音威子府(おといねっぷ)そばとは、北海道中川郡音威子府村の特産品である。
北海道北部にある北海道一小さな村、音威子府村。日本のそば栽培北限の地でもあるこの村で生産されるのが、音威子府そばである。
ソバの実を殻ごと挽いて作るのが特徴であり、これによりソバ本来の風味が感じられ、見た目も黒っぽくなっている。また、そば粉と小麦粉をつなぐために、かんすいを使用しているのも特徴である。
このそばを有名にした立役者が、かつて音威子府駅構内に店舗を構えていた立ち食い蕎麦屋「常盤軒」。このそばを食べるためにわざわざ音威子府駅を訪れる旅人もいたほどの人気があり、「駅そば日本一」とも呼ばれた。
2021年2月、常盤軒の3代目店主が亡くなり、閉店。88年の歴史に幕を下ろした。
それからほどなくして、音威子府そばを唯一製造していた村内の製麺業者・畠山製麺が、設備の老朽化と社長の高齢化を理由に2022年8月廃業。畠山製麺は音威子府そばのブランドを守るために製法の門外不出を貫いていたが、その廃業により製造のノウハウを知るものが誰もいないという状況になってしまった。こうして音威子府そばは、一時「幻のそば」となった。
この音威子府そば消滅の危機を知り立ち上がったのが、関東地方で音威子府そばを看板メニューとして提供していた複数の飲食店であった。彼らは畠山製麺などの協力も仰ぎつつ、独特の色や香りを再現した「新・音威子府そば」を開発。消滅の危機に瀕していた音威子府そばが、遠く離れた関東の地で復活した。
その後、故郷音威子府村内でも新・音威子府そばを提供する飲食店が現れ、約1年の空白期間を経てようやく里帰りを果たしたのであった。
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最終更新:2025/03/28(金) 23:00
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