高木貞治 (1875年(明治8年)-1960年(昭和35年)) は日本の数学者である。明治以降の数学者の内、初めて国際一流レベルの業績を上げた人物として名高い。また高木の『解析概論』は名著中の名著として有名。
ちなみに貞治は「ていじ」と読む。「さだはる」ではない。
旧東京帝大を卒業後、黄金時代のゲッチンゲン大学に留学しヒルベルトとクラインの教えを受ける。この間に「クロネッカーの青春の夢」を部分解決。帰国後、第一次大戦の影響で西欧の情報が入らなくなってしまうなか、高木は独自研究で類体論を建設して研究を完成へと導いた。
教育者としても非常に評価が高く、その講義録を元にした教科書や、一般向けの数学啓蒙書など数々の著作を残している。はっきり言おう。数学好きで高木を読まないのはモグリである。『解析概論』は本気の高校生辺りなら読めるのでオススメ。形式は多少古いが、内容は今でも通じる。
1960年、84歳にして死去。
掲示板
18 ななしのよっしん
2019/09/22(日) 14:57:01 ID: 2shJL4DShz
初等整数論講義は現代でも通用する内容だと思うし、第1章だけなら受験生にも有用だと感じる。
だけど解析概論使うくらいなら小平先生の書いた解析入門で良くね?
あっちの方が分かりやすいし証明も丁寧じゃん
構成も参考にしたからか大分似てるし
代数学講義は読んだことないから知らん
19 ななしのよっしん
2019/12/05(木) 19:05:54 ID: W5vWB5Fbcv
小平の解析入門は高校数学(東書の教科書は英訳されている)との接続を強く意識して書かれているので, 確かに新入生が読む最初の一冊として適している.
証明はやや煩雑でも初学者にとって明快な方法を選択し, その動機も最初に提示している.
また抽象的な部分も直感的に把握しやすい例で説明している.
そういう点で非常に教育的だし, また高木や杉浦(高木と小平のいいところどりをして辞書的に仕上げた印象)より通読しやすいと思う.
欠点は演習問題の少なさ, 近似理論の扱い, ベクトル解析をカバーしないこと, 等々あるが, それらは他書で補えば問題ない.
20 ななしのよっしん
2023/10/23(月) 00:40:18 ID: EVQ5cdErjR
今の学生が杉浦とか小平じゃなくて、あえてこれを読む意義ってなんだろう?
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最終更新:2024/04/20(土) 06:00
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