魔宮の賄賂とは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場するカードである。
神をも黙らせる袖の下。
加納マルタンに憑依したユベルが使用するカウンター罠カード。相手にカードを1枚ドローさせる代わりに、罠カードの効果を無効にする(セリフでは「トラップ」としか言っていないが、テキストが確認できないため、後述のOCG版同様に魔法を無効にできたかは不明)。
VS十代戦で登場。
「ファントム・オブ・カオス」の効果を防ごうとした十代の「ヒーローズルール2」に対して発動、ドローさせる代わりに無効化した。
アニメとOCGでは状況こそ同じだがイラストが少々異なっており、アニメ版イラストでは人物の首の角度が違うほか、顔も少々小さい。また、アニメ版では賄賂を渡す側の男が刀を差していることを確認できるが、OCGでは手の角度が変わったために隠れて確認できなくなっているといった具合に、細部にも変更が加えられている。間違い探しをしてみるのも面白いかもしれない。
「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX タッグフォース2」(2007年9月27日発売)の同梱カードとして登場。
カウンター罠
※「スターターデッキ(2013)」収録のカード(ST13-JP040)による
相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
相手はデッキからカードを1枚ドローする。
魔法も無効化できるようになった。相手に賄賂としてカード1枚を与える代わりに、魔法・罠の発動を取りやめてもらうという、単純でわかりやすい効果。
無効化系統のカードは多く存在するが、発動条件がなく、魔法・罠の両方に対応するのが利点。コストもないため、状況に左右されずいつでも使え、無効化されたときの損失も少ない。
一方で、ドローさせるということは相手にさらなる反撃のチャンスを与えてしまうということでもあるため、そのリスクは大きい。カード1枚で戦況がひっくり返ることもありうる。
ドロー効果を利用して「便乗」を発動するという手もある。チェーン2でこのカードを発動した場合、チェーン1のカードの発動自体が無効化されるため、相手のドローの後他の処理を挟むことなくすぐ「便乗」を発動できる。
その他、「神光の宣告者」などによるいわゆる【パーミッション】タイプのデッキであれば、ドローされたカードも使わせなければいいので、このカードのデメリットを抑えられる。
「神の宣告」の場合、ライフ半分という非常に重いコストがあるものの、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚にも対応し、相手に新たなカードを引かせることがない。
コンボによる大量展開からの1ターンキル(1ショットキル)を狙うようなデッキであれば、たとえライフを半分失ってでもコンボ成立のキーカードは止めねばならない。止めなければ敗北は確定なのである。
一方で、キーカードを止めてしまえば後はどうにかなるということも多く(ならないこともあるが)、その点で、新たにキーカードを引かせてしまう恐れのあるこのカードより、「神の宣告」のほうがよいとも考えられる(もちろん1ターン後にはそのカードを引かれてしまうが、その1ターンでできることは多い)。
もちろん、「神の宣告」のほうが無効化範囲が広いという点も、向こうを優先する理由として挙げられる。ほとんどのデッキでは、モンスターを出せなければ勝てない。
ライフ半分を惜しんでこのカードを採用したとして、相手に1ターンキルを成立させるモンスターを召喚された場合、向こうを入れておけばライフ半分は犠牲になるがそれを止められたのである。
逆に、こちらが1ターンキルなどを行いたい場合に、キーカードを無効化する相手のカードを無効化するために採用するパターンもある。そのターンで決着をつけてしまえば手札などもう関係ないという考えである。ただし、「エフェクト・ヴェーラー」などの手札から発動するカードを引かれる恐れがある。
また、このカード自体はコンボ成立にかかわりのないカードであろうから、採用のバランスを考えないと今度はコンボパーツ自体が揃わないことになるかもしれない。
決して弱いカードではないが、相手にドローさせるリスクも結構大きいため、使用の際には注意が必要なカード。特にカウンター罠がたくさん必要なデッキでなければ、「神の宣告」、「神の警告」のほうが優先され、このカードを入れることはあまりないかもしれない。逆にカウンター罠を多く要するデッキであれば、それらに次ぐカードとして使用できる。
また、「グリードバーン」のような相手にドローさせることが勝利につながるよう考案されたデッキであれば、キーカードを守りつつ能動的にドローさせるカードとして活躍が見込める。
優秀なカードではあるものの、ゲーム付属カードであり入手が難しかった。現在は2種のストラクチャーデッキ(ウォリアーズ・ストライク、デビルズ・ゲート)、「スターターデッキ2013」に再録されているため、入手は容易になっている。
賄賂を渡して発動を無効にするという形式のようだが、「神の宣告」や「神の警告」ですらもこのカードで無効にできてしまう。神もお金には弱いらしい。威光も何もあったものではない。地獄の沙汰も金次第とはよく言ったものである。
でも、蜘蛛の神アトラク=ナクア(「アトラの蟲惑魔」)や華麗なる金星(「The splendid VENUS」)の前には賄賂も通じないし(前者は通常罠だけだが)、覇王十代の切り札(「超融合」)にも通用しない。
ただ、「オーディンの眼」や「極星宝レーヴァテイン」には賄賂が効かないのに、肝心の「神の威光」自体は賄賂でどうにでもなってしまう。星界の三極神といえどもお金には勝てない。ヒーロー(「ヒーロー見参」)も引っ込むし、蛇神(「蛇神降臨」)も現れない。ファラオの魂(「第一の棺」)も復活しなければ、「冥王の咆哮」も黙らせることができる。お金って素晴らしい。
賄賂という現実的なモチーフのためか、考えれば考えるほど奇妙なことになる。世の中銭ですね。
一応神を擁護するならば、直接賄賂を受け取る(ドローする)のは相手プレイヤーであるため、宣告を取り消したのは相手プレイヤーである。また、逆にチェーンすれば、不正(賄賂)を神によって正すという素晴らしい構図にもなる。決して自分の下へ来ない賄賂が気に入らなくてつぶすわけではない。
漫画5D'sでは、龍亞VS遊星(1回目)で龍亞がデッキに入れていたのだが、フィールドがいっぱいでセットできなかったために遊星の「シンクロ・ノヴァ」を無効化できず、敗北の原因となった、という風に描写された。
こうみるとわかるように、このカードがドローされたのは「シンクロ・ノヴァ」が発動されたターンである。罠カードはセットしたターンには発動できないため、魔法・罠カードゾーンに空きがあろうとどの道「シンクロ・ノヴァ」は防げなかった。
ただ、龍可が龍亞のミスについて言及する場面を見ると、龍亞の手札が2枚あるように描写されているので、おそらく龍亞の手札枚数を勘違いし、フィールドが埋まる前から手札にこのカードがあるつもりだったのだろう。
掲示板
15 ななしのよっしん
2018/06/30(土) 01:05:39 ID: kybZOAq5FE
カウンター罠の中では初心者にも扱いやすい方だと判断されたかスターターに3年連続で収録されてるんだな
相手にアドを与えてしまうとはいえ自分が手札コストを支払うタイプのより気軽に打てる感じはするかも
16 ななしのよっしん
2019/05/11(土) 11:14:51 ID: OI+A6HhWV3
最近は魔鍾洞に使われて本当にうんざりするカード
ドローのアドバンテージもないに等しいし
やっぱり魔法罠万能カウンターって強いわ
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最終更新:2024/04/25(木) 22:00
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