高梨裕稔とは (タカナシヒロトシとは) [単語記事]

高梨裕稔（たかなし　ひろとし、1991年 6月5日-）とは、千葉県茂原市出身のプロ野球選手（投手）である。現在は東京ヤクルトスワローズに所属。

概要

東京ヤクルトスワローズ #40
高梨裕稔
基本情報
国籍	日本
出身地	千葉県茂原市
生年月日	1991年 6月5日
身長体重	187 cm 82kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	2013年ドラフト4位
経歴
千葉県立土気高等学校山梨学院大学北海道日本ハムファイターズ(2014年-2018年) 東京ヤクルトスワローズ(2019年-)
プロ野球選手テンプレート

小学2年生からグリーンフォックスジュニアーズで野球を始め、中学時代は軟式野球部に所属。ちなみにタレントの小倉優子は、中学校の先輩に当たる。
しかし公式戦でヒット1本のみの時もあり、危うく下級生にレギュラーを奪われそうになったこともあったとか。

千葉県立土気高等学校へ進学。大堀恵（元SDN48）は高校の先輩に当たる。
友達からサッカー部に誘われ真剣に考えるも、もう3年との思いで野球部に入部。当時は三塁手だったが、1年の9月に投手へ転向。コントロールはなかったが、球速は毎年約10km/hずつ伸びた。
土気高校はお世辞にも強豪とはいえない所謂無名校で、3年時の県大会3回戦（対木更津総合戦、5対0で敗戦）が最高、甲子園出場はならなかった。
しかしその木更津総合戦で投球を見た、山梨学院大学の硬式野球部の監督・高橋一三とコーチ・伊藤彰（ともに当時）に声をかけられて、山梨学院大学に進学。

セレクションでは周囲のレベルの高さに不安になったが、ひたむきに練習を重ね、ピッチングフォームを改造し、直球の速さが135km/hから145km/hと10km/hも速くなった。その成果が出て2年秋には6勝を挙げベストナインを獲得。
3年春は右肘の違和感から棒に振ったが、秋に復帰。5勝1敗でベストナインと最多勝、最優秀防御率を獲得。4年夏には日米大学野球の日本代表に選出された。大学通算26勝15敗、263奪三振、防御率1.87の成績を残す。

2014年（1年目）は二軍生活。17試合で1勝8敗、防御率4.90と苦しんだ。

2015年 5月3日の千葉ロッテマリーンズ戦で一軍デビューしたが、3回5安打4失点で敗戦投手になった。
一軍では2試合のみだったが、二軍では114回2/3を投げて11勝6敗、防御率3.38、特に奪三振数の122はイースタンのシーズン最高記録（2005年以降）樹立と、ブレイクを予感させる好成績を挙げた。

2016年は中継ぎとして一軍入り。6月には先発に転向し、9連勝を挙げる。9月18日のロッテ戦で6回1失点で10勝目を挙げた。中でも福岡ソフトバンクホークスに対しては8度登板して3勝無敗、防御率1.86と相性が良かった。
規定回数には届かなかったものの大谷翔平、増井浩俊に並ぶチーム 2位タイの勝利数を挙げ、日本シリーズ第4戦でも5回2安打1失点と好投、日本一に貢献した。
オフにはパ・リーグ最優秀新人賞を受賞。次点の楽天・茂木とは15票差と接戦だった。記者会見では2015年 7月に亡くなった大学時代の恩師、高橋一三に「もっと早く活躍する姿を見せたかった。いい報告ができると思います」と感謝の弁を述べた。

2017年は22試合に登板。負けが先行したが、最終的に7勝7敗だった。

2018年は18試合に登板し、5勝7敗と負け越し。パ・リーグワーストの21被本塁打を喫した。

2019年は開幕ローテを勝ち取る。序盤は勝ち星が先行したものの、後半戦は打ち込まれる試合が多く、ロングリリーフへの転向を余儀なくされた。

2020年も先発ローテーションの一角を担う。チームの不振もあり3勝6敗と貯金は作れなかったが、投球回・防御率ともに前年より良化した。

2021年は先発ローテと谷間先発を行ったり来たりしたものの、登板試合のチーム勝率が.909と運の良さを見せた。10月26日の横浜戦でも自身に勝ち星はつかなかったものの、チームは勝利し、リーグ優勝を決めた。オフには一般女性と結婚している。

2022年は移籍後最多の7勝を記録したものの、シーズン通算では7勝9敗と負け越した。

2023年は5試合に先発するも、白星をあげられずに二軍落ち。8月に一軍復帰すると、敗戦処理・ロングリリーフとして起用された。2023年ドラ1の西舘昂汰の入団に伴い、オフに背番号を40に変更。

ゆったりと足を上げるフォームから、145km/h台の直球と縦に割れるカーブ、キレのあるフォーク、スライダーを投げる。

腕の振りは直球も変化球も同じな上に、投球時に腕が隠れているため、打者は見えないところから急にボールが来ると錯覚を感じる。

ヒーローインタビューではよく「そうですね」と口にし、ファンの間で話題になっている。