風来神ル=ロウド

「風来神ル＝ロウド」とは、テーブルトークRPG「ソード・ワールド2.0」に登場・信仰されている大神（メジャー・ゴッド）であり、風や旅が象徴する自由を司る神である。

格言

「風のように、雲のように、留まることなく生きよ」

「幸運は自ら掴むもの。待っていては機を逸する」

「己を守るものは、己のみ。弱き者に自由を語る資格なし」

概要

作中で設定された大神の中では、極めて特殊な出自と設定を持つ。

神々それぞれに神になった経歴や、時として昼ドラも真っ青の人間(神格)関係(不倫？略奪愛？三角、否それ以上か・・・)が設定されているラクシアの神々において、ル＝ロウドはその出自からして謎が多く、神になる前は何者だったのか、どのようにして神になったのかと言った経歴の多くが謎に包まれている。

自由を司るフリーダムな教義のおかげで、人族はもとより蛮族側にも広く信仰者が存在する。
むしろ厳密に考えると蛮族側出身なんじゃね？とする説すら存在していたが、とりあえず第一の剣の陣営でないことだけは確定している。神々の相関図表でもきっちり第一の剣陣営と第二の剣陣営の境目にいる。

神像は、上記の謎さからか姿・性別が確定していない。少年や少女、男女の双子、果ては道化の姿で作られることも。神殿によっては、複数の神像を祭っているところもあるらしい。

聖印は飾り付きの羽……と思われがちだが、教義に倣ってか自由である。
信者が好むデザインのものを聖印として身に着ける。それがル=ロウド信者。
ただ、自由の象徴である鳥や翼が選ばれる傾向にあるらしい。

教義

「旅とか素敵」「幸運は自分で掴め」「自由に生きろ。ただし自己責任で」（意訳）と言うような教義のため、信者が街に神殿作ったりする事も少なく、神殿があっても神官が全員旅に出ていましたとか普通である。

自由のほかに幸運も司っていると言われる一粒で二度おいしい神様の為、盗賊や博徒などに信仰者が多い。また、その教義にタブーや制約が存在しないせいもあって、ガチの犯罪者も結構多い。

ともすれば「汝が為したい様に為すが良い」とか言うお告げが聞こえてきそうな邪神にも思えてしまうが、何せ「自由最高、定住とかダサイ」と言う教えのせいもあって、信者が大勢力になることが極めて稀である。
トリックスターや自由人としてのイメージが強く、一般人からも心象は悪くない。

もちろん、典型的自由人である冒険者にも信仰する者が多く存在する。

特殊神聖魔法

旧版を知っている人なら、「ラクシアのチャ＝ザ様」といえば分かるだろうか。

つまりこの神様の最大の存在意義はLv2特殊神聖魔法【ラック】であり、この魔法のためだけにプリースト（ル＝ロウド）をLv2にする冒険者どもは公式リプレイも含めて相当数存在する。
特に種族に人間を選択した場合は運命反転も相まって事故率が格段に下がる。

また、蛮族に信仰されているという設定上、敵がル＝ロウド信仰であるケースもあり、GMが「蛮族でル＝ロウド信仰が流行っている」と言ったら「ああ今回のキャンペーンの敵は【ラック】使うんだな」と思って間違いない。

専業プリーストが取得する場合でも、回復魔法を行使した際、1ゾロ自動失敗を【ラック】で帳消しに出来るため、悪くない選択肢となる。

ラック以外の特殊神聖魔法が少々使いにくいのが欠点だが、【パスト・ヒアリング】を上手く使うとミステリー系のシナリオが根本からぶっ壊れたりもする。

なお、レベル1技能取得時に、習得する基本神聖魔法を【バニッシュ】【セイクリッド～】系か、【フィアー】【ヴァイス～】系のどちらにするかを選択できる（一度選択すると変更はできない）。
通常、人族ならば前者を、蛮族ならば後者を選択するだろう。

なお特殊神聖とは直接の関係ないが、純粋なルミエル系列の神ではないため、特殊能力『剣の罰』持ちのエネミーに対してはル＝ロウドの聖印だとMPダメージを与えることは出来ない。これに関してはキルヒア系列の神々でも同じことなので注意されたし。まぁ『剣の罰』を持っていて、かつMPを0にしないと倒せないのは最強クラスのエネミーであるヴァンパイアノワール(ノスフェラトゥのクリュー氏族)のみなので、通常プレイでは気にする必要はまずないと思われる。

Lv	魔法	概要
2	ラック	一日一回、自分の判定を振りなおす事が出来る。旧版から伝統の便利な低レベル神聖魔法。
4	アンラック	対象は次の判定で、2回判定してより悪い結果を選択しなくてはならない。1回で効果が切れるので、非常に使いにくいと有名。まず抵抗抜かないといけないし。
7	パスト・ヒアリング	周辺半径3m以内の空間における、過去1日の音声を聞く事が出来る。戦闘ではほぼ役立たずだが、シティ・アドベンチャーで大活躍する事がある。えっちなことにつかってはいけないぞ！
10	エンパシー	どれだけ離れていても、対象の心の声を聞く事が出来る。やはりシティアドベンチャー等で活躍するほか、パーティを分割する時などにも役立つ。効果時間が1時間しかないのが多少ネック。
13	エア・クッション	半径20mの、「ちょっと浮き上がるフィールド」を作成する。落下ダメージを無効化し、足場が悪いペナルティが無くなる……が、Lv13にしてはとっても地味な印象はぬぐえない。 術者本人限定なら、レビテーション（ソーサラー6）とかホバリング(妖精5)とかグライダーマント(マギテック8)とかがあるわけで。パーティ皆で、断崖絶壁をヒモなしバンジーしたり出来る。 一応、足場が特殊なフィールドになるようなセッションだとPT全員の対策に使えるが。

関連コミュニティ

関連項目

ソード・ワールド2.0 天衣無縫にゅうにゅうず

??? 腐敗と掛け算の女神コトリサバス

• ソード・ワールド2.0の神様一覧

ラクシアの神々（参考資料：ウィザーズトゥームp.138「神々の相関図・改訂版」+カルディアグレイスp.83-84）
神格	第一の剣勢力（人族サイド）	第二の剣勢力（蛮族サイド）
古代神	始祖神ライフォス　太陽神ティダン　炎武帝グレンダール 賢神キルヒア　妖精神アステリア　戦勝神ユリスカロア	戦神ダルクレム　死の神ザールギアス
大神	騎士神ザイア　月神シーン 酒幸神サカロス　慈雨神フェトル　秘隠神クス	腐敗の女神ブラグザバス　不死神メティシエ 眠りの神カオルルウプテ　霧闇神フラクシス
	風来神ル＝ロウド　狂神ラーリス
小神	水の神ルーフェリア　融合神リルズ　纏いの神ニールダ 器械神レパラール　剣神ヒューレ　韋駄天ラトクレス 刃神マキシム　鉄槌神エセルフィン　竜帝神シムルグ 学護神エッケザッカ	毒薬の神テメリオ　宥和神アーメス

関連リンク

• 【公式】 ソード・ワールド2.0