骨喰藤四郎(刀剣乱舞)とは (ホネバミトウシロウとは) [単語記事]

骨喰藤四郎(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士である。

概要。すまない。記憶がほとんどないんだ。

俺は、骨喰藤四郎。元は薙刀。今は長脇差。
記憶にあるのは、炎だけ。炎が俺の何もかもを焼いたようだ

（刀帳）

鎌倉時代に活躍した刀工　粟田口吉光作の脇差。
元は薙刀だったが脇差へと磨上げられた。
記憶を殆ど失っており、言葉数も少ない。
藤四郎兄弟のひとり。

（刀剣乱舞絢爛図録）

刀種は脇差。刀派は粟田口。

ふんわりと広がる紫がかった白髪と、動きに乏しい表情が特徴。はかなげな印象だが、一人称は「俺」。
戦装束は粟田口共通の軍服風で、短刀達よりも大人びた仕様。
内番衣装も含めて、同じ脇差である鯰尾藤四郎(刀剣乱舞)と対になっている。

かつて炎に焼かれた事から、それ以前の記憶をほとんど失っている。そのため感情の起伏が乏しく、口数も少ない。審神者への任務報告から攻撃時の台詞まで、押しなべて簡潔なものが多い。
また、記憶の大部分が戻らないのを気にしているらしいことも台詞からみてとれる。

親身になって世話を焼いてくれる鯰尾のことは信頼しており、畑当番で組ませると特殊会話が発生する。
「もしや、元薙刀を……」「鎌か何かと勘違いしているんじゃ……」と疑念を抱きつつ、土いじりは楽しいと発言する。
また通常の畑当番でも、前の主であった豊臣秀吉の事を思い出して「俺はなんで、こんな事も忘れていたんだ」と呟いた。

普段は無口でそっけない彼だが戦闘中に突然「好きだ！」と愛の告白をしてくることで多くの審神者をどぎまぎさせた罪作りな刀である……というのはもちろん勘違いで、実際には「突きだ！」という戦闘ボイスの空耳である。BGMを消してよく聞くとちゃんと聞こえます。

三日月宗近(刀剣乱舞)と共に出陣すると、回想『足利家の話』が発生。
共に足利の宝剣であった骨喰の姿を認め、懐かしく声をかけた三日月だったが、記憶のほとんどを失った骨喰にはその認識がなく「あんたは、昔の俺を知っているのか？」と問い返す。対する三日月は「でも、構わんさ。これから、改めて仲良くしようか」と優しく告げており、かつての仲間に対する心遣いを見せた。

2019年 1月22日、8-1「青野原の記憶・阿弥陀ヶ峰」実装。これに合わせて、同田貫正国(刀剣乱舞)・御手杵(刀剣乱舞)との回想『阿吽の大小』『同病相憐れむ』が追加された。
ただの戦闘狂ではない同田貫のことを「たぬき」と呼び、対して同田貫からは「バミ」とあだ名をつけられた。曰く「ホネって言われるよりいいだろ」とのこと。御手杵も同田貫からあだ名を頂戴したらしいがはぐらかした為、「ずるいとは思わないのか？」と骨喰が詰問するという、微笑ましい回想となった。
その後も8-2実装に伴い、３口での回想シリーズが追加されている。

また静形薙刀(刀剣乱舞)との回想『過去はなくとも』が発生。
過去の記憶がないという共通点を持つ事から「この本丸で新しい記憶を作る会」の一員とされる。「強引だな」「……だが、悪くない」と述べ、まんざらでもなさそうな骨喰だった。

ステータスは他の脇差と比べても全体的に高め。
特に必殺の値は全刀剣男士中2位で、物吉貞宗(刀剣乱舞)が実装されるまでは1位であった。

極実装

2017年 8月1日、極が実装。
脇差極の特徴として「一定の確率で敵の攻撃を防御する」仕様が追加され、ステータスは全体的に上昇。特に偵察・隠蔽のステータスが大きく上昇している。

