魏続とは (ギゾクとは) [単語記事]

「魏続」（ギゾク？～？）とは、三国時代最高の武を誇る男・呂布配下の武官であり、呂布と縁戚関係にあったことから何かと優遇されたのに、呂布を裏切って曹操に降った事から、捕らえられた呂布より

諸将が恩義を忘れて寝返ったからだ

と自分が負けていないと減らず口を叩く要因を造った武将。

正史では

呂布に仕え、お互いの一族から妻を交し合う縁戚関係にあった。

郝萌の反乱を鎮圧した高順が何故か呂布から遠ざけられて配下の兵士を全て取り上げられた際、呂布の縁戚と言う理由でその兵権を受け取った魏続は代わりに自身の配下を高順に与えるのだが、高順が呂布に絶対的忠誠を誓う武人であったことから大きな問題にはならなかったらしい。

呂布が郭嘉の進言を聞き入れた曹操により包囲されると、架空戦記では三馬鹿トリオを構成する事の多い同僚の侯成や宋憲と謀って軍師の陳宮を捕縛して曹操に投降し、軍師と将を失った呂布は曹操に敗れて捕縛された。

曹操の前に引き出された呂布は、縛られた身でありながら

諸将が恩義を忘れて寝返ったからだ

と戦って負けたわけではないと強弁すると、曹操は、

あなたは妻を裏切って諸将の妻を愛した。どこに恩義があるのか？

と指摘した。

以降、魏続は正史には登場しない。

三国志演義では、正史では呂布の協力者である臧覇やチンクル曹性や郝萌、そして正史の方がバケモノな活躍をする張遼と同列の「八健将」の一人として登場し、曹操との戦いであと一歩まで追い詰めたところを典韋に撃退されたものの、袁術との戦いでは宋憲と共に袁術の将・陳蘭を破った。

※高順と陳宮は呂布軍の両翼の為、八健将には含まれていない。

呂布が曹操に包囲された際は、侯成や宋憲と共に呂布を捕縛して曹操に投降した後、曹操軍の武将として参加した官渡の戦いにおいて、宋憲を斬った顔良に戦いを挑んで一撃で葬られた。