高血圧

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高血圧とは、サイレントキラー（静かなる殺人者）である。

概要

• 塩分の過剰摂取によって引き起こされる疾病。現代人の食文化は欧米化が進んでおり、知らず知らずのうちに過剰摂取してしまう傾向にある。このため多くの者が高血圧に苦しめられている。
• 自覚症状がなく、血管に高い圧力がかかり血管が厚く硬くなって動脈硬化が進む。
• 心臓病（狭心症、心筋梗塞）や脳卒中などである日突然、死をもたらす。
• 日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、収縮期血圧（最高血圧）140ｍｍHg以上または拡張期血圧（最低血圧）90mmHg以上を高血圧と定義している。
  • ちなみに収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上は高血圧予備軍（高値血圧）とされる。
• 環境によるものとして、運動不足、肥満、ストレス、アルコールのとりすぎ、塩分のとりすぎなどがある。
• 遺伝によるものとして、交感神経系、レニン-アンジオテンシン系、カリクレイン-キニン系、ナトリウム調節系などの異常がある。

非薬物療法（食事療法・運動療法）

• 食塩摂取量を制限する。
• 適正体重を維持する。
• アルコール摂取量は適量にする。
• 適度な運動療法をする。
• 禁煙
• 脂質（飽和脂肪酸やコレステロール）の摂取量を制限する。
• カリウムの摂取を心がける。

薬物療法

• βブロッカー - 心臓にあるβ受容体を遮断し、ポンプ力を弱めることで末梢血管を広げる。
• αブロッカー - 血管にあるα₁受容体を遮断し、血管を拡張する。
• カルシウム拮抗薬 - 血管を収縮させるカルシウムイオンをブロックする。
• ACE阻害薬 - アンジオテンシンⅠとアンジオテンシン変換酵素がくっついてアンジオテンシンⅡになるのを防ぐ。
• ARB - アンジオテンシンⅡが受容体にくっつき、働くのを抑える。

関連項目

• 吹いたら高血圧
• 耐えたら高血圧
• 心臓