鬼塚豪(おにづか・ごう)とは、アニメ「遊☆戯☆王ヴレインズ」に登場するキャラクターである。
担当声優は濱野大輝。
1話時点で「LINK VRAINS」のカリスマデュエリストランキング1位の男。
マッシヴな姿をしているが、これでも19歳である。
見た目通りストイックな性格で努力家。児童養護施設で生まれ育った孤児の出身であり、かつては子供たちのヒーローとなっており、豪自体も孤児院に協力していた。Aiのデータ収集によれば、寄付やボランティアなども積極的に行っていた様子。
……しかし、「VRAINS」内に出現したハノイの騎士を追って現れた「Playmaker」と、彼の登場から巻き起こったデータストームにより再び行えるようになった「スピードデュエル」が話題を席巻。
実質的にヒーローの座を追われ、子供たちの目にも映らなくなってしまった豪は、子供たちの視線という大事な物を取り戻すために、一度は断ったSOLテクノロジー社の依頼を受け、恐らく同社の用意したであろうハノイの騎士の偽アバターを使ってまで、VR空間にPlaymakerを誘い出す。
己の理念まで捨てて戦いの舞台を整えた豪は、男の意地をかけ、Playmakerとの直接対決に挑む。
直接対決後は暫く表舞台とアニメ本編に出ていなかったこともあってか、無慈悲にもランキングが急落。
しかし、同じ施設出身の君島マコトがハノイの騎士のPlaymaker狩りに巻き込まれ、VR空間に意識を取り込まれたまま戻ってこれない『アナザー』の犠牲になってしまう。
鬼塚はマコトを助けようとしたが間に合わず、実行犯のドクター・ゲノムはウイルス除去プログラムと引き換えにPlaymaker狩りへの協力を迫る。それを拒否した鬼塚は、後日LINK VRAINSに攻撃を加えだしたハノイの騎士集団に、Playmakerの偽アバターを利用し乱入することで、再び表舞台に現れる。
ドクター・ゲノムを誘い出すことに成功し、彼にデュエルを申し込むが、その条件は負けたらPlaymakerの正体を伝えること。その正体である藤木遊作は、マコトや鬼塚の様子を確認するために一度病院に行っており、鬼塚に接触してしまっていたのだが、果たして……?
なお、この疑問自体は、ドクター・ゲノムとの戦いに鬼塚が勝利したため、これ以上言及されることはなかった。
ドクター・ゲノムとの戦いを終え、鬼塚はあくまで個人としてハノイと戦うことを決意。目的を同じくするPlaymakerとは結果的に共闘という形を取る。
そしてハノイの騎士が全ネットワークの破壊機関「ハノイの塔」を完成させようとしていることを知り、鬼塚もまた塔へと向かう。
塔間近で待ち構えていたリボルバーと対面し、己が倒すと意気込む鬼塚。展開力に特化した不屈の戦いを見せるも、一歩及ばず敗北。しかし対峙したリボルバーすらも彼を認め、最期の瞬間は中継が途切れ、不幸中の幸いとして子供たちの夢を壊すことはなかった。そして、そのデュエルを見ていたPlaymakerの眼前で、リボルバーの数多の切り札の情報を暴いたことで、結果としてPlaymakerのデュエルに貢献することになり、その生き様は決して無駄にはならなかった。
LINK VRAINSにおけるアカウント名は「Go鬼塚(ゴゥおにづか)」。普段のアバターは、登場人物としては珍しく現実世界と全く同じ。
使用するデッキは戦士族【剛鬼(ごうき)】デッキ。所属モンスターは守備力0、或いは守備力が存在しないカードで統一されている。プロレスを元ネタとしたデッキであり、戦闘補助にも優れるが、剛鬼モンスター最大の特徴は除去を受けるなどしてフィールドから墓地に送られた場合に発動するサーチ効果。リンク召喚の展開でも効果が発動するため、展開のみならず延々と戦線を維持することも可能。
また、彼自身のスピードデュエルでのスキル「闘魂」は、1デュエル1回、宣言ターン中戦闘破壊された剛鬼モンスターを特殊召喚する能力。
以上の傾向により、対戦相手の攻撃を敢えて受け、ピンチを演出し窮地に陥りながら、剛鬼モンスターのサーチ効果を生かすなどして復活、演出に留まらない実利を得て勝利する、エンターテインメントなデュエルを得意とする。
……が、先述のように子供たちからは既に興味を失われているばかりか、他の観客からも「古臭い」などと言われ、現在ではエンターテインメント・デュエルの受けはよくない様子だった。
それでも好きだと言ってくれる観客自体は存在し、彼の方針や人格を理解しているマネージャーも存在するなど、彼自体は未だ人々に愛されている存在である。ひとえに人徳故か。
しかし、ニューヒーロー「Playmaker」との激突の最中、鬼塚の姿に鬼塚ファンは活気を取り戻し、確かな人気が未だ存在することを証明した。
