、中国語を理解できないと完全には楽しめない。
上述の「中国漫画館」が公式からの許諾を得て日本語字幕を付け、自らのTwitter上、およびYouTubeチャンネル上で第一話から順次公開している。
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「フェ~レンザイ -神さまの日常-」のタイトルで日本語吹き替え版が2023年7月4日(火)24時から放送される。テレビ東京系6局ネット(テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知・テレビ北海道・TVQ九州放送・テレビせとうち)
アニメ版の主題歌「非人哉」(タイトルと同名)は中国語VOCALOIDの「洛天依」が歌っている。
作曲は日本の音楽プロデューサー・作曲家である「大河内航太」。作詞は「徐博、刘亦心」の連名。
ボーカロイド調教は「动点P」。この动点Pはビリビリ動画における人気投稿者・ボカロPである。「乐正绫(楽正綾)」や「言和」、そして「洛天依」のような様々な中国語VOCALOIDを使用した楽曲を多数アップロードし、数十曲のVOCALOID殿堂入りを果たしている。
日本の作曲家が作っていることもあってか日本人にもなじみやすいメロディ、そして経験豊富なボカロPが調教していることもあって自然でかわいらしい歌声となっている。アニメで流れるのはショートバージョンだが、下記リンク先では公式がアップロードしたフルバージョンを聴くことができる。
掲示板
14 ななしのよっしん
2023/09/07(木) 19:59:49 ID: JfE/dFo6cm
キュウゲツとゴウレツを見てると「どうして……その距離で付き合ってないんです!?」って気ぶりジジイになる
15 ななしのよっしん
2023/10/02(月) 12:59:31 ID: ysFepEuBnk
16 ななしのよっしん
2023/12/07(木) 01:26:12 ID: A7G2RxHQGo
地方だから日本語版見れなかったわ
吹き替えもいいけどオリジナルのキャスト好きだから字幕でも見たいな
公式のストーリー一覧見た感じもう80話以上日本語化してるのね
元々が1期96話、2期がまだ24話までしか作られてないから日本でもう1期やるにはそもそもエピソードが足りないっぽい
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最終更新:2024/04/25(木) 09:00
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