『魔法小木おぎか☆オギダ(まほうおぎ-)』とは、2012年2月23日および同年10月18日の木曜深夜25時~27時に行われた、声優を巻き込んでの約2時間に渡る壮大なコントである。
尚、本放送においてのニコニコ実況ではラジオでありながら『激多』の表示が延々続き、深夜ラジオとは思えない盛況ぶりが確認された。
概要
TBSラジオで放送中の『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』のスペシャルウィーク企画として放送。
パーソナリティの矢作が『魔法少女まどか☆マギカ』にハマったことから、全ては始まった(その経緯については、「おぎやはぎのメガネびいき」の記事を参照)。
ストーリー
JUNK おぎやはぎのメガネびいき: メガネ情報アーカイブ
より
登場人物
魔法小木と魔法少女
元ネタである『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクターの詳細については各記事を参照のこと。黄色と赤は円環の理に導かれて
- 小木おぎか(小木博明) - 声:小木博明
- オギプルギスの夜と呼ばれる魔女と戦う世界唯一の魔法小木で、本作の主人公である、が実は・・・。
オギプルギスの夜を倒すため、東京・赤坂のTBS社内ビルを(文字通り)奔走する。
なお、オギプルギスの夜はおぎかにしか倒せない魔女であり、おぎかのために駆けつけた魔法少女達はアドバイスや応援しかできなかった。
魔法小木は魔法少女よりパワーが強いらしいが、ラジオにあっては致命的なほどに状況説明能力に問題があり、またこれといった攻撃方法を持たないため、オギプルギスの夜をことごとく取り逃がしてしまう。
- だが、ここぞという時は、専用アイテムである小豆を投げて掃除機『オギューム』で吸ったり、スリッパで叩いたりと魔法(物理)を使用する。また必殺技として、発動後に爆発音を伴う謎の呪文「うーまうーまだいみのきき」があるが、とにかく強いという以外、効果等は全く不明である。
ちなみに、小豆ぶつけてオギュームで吸うというのは以前の企画、ゴースト小木スターズ
のオマージュである。
第2回「いろんなプルギスの夜」で、キュゥべえと契約して再び魔法小木となり、ピコハン片手にいろんなプルギスたちを審査した。なぜか第1回よりもBBA化してるように聴こえたり小木音ミクのような口調になっていたのは異空間(魔女の結界)の影響らしい。
- 鹿目まどか - 声:悠木碧
- 本家魔法少女まどか☆マギカの主人公。おぎかの仲間の魔法少女の一人。
終盤に生登場し、ネガティブになっていたおぎかに「戦うの、やめようよ」と諭したが、おぎかが立ち直ったことで彼を応援する側に戻り、オギプルギスの夜を探し東京赤坂TBS第7スタジオに向かったおぎかを心配し後を追う。というか、目を付けた相手をオギプルギス認定しては「倒して!」とおぎかを煽って自らも実力行使に走る。
例えば、おかっぱデカ眼鏡を名指しして「死ねェ! 死ねェ!」と叫びながらフルスイングで小豆をぶつけたり、ヒゲちゃんを「あのヒゲ男」と呼ばわりしては最初にひとこと謝りつつも「出会い系サイトで会った人にお尻叩かれたかったんでしょ!」と罵声を浴びせつつ臀部をスリッパで引っ叩いたり(悠木「やや、本当にちょっとだけ、いつもより鬼畜なまどか」・・・え?)。
・・・とまあこの様にアニメ本編と比べて非常に好戦的(悠木「だって、なげたかったんだもん」)だが、その深夜テンションたっぷりのナチュラルなドSっぷりと高笑いは多くのドMな変態紳士リスナーたちから好評を博した。
第2回ではおぎかを助けるため、そして特別審査員として3体目のプルギスとの戦いから生出演。
熱々のチャーハン(が服の中に入ったりする)攻撃を受けて方向型攻撃(物理)で対応し、最終的には「逝けェェ! 死んでしまえェ! (謎叫び) 死ねェ!」と絶叫して本人と諸兄のソウルジェムを濁らせた。翌日は朝10だったのに。
- 暁美ほむら - 声:斎藤千和
- おぎかの仲間の魔法少女の一人。
第1回の序盤から登場し、統計的推論によりオギプルギスの夜が現れる東京赤坂TBS地下駐車場へとおぎかを導いた。