また、対戦相手のPlaymaker自体にも、「対戦相手を楽しませ、自らも勝利するという矛盾が融合した境地にある」と称され、エンターテインメントと勝利の為のデュエルが正しく混ざり合った姿に、表情を崩さないPlaymakerさえも動かし、笑顔を見せるに至った。
決着後も鬼塚は笑顔でPlaymakerを見送り、Playmakerの方は「勝っても負けても、いつまでも戦っていたい。そんなデュエルもある」と振り返っていた。
子供達も、最初は純粋に勝っている方を応援していたため豪快な掌返しに見えたが、二人のデュエルを楽しむ姿に感化されてか、最終的には鬼塚の側を応援しており、勝負には負けたものの、子供たちの視線は無事鬼塚のもとに帰ってきた。
このデュエルを以て彼は、対戦相手も観客も楽しませながら、勝つためのガチデュエルを繰り広げる、本物のエンターテインメント・デュエルを体現したのである。
だが、この敗戦がきっかけで己を見つめ直す必要性に迫られた鬼塚は、ファイトスタイルの見直しが課題となってしまう。それでも観客を魅了する己のデュエルを捨てたくない鬼塚は、マネージャーの提案により、己の根幹を変えないままファイトスタイルを大きく変える決断をする。
その結果、ハノイの騎士のPlaymaker狩りに乱入した鬼塚はプロレスのヒール(悪役)のようなデュエルに転向し、力で圧倒する戦法をとるようになった。それを示すかのように、召喚した《剛鬼サンダー・オーガ》と己自身にヒールマスクを装備、直後カード効果による毒霧攻撃と大暴れ。対戦相手のドクター・ゲノムからは酷評されているが、既に鬼塚は観客の心をがっしりと掴んでいる。
……が、実はこの「ヒールターン」すら観客を喜ばせるためのエンターテインメント。デュエル中に《剛鬼フェイスターン》でヒールフェイスを脱ぎ捨てた鬼塚は、スタイルに囚われず、スタイルチェンジすらエンターテインメントとして観客に魅せるような戦いにより、己の運命を己で掴み、ドクター・ゲノムを倒したのだった。
これにより、世界一のエンターティナーを自負するGo鬼塚は完全復活を遂げ、自らのエンターテインメント・デュエルの完成度をほぼパーフェクトなものとしたのだった。
しかし、どこぞの最終回の時点でも自分の精神を保つためにやっていた父親の猿真似から脱却してそれほど時間が経っていない中2と違いアニメ1年目の時点でエンタメデュエルとメインデッキの完成度が非常に高くなってしまったことが後の悲劇となる・・・
「Go鬼塚vsリボルバー」戦前に、鬼塚はさらにデッキを組み直し、展開力に特化。新たな切り札《剛鬼ザ・ジャイアント・オーガ》を始め、共通効果を持たない剛鬼カードを投入しており、戦線を絶やさないことに特化している。
それが仇となってか、リボルバーの《聖なるバリア-ミラーフォース-》が直撃してしまうものの、それにより逆に奮起し、即座に戦線を再構築するなど、その不屈の魂を存分に見せつけた。
ハノイの騎士打倒後、Playmaker、ブルーエンジェル、GO鬼塚の3人はLINK VRAINSを救った英雄として賞賛されることとなった。しかし世間の注目はやはりPlaymakerであり、自分を取材に来た記者たちも聞いてくるのは彼のことばかり。鬼塚は所詮Playmakerの噛ませ犬でしかなかったのだ。
そして新生LINK VRAINS解放後、デュエルでも人生でも己の前に立ちふさがるPlaymakerを打倒すべく、鬼塚はイグニス捕獲のためのSOLのバウンティハンターに志願する。この際に心機一転、カリスマデュエリストの名を捨て、使用デッキを某BFのごとく初期のカードが優秀すぎた【剛鬼(ごうき)】から恐竜族テーマ【ダイナレスラー】へと変更した。
ちなみに【剛鬼(ごうき)】は配下のバウンティハンターが使用したが、アニメではそう簡単には出せないであろう全力を出せたしょごりゅうとプレメの前にワンキルされた。
Playmakerを倒すべくLINK VRAINSに赴いた鬼塚だったが、炎のイグニスを連れ自分に憧れを抱くSoulburnerにデュエルを挑まれる。そのデュエル中に上記の苦悩を明かすが、Soulburnerには「SOLの飼い犬」「哀れな負け犬」と一蹴される。かつての魅せるデュエルを捨て、確実に勝ちにいくバウンティハンターのデュエルスタイルで敵をあと一歩のところまで追いつめるが、スキル「バーニングドロー」により逆転を許し敗北する。
デュエル後、今でも尊敬していること、そして勝ち続けることを説くSoulburnerに鬼塚は「負けてからが本当の自分なんだ!」とアドバイスをしてその場を去った。
次の登場は地のイグニス、アースとのデュエル。しかしそこに現れた鬼塚は、生気を失った目に痩せこけた顔になっており、Playmaker達だけでなく視聴者にも衝撃を与えた。なぜわざわざ仮想アバターの外見を変更したのだろうか?
