骨格標本

骨格標本とは、動物の骨格だけで作製された標本のことである。

概要

博物館や理科室などでよく見るであろう生物の骨格を再現した標本は、様々な工夫をして作製されている。
事前に皮や内臓・筋肉などを可能な限り取り除いて、様々な方法で残った肉を除去してきれいな骨を取り出すのだ。

たとえば土葬を土の中に埋めて後日取り出す方法や、薬剤に浸けて骨以外を溶かしてしまうといった方法がある。前者は誰にでもお手軽にできる方法だが、骨が取り出せるまでに数か月はかかる。後者は短時間で骨がきれいになるのだが、薬剤が必要になる上にその強さを誤ると骨がもろくなってしまうのだ。

骨を上手に取り出せたら次はその組み立てだ。生きていた状態を再現するために組み立てる必要があるので、解体前にその生物のサイズの計測や各パーツの位置などを記録しておかなければならない。

こうして骨格標本が作製されるわけだが、実は理科室にあるようなものは本物の骨ではなく模造品だったりする。本物の骨で作られた標本が見たい方は、ぜひ博物館などの本格的なところで心ゆくまで見学していただきたい。

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