おぎかがアニメ本編でのまどか的な立ち位置であるためか、おぎかをやたら気遣っている、というか「リスナーのみんなも、おぎかを応援して!」とノリが完全に遊園地やデパート屋上のヒーローショーのお姉さん。
言動(統計的云々)から、別の時間軸でもオギプルギスの夜と対峙したことがあるようだ。
あとジングルで矢作の案内で保健室に行った。
- 第2回でもおぎか(とまどか)を助けるため?に「気の利いたことを言って!」など厳しいダメ出しをする一方で、おぎかたちだけでなくいろんなプルギスたちに対しても「お疲れ様」と労いの言葉をかけるなど、とても優しい。
- 美樹さやか - 声:喜多村英梨
- おぎかの仲間の魔法少女の一人。
第1回の中盤に、おぎかを心配して駆け付ける。というかヒーローショーのお姉さん2号。
誰かから聞きつけたのか、オギプルギスの夜が東京赤坂TBSの9階喫煙所にいることをおぎかに知らせた。
おぎか等と向かった喫煙所では、真っ暗なせいでおぎかからラッキースケベな目に遭わされてしまい、おぎかはさやかファンの反感を買った(当の被害者本人はあまり気にした様子は無かったが)。
彼女を象徴するセリフ「奇跡も、魔法も、あるんだよ」を、大事なことなので2回言いました。
その後、急に中の人に戻り、当時好評発売中の新曲『Happy Girl』の宣伝を行った(ビジネスなさやかちゃん)。
ちなみに、中の人こと喜多村英梨は奇しくもちょうど1年前の2月24日のスペシャルウィーク企画『東京オギニーランド』にてゲストで登場している(参考: メガネ情報アーカイブ
)。
- キュゥべえ - 声:加藤英美里
- 第1回では都合により登場しなかったが、第2回では前週の予告から登場。おぎかに助けを求め、再度契約して魔法小木にした。
- 幕間のコメントは収録とは想えないほど的確で、一番の常識人に視えるから困る。なお、いろんなプルギスはキュゥべえが仕込んだものではなくスタッフが用意したものなので、彼自身はあずかり知らないらしい。
その他
- 矢作兼 - 声:矢作兼
- おぎかこと小木博明の相方。
- この企画が行われることになった全ての元凶(サイコ野郎)。
- 「全部まどかのおかげなんだよ」「どう考えたってほむらちゃんだよね」などの名言を残している。
スタジオでおかっぱデカ眼鏡とともにおぎかの動向を見守る。
終盤、スタジオに乗り込んできたまどかが、おかっぱデカ眼鏡へと放った小豆の流れ弾に当たる。
- おかっぱデカ眼鏡/山プルギスの夜 - 声:山里亮太
- ゲスト。スタジオで矢作とともにおぎかの動向を見守る。
- まどマギは矢作がラジオで語ったのを聞いてから全話視聴した。
- オギプルギスの夜の影響で様々な事を暴露される。
終盤、おぎかとまどかにオギプルギスの夜ではないかと疑われ、まどかに何度も小豆をフルスイングでぶつけられた。
- そんなおかっぱデカ眼鏡だが、実は以前に品プルギスを倒すことに成功(?)したほどの力を持つ。
- 2012年は青プルギスを倒したいらしい。TBS青木アナかと思った?残念!さやかちゃんでした!
- 第2回ではいろんなプルギス1体目・山プルギス(別名、ぱっとしないプルギス)として登場。好楽ポジとして活躍した。
- ヒゲちゃん - 声:なし
- 「おぎやはぎのメガネびいき」の番組ディレクター。
2012年4月からJUNKの統括プロデューサーを兼任することが決まり、この頃は調子に乗っている。
その出世っぷりの一方で、出会い系サイトに登録したが全く上手くいかなかった。
オギプルギスの夜に操られていたが、おぎかと(主に)まどかにスリッパで粛清された。
尚、反省が足りなかったのか、調子に乗りすぎてメガネびいきの番組中でミスをやらかしプロデューサー就任早々、4/8のメガネびいきの番組冒頭で謝罪アナウンスをする羽目になった。
- 小木奈歩 - 声:小木奈歩
- ゲスト。おぎかこと小木博明のリアル嫁。
- 旧姓は森山。森山良子の娘で森山直太朗の異父姉兼マネージャー。別名、魔法BBA。
- オギプルギスの夜の本体・・・・・・かと思われたが?