髪型に僅かながら変化が生じ、頬の両サイドの髪がほんの少し長くなっている。
粟田口共通の戦装束に草摺などの武装を重ね、左腕と背中にマント風の布が追加。「骨」にあやかってか、武装は骨を思わせる鋭い意匠が施されている。
また刀身には風のようなエフェクトがかかっており、同じく鯰尾が刀身に雷光を纏わせている事から、風神・雷神を踏襲しているのではないかと思われる。

「失われた過去を取り戻す」為の旅はかなり長かったようで、大友家・足利家を渡り、豊臣家へと伝来するまでをその目で見る事になる。
自らは大坂城で焼けたのかと思っていたが、それは大坂城が焼けてなお無事だった自分が「取り残されたみたいで悲しく」、その後明暦の大火で焼けた時に全て忘れてしまったからだという。しかし今の自分には主や兄弟、仲間がいると心を決め、過去にこだわる事をやめ、審神者の許に帰還を果たした。

修行前、審神者に対しては基本的に塩対応だったが、近侍に据えると「あんたの優しさは……痛い。痛いから時々昔を思い出しそうになる」と発言し、多くの審神者を轟沈させた。
誰かに甘える事に怯えを見せつつ、不器用なりに主の事を慕ってくれるようだ。
更に放置時の台詞は必聴。

…史実だ。俺はなんで、こんなことも忘れていたんだ。

鎌倉時代中期の刀工・粟田口吉光作の脇差。元は薙刀だったが、磨り上げて脇差に直している。
号の由来は、「切る真似をしただけで相手の骨が砕け死ぬ（戯れに切るまね致すにも先の者の骨を砕き死する）」と言われた切れ味から。

九州の豊後国（現在の大分県）大友家に伝わる宝であった。
南北朝時代、政争に敗北した足利尊氏が西国に下った折に、大友家第6代目当主・大友貞宗から、忠義の証として献上される。
以後は鬼丸国綱・大典太光世と並ぶ足利家の重宝として伝わる。9代将軍・足利義尚の頃までは薙刀として伝わっていたが、その後脇差に磨り上げられた。
永禄8（1565）年、13代将軍・足利義輝を攻め殺した松永久秀の手に渡るが、大友家第21代当主・大友義鎮（宗麟）が返還を求め、三千両相当の謝礼と引き換えに大友家へと戻った。

大友氏の興亡を記した江戸時代の軍記物「大友興廃記」によると、骨喰が大友家に戻る道中、播磨灘で夜間に無数の光が出現して船を取り囲んだ。大友家家臣・毛利兵部少輔が骨喰を一命に代えても放さないと叫ぶと光は消えた事から、竜宮に住まう竜王も名刀・骨喰藤四郎を欲しがったのだと噂されたという。

その後、天正17（1589）年に九州平定を果たした豊臣秀吉が所望したことから、骨喰藤四郎は秀吉に献上される。これを大層気に入った秀吉により「一之箱」に秘蔵され、大事にされた。
大坂城番・片桐且元が記録した「豊臣家御腰物帳」には「一之箱　ほねはみ刀」と記されている。

秀吉の没後は豊臣秀頼に伝わるが、大阪の陣において大阪城が落城、炎上。一期一振・鯰尾藤四郎が焼けた中、無傷の状態で発見された。
これについては落城の際に堀に投げ捨てられたとも、茶坊主が盗み出したともされる。一説には木村重成に下賜されたものが、重成討死の際に奪い取られたとも。
本阿弥光室を経て徳川家康に献上され、以後は徳川家に伝わった。しかし明暦3（1657）年に発生した「明暦の大火」に巻き込まれ、骨喰は焼失してしまう。
この大火は2日間で江戸城および江戸の街を6割以上焼き尽くし、死傷者10万人を超す大惨事であり、江戸城内に保管されていた刀剣も多数被害を受けた。この時焼失した刀剣には宗三左文字（後に再刃）、包丁藤四郎がある。
その後刀工・越前康嗣により再刃され、以後も徳川家に引き続き伝わった。

