飛び道具とは、
- 投擲・射出によって離れた場所を攻撃可能な武器。
- アクションゲーム・格ゲーにおいて、離れた場所を攻撃できる攻撃。
- 京都を拠点とする劇団。
- 特定業界における異端児というか最終兵器呼ばわりされる人々。
- 突如として使われる正攻法ではないもののたとえ。
仕込み武器、暗器のような「卑怯だが、不意打ちできる効果的なもの」からの類推と思われる。
- テクノサウンドにおける変わった声ネタ・音ネタ。
- アイドルポップ界隈で使われる曲中で耳に残る決め台詞。
- 漫画や小説において世界観と異なるネタ。
- 漫才やコントにおける急な一発ネタなど。
これらの事を指す。
1.や2.に関しては投射型遠距離攻撃のある作品で多種多様沢山の種類があるため、代表的なものと情報提供があったものを中心に記載していく事とする。
概要
投擲・射出などによって離れた場所を攻撃可能な武器。刀剣や槍よりも長い射程を実現しやすい。特に長射程のものは地平線の彼方まで飛ぶ。
フィクションにおいては、体内で生成・発生したエネルギーなどを打ち出すものを含める。
投石から弓矢、銃器、迫撃砲、長距離弾道ミサイルまでサイズ・射程は様々。個人携行型から車載・艦船・航空機搭載、発射施設に格納されているものまで枝分かれする。
- 相手に接近せずとも攻撃が可能。
- 接近に気付かれたり、距離に比例して接近するリスク自体を大きく減らす事が可能。
- 命中させなくとも、威嚇や牽制に用いるなど用途は広い。
- 投擲など原始的なものは特別な装置が必要なく、意表を突く事も可能。
- 放物線を描いて飛翔するもの[1]は独特の使用法が可能。
- 狙撃など、離れた場所から攻撃可能なものは心理的な負担を強いることができる。[2]
- 特に長射程のものは相手の視覚外、射程外から一方的に攻撃が可能。
- 戦車・航空機など、歩兵が容易に接近・破壊工作できないものに対してはほぼ必須。
- 瓶や容器などに特定の物質や薬剤を詰めて投げつけるといった手段も可能。
- 警備・国家間など、容易に自身を制圧・攻撃しうる武器として抑止力となる。
- 比較的小型な武器であれば、武器そのもので殴る、投げつけるといった手段も可能。
- 連射・連続発射が可能なものは一度に複数の相手を相手にできる。
- 運動エネルギーによる飛翔や自律飛行を行うものは、発射・投擲後は操作が必要なく速やかに物陰に隠れたり退避できる。
- レーザー誘導や照準線一致によって、発射後も指定したピンポイントに対して誘導・攻撃できるものもある。この点はミサイルの項目の誘導方式が詳しい。
- 弾頭が炸裂し破片や内容物をを四散させるものは目標に直撃せずとも広範囲を殺傷・破壊できる。手榴弾・迫撃砲、榴弾(炸裂弾)・核弾頭など。装甲の無いソフトターゲットには特に有効で、一発で敵部隊を殲滅できるものある。
- 極論、周囲の物を投げつけるだけでも飛び道具になる。
- 物理的な攻撃力のない砂であっても目潰しにはなるため護身術などにも用いられる。
「Missile Weapon」とも言われる。 ※Missile自体にも「飛び道具」という意味がある。
ミサイルが(目標に対して誘導、姿勢制御しながら飛翔する)兵器のカテゴリを示すようになってからは 「projectile weapon」(投射武器)などの言葉も使われるようになってきている。火器も広義では飛び道具だが、ゲーム的な分類の他、専門的な呼称では「FireArms」の方が主流である。
現代の歩兵装備においては射程・威力・命中精度・サイズ・制圧力といったバランスの取れたアサルトライフルが主流となっており、様々なアクセサリーも搭載できるようになっている。
レーザー自体はフィクションのように命中した敵が即爆散するわけではないが、高出力なものをドローンなどに連続照射し機体を焼損して航行不能するほか、目に入ると失明などのリスクもある。
対義語は近接武器・近接攻撃など。
欠点
慣れ・技量が必要
- 命中には個人の技量・訓練の質や発射弾数などが大きく左右される。
- 目標を外れたり貫通することで、周囲の人員・機材に副次的な被害が発生する場合もある。
- 取り扱い方法は飛び道具によって異なり、慣れなければ近距離でも命中は難しい。
- 投擲など重量・弾速・弾道・投げ方などに慣れている必要がある。
- 銃器など弾速・弾道・射撃方法、再装填方法などは異なる。
- 複数人では互いの死角を補い効率的な運用を可能とするための反復訓練が必要。