最初のターンはセットのみ、攻撃されても余裕を崩さない鬼塚にPlaymakerは得体の知れないものを感じ取っていたが、74話終盤、鬼塚は秘めたる力「思考領域拡張・ブレインハック」を開放する...
その正体は、脳に埋め込んで使用する「デュエルAI内臓インプラントチップ」。内臓チップにより脳の思考領域を拡張し、常人の域を超えたデュエルを可能にする代物である。職務上財前晃に紹介され、そのリスクを理解している彼には「断っていい」と言われるが、勝利のためどんな手段をも欲する鬼塚はそれを了承。最初はその力を使いこなせず実験では敗北が続いていたが、勝利への執念でその力をモノにした。アースとのデュエル時には調整が万全ではなかった様だがクイーンによって出撃させられる。
そして、AIと自身を融合することにより生み出したチート新スキル「アンチスキル」によりアースのスキルを無効化し2ドロー、アース優勢の状況を覆し逆転勝利する。すぐさまPlaymakerにデュエルを挑もうとするが上司であるクイーンにより強制ログアウトさせられた。
その衝撃の変貌ぶりに視聴者からはGO骨塚、AiからはAIと融合したことでAi鬼塚とそれぞれ不名誉なあだ名を付けられた。
作中では遊戯王ではよくあることだが「自分が自分で無くなる」「命を失う危険がある」と述べられており、デュエル中も肉体には強力な負荷がかかっていた。だが勝利を渇望する鬼塚には大した問題ではないのか「それがどうした」と述べており、それよりも「この美しい景色を手放すことなどできはしない」と語っている。言ってることが薬物中毒者のソレであり、鬼塚の今後が心配される。
バウンティハンターになってから使用している【ダイナレスラー】デッキは剛鬼と同じく守備力0で構成され、一部のモンスターは相手のモンスターが自分より多い時に使用できる効果を持つ。初手からサーチでガンガン攻められる剛鬼とは異なり、相手の展開に対応して戦うテーマである。またアース戦では融合モンスター≪ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル≫、シンクロモンスター≪ダイナレスラー・ギガ・スピノサバット≫も使用しており、現状Playmaker同様3種類のEXデッキモンスターを使用するキャラクターである。
戦術としてはバウンティハンターとして確実に勝つことを重視し、以前のようにあえてエースモンスター同士をぶつけるようなエンターテインメント的な戦い方はしない。また敗北した際には次回のデュエルで同じ轍を踏まないようにその対策を行っている。
(リボルバー戦のミラーフォースの経験を糧に、Soulburner戦では攻撃時に魔法罠を封じる≪ダイナレスラー・キング・Tレッスル≫を使用、アース戦では「バーニングドロー」への対抗策となるスキル無効化の新スキルを発現させている。)
掲示板
686 ななしのよっしん
2023/01/28(土) 15:09:35 ID: Tv3r4/658Q
>>685
「アースが死ぬきっかけを作ったことに負い目なんか感じてない」と言い切らせたリンクススタッフはよく理解してると思う
AIに関する認識が一般人並みで「所詮物に過ぎないAIを所有者のSOLに返しただけ」程度にしか思ってない鬼塚がいきなり反省とかしたらキャラ崩壊もいいとこ
687 ななしのよっしん
2024/01/16(火) 06:32:15 ID: E29oDEoErn
似たようなタイプのヘルカイザーはそこまで悪い印象ないのは何故だろう
688 ななしのよっしん
2024/01/16(火) 06:45:21 ID: O+wms0iQ6J
ヘルカイザーカッコいいし特に味方メンバーにダメージも与えてないしな親友の吹雪に理解されたからそれがあいつの生き様で決着したのが大きい
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 14:00
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