東京赤坂TBS第5スタジオでおぎかを待ち構え、おぎかのヘタクソな演技を叱咤した。
その後、何故かまどかとおぎかの取り合い(修羅場)を演じることになり、「まどかがオギプルギスの夜だ」と言っておぎかを惑わす。
旦那と同様に「うーまうーまのなほなほなほ」という呪文(魔法)を使うことが出来る。
もしかしたら、彼女も魔法小木(魔法森山?)なのかもしれない。
まどか☆マギカにドハマリしていたため、ツイッター仲間のヒゲちゃんからの出演依頼に二つ返事でOKした。
別名、ノリノリのシロウト。メガネびいきのリーサルウエポンでもある。
- 筋肉プルギスの夜 - 声:武井壮
- ゲスト。第2回のいろんなプルギス2体目として登場。別名、今が旬のプルギス、武(井)プルギス。
- 奈歩プルギスやざわわの息子(直太朗)とはプライベートで仲がいいが、おぎかとはあまり面識がない。
- 金プルギスの夜 - 声:金萬福
- ゲスト。第2回のいろんなプルギス3体目として登場。別名、何を言っているかわからないプルギス。
- 熱々の中華メニュー攻撃(チャーハン攻撃、チンジャオロース攻撃、チリエビ攻撃)の他、不意打ちの「君は、可愛い!」攻撃は黒まどかを一瞬「そんなことないよ・・・///」と白まどか化せしめるほどの破壊力を持っていた。
- 魔法中年ますだ☆マスーダ - 声:升田尚宏
- 第2回にて助っ人として初登場。別名、言葉の魔術師(自称)。得意な魔法は「あめんぼ あかいな あいうえお」。
しかしアナウンサーなのに登場早々に「生麦 生米 生卵」を「なまごめいぎ なまご・・・なまたまごー!」と噛んでいた事が翌週の「週刊おぎやはぎ批評」で明らかとなり、(自分で)散々持ち上げての末であった上、当の本人に全く噛んだ自覚が無く、「あれは俺じゃない・・・あれは俺じゃn(以下リピートしつつフェードアウト)」と素で狼狽える羽目となった。[1]
オギプルギスの夜とは
概要
変な魔法を使って地球を滅亡させようとしている、おぎか曰く「最強(狂、凶)の魔女」。人型をしているという。
ワルプルギスの夜と同様に本来の名前は不明であり、結界内に身を隠すこともない。性質も不明。
2012年2月23日の深夜、関東地方は強風だった。
これは明らかにスーパーセルの前兆であり、超大型の魔女が現れることを意味している。
オギプルギスの夜は魔法小木であるおぎかしか倒すことができず、他の魔法少女は手出しできない。
逆に、おぎかがオギプルギスの夜が現れる当日(日付上は翌日)に契約していることから、おぎかが対オギプルギスの夜専用の魔法小木である可能性もある。
影響
自然災害として物理的に地球へ被害を及ぼしたワルプルギスの夜とは違い、オギプルギスの夜はオカルト的な現象を引き起こす。
などなど・・・だいたいこいつのせい。
戦闘
夜中、誰もいないのに音がする(ラップ音)。これがオギプルギスの夜が出現するサインである。
現れる直前に刺すような殺気をおぎかに送っており、おぎかや他の魔法少女はオギプルギスの夜の反応を波動や冷気(もしくは霊気)として捉えることができる。
前述の通りオカルト的な現象は数多く起こせるのだが、物理的な攻撃手段はくすぐり程度しかなく、喫煙所でおぎかにタバコの臭いを嗅がせたり部屋を暗くして翻弄することしか出来なかった。
他の魔女同様、使い魔(手下)を使役することもできるが、従来の使い魔とは違って人間を操って手下にする(操られた人間がその後魔女化するかどうかは定かではない)。
正体
ここから先は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
内容は反転してありますが、ラジオ本編が未聴の方(オギプルギスの夜の正体を知りたくない方)は注意してください。
最初から小木を知っていたこと等、もともと怪しい点はいくつかあった。
しかし魔法少女に対しては拘束力が薄いのか、魔法少女達はしきりに「オギプルギスの夜はおかしな呪文を唱える」「オギプルギスの夜はおぎかにしか倒せない」とヒントを漏らしていた。
さやかが言った「地球人になりすまし潜んでいる」というのも、操られていたヒゲちゃんプルギスの夜は、おぎかが魔女化したものである。つまり、「最強(狂/凶)の魔女」というのは自画自賛なのだ。
初戦でのくすぐり攻撃合戦等々も、ただの自作自演だったいうわけだ。
・・・名前がまさかのネタバレだったのは・・・クラスのみんなには、ナイショダヨッ!
