『魔導物語』とは、今は亡きコンパイルが開発・販売していたパソコンゲーム/ビデオゲームのシリーズである。
同シリーズのキャラクターを起用して製作された『ぷよぷよ』は大ヒットとなり、「軒下貸して母屋を取られた」形になってしまった。類例に『バブルボブル』→『パズルボブル』、『桃太郎伝説』→『桃太郎電鉄』、『とらいあんぐるハート』→『魔法少女リリカルなのは』等がある。
『魔導物語』は『ぷよぷよ』のルーツである……が、実際のところ「魔導物語? なにそれおいしいの? ぷよぷよなら知ってるけど」と言われてしまうことの方が多い。
ごく一部の例外タイトルを除き、基本的に3DダンジョンRPGである。
「マジカルボイス」「ファジーパラメーター」「オートマッピング」の3点が当時の売りとなっていた。
(システムの詳しい解説は後述。Wikipedia-魔導物語#ゲームシステムなども参照)
なお、本シリーズは権利が非常にややこしいことになっている。コンパイルの経営破綻に伴い『ぷよぷよ』の権利が1998年頃よりセガへと譲渡されたわけだが、『魔導物語』のタイトル自体の権利はセガへ引き継がれなかった。そして、その後はコンパイルからアイキへ、そして2005年からはレトロゲームを管理するD4エンタープライズへと『魔導物語』のタイトルやシステムの権利が引き継がれ、さらに2010年よりコンパイルハートがD4Eの許諾の下、営業権(いわゆる新作を作れる権利)を得た…と言う非常に複雑な状況になっている。
これにより、『ぷよぷよ』に登場済みのキャラクターはセガ、それ以外の『魔導物語』独自要素はD4エンタープライズ&コンパイルハート、と権利が2分されてしまったのである。
開発元のコンパイルの倒産もあってか、シリーズ作品のほとんどが、旧世代のパソコンや既に生産を終了したハードでしか動かず、またソフトウェア自体も中古市場に頼るしかない現状であった。しかし、後に現在の権利元であるD4Eが運営するプロジェクトEGGがセガのライセンス協力のもと、復刻版パッケージが何度か限定発売されたりもしていた。かつてはガラケー時代にはセガからもD4Eの協力によって移植版が出てたりもしていた。
だが、それでも手に入らないタイトルもかなりあることには変わりない。幸い、ニコニコ動画にて有志のプレイ動画が多数アップロードされているため、『ぷよぷよ』のファンならそれらの動画を観て『魔導物語』の雰囲気だけでも知っておくべきだろう。
世界観は一言で言うとカオスである。MSX-DS版の元祖『魔導物語』の説明書には「混沌の神が支配した~」と書かれている。モンスターは神話に出てくるモンスターを元にしたことが地味に多い。もちろんアレンジやオリジナルモンスターも存在している。
描き手や書き手が違ったりするのでハードによっては雰囲気や話ががらりと変わったりするのも特徴である。
※ 画面はMSX2版・魔導物語3
ファジーパラメーターシステム … HPやMP、経験値などの数値表示を排除し、全てテキストやグラフィックなどの雰囲気のみで表現するシステム。体力や魔導力の表示は顔グラや文章で示しており非常に曖昧。またその文章も独特なことが多い。経験値も数値ではなく経験玉として表示している。(PCエンジン版『魔導物語I 炎の卒園児』では、経験玉の代わりにリボンが白→桃と色が付く事で表現している)
元気そうなこの顔が →
こんな顔になる。
※ 画像はPC-98版・魔導物語1
また新旧問わずぷよシリーズにもこのシステムが採用されており、キャラクターが「ばたんきゅ~」しそうになると困った顔やぐったりしたポーズになったりする
マジカルボイス … ゲームに声が付いており、ほとんどが短いボイスであるが敵味方問わずよくしゃべる。今の時代ではゲームにボイスが付くのは当然となっているが、当時としてはかなり珍しいことであった。初期においては容量の削減のためにボイスの使いまわしも行っていた。「ダダダイアキュート!」
オートマッピング … 歩いた場所のマップを自動で埋めてくれる。これも今のゲームでは標準完備されていることが多いが、当時はこんな機能なんて無いことが多かったのだ。MSX-DS版魔導物語だとこの機能は付いてなく方眼紙必須である。
エピソードⅠ・Ⅱ・Ⅲの三部作。「いっちょうめにばんちさんごう」と読む。これは当時有名だった表計算ソフト『Lotus 1-2-3』に訴えられないための回避策だとか。
下記は三部作セットで発売されたもの。
6歳の幼女アルルが魔導幼稚園の卒園試験として魔導の塔に挑む。
16歳になったアルルが魔導学校「古代魔導スクール」の入学試験へ挑む旅の途中で怪しい魔導師シェゾ・ウィグィィに捕まったり、いろいろあって謎の地下遺跡に挑んで最下層で眠っていた闇の貴公子サタンさまと出会う。
Ⅱから3日後。紆余曲折あってカーバンクルと共に旅を続けるアルルは、突然見知らぬ青髪の女性ルルーに絡まれ、牛頭の魔物ミノタウロスに追いかけ回される。その後いろいろあってルルーたちにリベンジした後、皆で魔導学校を目指すのだった。
エピソードA(アルル)・R(ルルー)・S(シェゾ)の三部作。『1-2-3』よりも過去のお話。
詳細は『魔導物語A・R・S』の項目を参照。
いずれもキャラ一新の新規主人公で、従来とはシステムが大きく異なる。
OPEN THE DOOR | 1-2-3の1オープニング | ![]() |
TRY OUT | 1-2-3の1ダンジョン | ![]() |
BREAK THROUGH! | 1-2-3の1ダンジョン | ![]() |
ケツくらえのテーマ | 1-2-3の2オープニング | ![]() |
ダンジョンだべし(Prophetic Dream) | 1-2-3の2ダンジョン | ![]() |
戦闘 | 1-2-3(PC-98) | ![]() |
迷子の森A1~3(Fiend Empire) | ARSアルル編ダンジョン | ![]() |
伯爵の城1F~B2F(ルルーのテーマ) | ARSルルー編ダンジョン | ![]() |
ルルー編エンディング | ARSルルー編エンディング | ![]() |
鏡の迷宮B10F~B8F | ARSシェゾ編ダンジョン | ![]() |
ミノタウロスの迷宮 | ゲームギア版IIIダンジョン | ![]() |
ももんがでひこう | はなまる大幼稚園児 | ![]() |
カミュのテーマ | MD版I | ![]() |
ウィッシュ戦 | 魔導師の塔 | ![]() |
その他の楽曲のピコカキコはぷよぷよ・魔導物語ピコカキコ一覧にあります。
掲示板
510 ななしのよっしん
2025/01/14(火) 06:12:03 ID: yDR5B4DcC5
フィアのおばあちゃんがアルルかどうかは想像に任せるって感じっぽい。
めぐりめぐって
「鈴木さん」なんて不名誉なあだ名付いたけど
511 ななしのよっしん
2025/02/23(日) 05:34:47 ID: NrzMAcDnF+
シナリオ自体は面白かったと思うけれどゲーム部分のバランスが酷い
聖魔導物語もだけれどなんでローグライクっぽくしたがるの?
512 ななしのよっしん
2025/02/23(日) 05:41:37 ID: yDR5B4DcC5
だってこれ魔道物語というなののネプティーヌ外伝だもんどっちも
ネプティーヌのエンジン使い回すしかできないからローグライクしか作れないが正解
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/18(火) 10:00
最終更新:2025/03/18(火) 10:00
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