- 次弾の再投擲・再発射・再装填まで時間のかかるものは大きな隙となる。
- 味方との連携がなければ敵の接近を許しやすく、副武装なども必要となる。
- 無誘導の長距離武器は僅かな要素の計算ミス、銃身・砲身のズレでも命中しない。
サイズ・特性
- 小型軽量で大量に携帯できるものは威力に限度があるし、威力の高い物は大きくかさばりやすい。
- 火薬を使用するものは発射音が大きい。サイレンサーがあっても映画ほどの効果はない。
- 射出型の対戦車兵器などは発射時の爆音や巨大な炎・煙によって存在位置を暴露しやすい。
- 長距離攻撃が可能なミサイルなどは自動/半自動で目標・座標めがけて飛んでくれる反面、適切な運用・操作・整備などが必要、デコイ(囮)に欺瞞されるといった欠点もある。
- ミサイル・対戦車兵器などは歩兵携行式であってもサイズ・重量があり負担が大きい。
- 手榴弾・火炎瓶など、投げ損なったり投げ返されて自爆する場合がある。
- 単純な投擲・弓矢を除き、銃弾・火薬・ミサイルの製造には様々な素材・技術・設備が必要。
- 弓・銃・砲など「弾切れ」「装填不良」を起こしてしまえば、ただの棒・鉄塊となる。
- 相手によっては対戦車兵器・対空兵器などそれ専用の飛び道具が必要になる。
副次的な被害
- 敵味方が極めて近い場合には誤射の危険があり使用できない。爆発物などはなおさら。
- 疲労や視界不良・誤認といった判断ミス、座標指定の間違いによって味方・友軍・民間人や物品施設に対して不要な殺傷破壊を引き起こすリスクがある。(→フレンドリーファイア)
- 民間人等を巻き込んだ場合は大問題となり、国境や国家間では戦争の引き金にもなる。
- 火薬を内蔵した弾薬は被弾によって誘爆・火災となる危険もある。
- 核弾頭など極めて大威力な反面、使用すれば間違いなく盛大に叩かれる。放射性物質等の問題もある。
悪用・事故
概要(2)
アクションゲーム・格ゲーにおいて、離れた場所を攻撃できる攻撃。
スーパーマリオのファイアボール、スト2の波動拳などが代表的。
相手に接近することなく攻撃が可能で、敵やトラップを安全に処理することも可能。
反面、発動が簡単すぎたり便利すぎるとバランスブレイカーとなってしまい、それを乱発するだけで倒せてしまうため威力・連射力・弾速・発動時間・コマンド・チャージ時間といった何かしらの制約がつく場合が多い。
(例)遠距離攻撃+高威力となるとコマンドが複雑であったり、チャージ時間が長い…など。
あえて書くなら、FPS・TPSなどは銃・手榴弾といった飛び道具がメインとなる。
概要(4)
特定業界における異端児というか最終兵器呼ばわりされる人々
白兵戦が通常主力である戦いにおいて、弓などの投射武器が相手にとって予想外の被害を齎し、戦局を大きく左右する武器であった事に由来するのだろうか。どちらかといえば、戦場というか、近接戦を前提とした決闘で飛び道具を持ち出すような感じの方が近いかもしれない。同様の称号にフリーダムがある。
というか、戦場を焼け野原にはしないと思うんだ、うん。投入躊躇うよ、振るのも躊躇うよ、全部かっさらうって明後日の方向にとか、どんな決戦兵器だよ!
そんな感じの、ある業界的に異端児な存在を指して畏怖を持って「飛び道具」の称号が与えられる事が多い。
概要(正攻法以外)
突如として使われる正攻法ではないもののたとえ。
強いインパクトを与えることで読者・視聴者・リスナーの印象に残すなど。ありきたりな戦法や商法、歌詞・発言などでは真新しさがなく飽きられてしまうため、斬新・過激な発言・行為・企画などで脳裏に焼き付けてしまうのも有効な手段といえる。ただし限度を超えると炎上する。
常識にとらわれない柔軟な発想・逆転の発想、奇抜なアイデアなどが必要となる。
一部は掲示板のコメントより。アイドルポップ界隈で使われる、曲中で耳に残る決め台詞の例えとの事。歌唱力が1、2段ほど後れをとるように聞こえる特徴的なメンバーが対象にされやすい。
1の例
銃、ミサイルなどは種類・誘導方式など非常に広義に枝分かれするため項目参照。
その他、 武器 武器・防具の一覧 の項目を参照。
2の例
4の例
5の例
関連動画
飛び道具に関する動画を紹介して下さい。
関連項目
脚注
- *厳密には銃弾も非常に緩い放物線を描く。(ただし左右非対称)
- *攻撃の有無に限らず、こちらを狙撃可能な位置全てに対して警戒・警護負担がある。