誕生の経緯は不明だが、小木が契約した日とオギプルギスの夜が現れた時間を照らし合わせると、契約と同時か直後と考えられる。
しかしこれは推測であり、誰と契約したのか、おぎかのソウルジェムがどうなっているのか(魔法小木にもソウルジェムがあるのか)、おぎかとオギプルギスの夜が同時に存在できる理由(一人芝居状態だったのか、別個体だったのか)等、多くは謎のままである。
ほむらの言動から推測するに、オギプルギスの夜もどこかの時間軸では残酷な運命であり、ほむらは別の時間軸のおぎかと約束をしたのかもしれない。
また、人間を操る力を持っているため、他の魔法少女を無意識のうちに操っていた可能性もある。ヒゲちゃんと対峙した時からまどかのキャラ崩壊が更に加速した点(この時スタッフのドッキリによって色々勘違いしていた小木は、生番組に関わらず、まどかを巻き込んでちょっと言えないようなエロい発言を企んでいたことを翌週に明かしている)と、さやかがオギプルギスの夜の場所を知ったのは誰かから「聞くところによると」と、実に曖昧かつ状況敵に不自然だった点は無視できないだろう。
あるいは諸氏の指摘にあるように、新劇場版の真相こそがこれらの疑問への回答となる可能性がある。新劇場版の公開に伴い『おぎオギ』の第3回が企画されなかったことは、例えば「『おぎオギ』の展開がアニメ公式にフィードバックされた」というような根も葉もない憶測を呼ばないようにするためであった、と解釈するならば一つの有力な傍証と見做せるだろう。
みんな、聴いてくれて
ありがとう。
いつかまた、もう一度みんなと会えるから
それまでほんのちょっとだけお別れだね。
この世界は悲しみと憎しみばかり繰り返す、救いようのない世界だけど
だとしても、ここはかつてみんなが守ろうとした場所なんだ。
決して忘れたりしない。
だから私は...魔法小木・おぎかは、戦い続ける。
『魔法小木おぎか☆オギダ』第1回エピローグ
より
また会える日が来るのでしょうか...。
第2回終了後のメガネ情報アーカイブ
より
後日談
翌週の放送は「矢作が親友である加藤浩次に勧めようとしたら、すでに森永卓郎に勧められ去年の段階で視聴していた」という話と、「ヒゲちゃんと奈歩婦人の間でやりとりに不備があって、奈歩婦人がもうメガネびいきに出ないとゴネた」という話が登場。
そして「もっとまどマギの話をして欲しい」というメールが入るも、ほぼ一ヶ月もまどマギづくしだったのだからこれ以上引っ張るべきでないと判断したのか
小木「まどかマギカの話はもういいでしょう」
矢作「はははははははっ!!」
小木「終わってんだよあれぇ」
と語り、完全に平常運行の放送となった。
故にステマ疑惑が一時広まったが、「魔法小木の続編をやろう」と発言したり、劇場版を楽しみにしていたり、パチンコ化を希望したりと、普通にハマっている事が確認され、ステマ疑惑が解消された。
関連動画
関連静画
関連項目
参考リンク
脚注
- *「批評」の俎上には上がらなかったが、実はこの少し後のエピローグパートで「抗おうと」を「あらがおうと」ではなく「あがなおうと(贖おうと)」と誤読している。さらにこの「批評」の中でもラジオネーム中の「安倍川」を「あべかわ」ではなく「あべがわ」と誤読した。・・・番組初出演ながら、まさに魔法中年に相応しいドジっ子ぶりである。