オニハッチュウノヒト
鬼発注の人とは、コンテの才能はあるが絵が絶望的に酷いニコニコ史上最大の幸せ者Μμ氏の事である。
初投稿は2008年6月8日「【UP主が見たい】 Bad Apple!! PV 【誰か描いてくれ】」。最初見たときは誰もが驚愕したであろう・・・・そう、あの絵コンテというか字コンテというかビデオコンテというか大まかなプロットを挙げただけのよく分からなかった物である。多分そのまま埋もれていれば間違いなくチラシの裏と呼ばれていた動画である。
何故上げた:題名でも分かるようにただ「UP主が見たいから」、それだけの理由である。
初っ端から「 れ い む 」と描かれたとんでもないコンテから始まる。そのあとエビフライが飛ぶ。そして墓石が乱立する。最後は顔の輪郭すらなくなり、文字のみとなる。絵は何処?
最初は「なんだこれはwwww」「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」「こ れ は ひ ど い」などのコメントがほとんどだった。むしろその雑な絵や他力本願な姿勢によってコメントで叩かれていた。
だが、ここはニコニコ動画・・・こんな鬼発注をするようなとんでもない奴もいれば、何かに惹かれたのか東方絵師たちによってそれを具現化する動きが始まり、神下請けと呼ばれる高レベルのPV群が制作されていったのである。その数およそ60以上。10万再生を超えるものは10作品(削除含む)、100万再生を超えるものまで存在し、更には2000万再生を超えたPVが登場。現在ではニコニコ動画再生数1位のPVの元となってしまった。
2010年1月2日投稿の【UP主が見たい】 End of Daylight PV full 【ぴーひゃらら】である。そう、なんと二作目を作ってくれと言い出したのである。理由は一つ、「UP主が見たい」から。もちろん二作目も「墓石」「輪郭すらないキャラ指定」等もはや絵師泣かせのコンテである。
付けられたタグの中には「発注レベルlunatic」「センスしかない」「絵コンテというより文字」など、ある意味賞賛に値するタグが付けられた。
そしていつしか人はΜμ氏を「鬼発注の人」と呼ぶようになった・・・
実際のところ、東方projectのPVとしてのセンスは凄まじいものがある。キャラ指定のみというのも、東方projectの知識が必要だがPVを作る上で最小限の指示で、自由度が高いとも言える。
Μμ氏の字コンテの最大の特筆すべき特徴は時系列である。Bad Apple!!PVでは
主人公→東方紅魔郷→東方妖々夢→東方花映塚→東方永夜抄→間奏→東方風神録→東方緋想天→東方地霊殿(サポート妖怪)→東方幻想郷→主人公
東方幻想郷→主人公(境界)→東方紅魔郷→東方妖々夢→東方花映塚→東方永夜抄→間奏(境界)→東方風神録→東方緋想天→東方地霊殿(サポート妖怪)→東方幻想郷(ループ)
と、東方projectの時系列が完成する。これを全てのキャラが歌詞とリンクしながら配置しているのである。詳しくは【UP主が見たい】 Bad Apple!! PV 【誰か描いてくれ】の動画記事にて。
二作目のEnd of DaylightPVでもキャラを出来るだけ歌詞とリンクさせ、時系列順に東方地霊殿→東方星蓮船→東方非想天則と並べている、と見せかけて視聴者を欺くある仕掛けを施している。しかも、このPVでは東方projectがどれだけ進んでも成立するようになっている。こちらも【UP主が見たい】 End of Daylight PV full 【ぴーひゃらら】の記事にて。
それぞれの動画記事を読んでもらえば理解してもらえると思うが、東方projectの知識を持ってる人から見るとこの字コンテほどの構成力が長けているPVは滅多に無いと思われる。その作品を語る上で構成力も重要な要素ではあるが、ここまでハイセンスな構成を制作できるΜμ氏の才能は正にあらゆる意味でセンスしかないのである。
2作品に共通する特徴として
等がある。本当に冗談抜きで東方projectの字コンテの制作に関しては凄いセンスの鬼才と言えるのだが、その逆に圧倒的すぎる絵面により勘違いされることが多い不遇の人でもある。
ここまでの解説で、Μμ氏の才能を理解できたとしたら幸いであるが、鬼発注の人の最大の特徴は東方projectやボーカルアレンジに対する深い造詣と理解度であるのは間違いない。歌詞とキャラクター設定の高度な擦り合わせを可能にしたのは、幾度となくこのアレンジを視聴した上で、東方projectのキャラクターの設定を深く理解していた成果であるからだ。
すべての元凶(本人作)
2010/10/17 1000万再生達成 そして伝説へ・・・(当たり前だが本人ではない)
掲示板
39ななしのよっしん
2016/08/14(日) 09:47:59 ID: W8aHmhvoJK
>>38
某自称全聾作曲家とそのゴーストライターの件を思い出した。
もしかしたらあの二人の関係も、字コンテの作者と絵師たちの関係と似た一面を持っていたのかも(後者のペアの関係はその作品限りだけど)。
作曲家がセンスのある図表を書いて、それを基にゴーストライターが自由に作曲みたいな感じで。
どっちか一人だけじゃだめで、二人揃ったからこそ、単体で評価されるような良い作品を作れていたのかもしれない。
完全な憶測だけどね。
いずれにしろ、こういうパターンで創作が広がっていく可能性があって、しかも後腐れがないのが、ネットの素晴らしいところだと思う。
40ななしのよっしん
2016/08/27(土) 19:15:26 ID: qnpJ1wX/4Z
>>25
かなり昔だったけどツイッターで今パソコンもテレビも無い環境だって言ってた
どこの秘境にいるのやらw
もっと発注してほしいと俺も思ってるけど、今戻ってきても前みたいにブーム起こせるかどうか…
ていうかぴーひゃららが最高傑作だと思ってるので、まずこっちのブーム来ないかなとw
41ななしのよっしん
2017/01/02(月) 17:47:17 ID: NYhvF6bfsO
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最終更新:2021/01/23(土) 01:00
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