慶応4（1868）年に明治天皇の命を受け、大阪の陣以降取りつぶされていた豊国神社（主祭神：豊臣秀吉）が再興。その後徳川宗家16代当主・徳川家達により、骨喰藤四郎は金百圓と共に寄進された。
現在は重要文化財指定を受け、豊国神社に所蔵。常設展示はされていないが、寄託という形で展示される事がある。

2015年 12月から開催された特別陳列「刀剣を楽しむ―名物刀を中心に―」に出展。
同博物館に所蔵される陸奥守吉行、秋田藤四郎のほか、宗三左文字（建勲神社所蔵）、髭切（北野天満宮所蔵）、膝丸（大覚寺所蔵）と共に展示され、声優による音声ガイドがついた事で話題を集めた。この音声ガイドの中で、同じ粟田口である秋田藤四郎からは「骨喰兄さん」と呼ばれている。

2016年 8月10日～8月23日、徳川美術館（愛知）の「戦国名刀物語展」の会期中に、同美術館所蔵の鯰尾藤四郎と共に特別展示された。
この二振が同時に展示されるのは実に400年ぶりの事であり、こちらも話題となった。また、同美術館によるオリジナルグッズも販売され、即日完売するなど好評を博した。

2018年 9月29日～11月25日、京都国立博物館の「京のかたな　匠のわざと雅のこころ」に出展（後期のみ）。ニトロプラスが協力、ゲームとのコラボが発表され、23振りの刀剣男士が対象となった。
数量限定コラボチケットの販売、京都国立博物館の明治古都館中央ホール（重要文化財）にて等身大パネル・描き下ろしイラストが公開およびグッズ販売された。

2019年 9月7日～11月4日に福岡市博物館で開催される「侍～もののふの美の系譜～ The Exhibition of SAM URAI」に出展。

きくうてい、とは何だ？

2017年９月9日よりスマートフォン向けRPG「グランブルーファンタジー」のコラボイベント「蒼天のえにし」にてゲスト出演。
出陣先で行方不明になった三日月宗近の捜索のため、和泉守兼定を隊長とした５振の刀剣男士とこんのすけと共に空の世界へと旅立つ。

敵の襲来に真っ先に気づき脇差の仕事を卒なくこなす他、空飛ぶ船にはしゃぐ仲間達を遠くから眺めながらも、自身もその船に驚いたり浮かぶ雲の形で遊んだりするなど意外な一面も見せた。

残念ながらプレイアブルキャラではなく所謂NPCなので一緒に戦うことは出来ないが、イベントで入手するトレジャーで闇属性ＳＲ武器「骨喰藤四郎」を交換することができる。
奥義で即死効果を持ち、闇属性では貴重な攻撃力上昇スキルを持つため、コラボから始めた審神者にとってありがたい武器（配布SSR・三日月宗近の強化には闇属性で戦うのが有利なため）。
武器レベルを最大まで育てるとフェイトエピソードが解放され、記憶のない自分のことや多くの兄弟たちについて話してくれるので頑張って育てよう。

余談だが剣や刀に秘められた魂を解き放ち、自分のものとして自在に使いこなす主人公のジョブ剣聖で彼の刀を使うと、自分のＨＰを消費して敵全体に無属性ダメージを与えることが出来る。
このアビリティを使い、めちゃくちゃ硬いが無属性ダメージにとことん弱いスライムを狩り続け経験値とランクを爆発的に上げる「スラ爆」に最適解な武器と判明。一部の騎空士からはスラ爆藤四郎と呼ばれるようになった。

骨喰藤四郎(刀剣乱舞) 単語

概要。すまない。記憶がほとんどないんだ。

極実装

…史実だ。俺はなんで、こんなことも忘れていたんだ。

きくうてい、とは何だ？

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