魔法少女リリカルなのはINNOCENTとは、かつてモバゲーで配信されたソーシャルゲームである。
概要
2012年6月に発表。2012年7月13日から事前登録を受け付け始め、2013年3月31日サービスイン。
これまでの『なのは』シリーズと登場人物は共通しているが、設定とストーリーはほぼ完全に別物。具体的には魔砲や次元世界は一切登場しないが、しゃべる動物が普通に存在する程度にはファンタジーしている。詳しい設定は後述。
ゲームの流れ自体はソーシャルゲームにありがちなもので、カードローダー(ガチャ)から出てきたり、エリアをうろついて経験値のついでに手に入れたカードをトレーニング(成長)、リライズ(合成)を通じて強化、他のプレイヤーとのLIVEデュエルやNPCとのVSデュエルに挑む。
上記に加えて都築真紀、セブン・アークス監修のストーリーパートや各ショップの日常やイベント時のキャラクターとの会話が楽しめる。「重いテーマは本編で十分やってるから、こっちはみんな笑顔でいいじゃない」をコンセプトに、原典から雰囲気を大きく変えつつも『なのは』らしいストーリーが展開する。
そして、2018年1月12日をもってサービスは終了した。
登場人物
主に原典との相違点を述べる。
ホビーショップT&H
- 高町なのは
- ご存知我らが主人公。小学4年生。本作では久しぶりに運動が苦手という設定が帰ってきた。……なのだが、漫画版では原典のとらハ3における実家の某剣術をかじっているため、動体視力や武器を扱う技量は高い模様。
- フェイト・テスタロッサ
- 本作でも運命的な出会いを果たすなのはの親友。恵まれた家庭環境と引き換えなのか少々影が薄くなった。
- アリシア・テスタロッサ
- 本作の方向性を象徴するフェイトの実姉。ついにメインキャラの座を勝ち取ったT&H、ひいては本作の看板娘。外見と実年齢(6年生)が妹と逆転しているロリお姉ちゃん。
- アリサ・バニングス
- ようやく公式バーニングアリサなバトル向けの装備と出番を手に入れたぞ!でも頭が固くて飛べない。
- 月村すずか
- 原典に全然出てこなかった氷結特化キャラとなった。ゲーム版のショップ会話では夜の一族に由来してか夜の会話が多め。運動神経は原作同様だが、デュエルスタイルの関係もあって支援に回ることが多い。
- プレシア・テスタロッサ
- T店長。普通の働く親馬鹿ママをしている。そのせいでデュエル時はBBA無理スンナちょっと恥ずかしいことに。
- リニス・ランスター
- テスタロッサ家のメイド兼家庭教師をしている人。でもデュエル時はネコミミが復活する。
- ティアナ・ランスター
- 本作ではリニスの妹として登場。間の兄もいるようだが彼は出番なし。 スバルとは一緒に遊ぶようになったばかりの頃からスバルの正体を知るまでは、原典でいうところの訓練校時代の関係に近かった。執務官の夢が無い代わり若干異性に好かれたい願望のようなものがあり、スバルの男の子と勘違いした挙句…。
- リンディ・ハラオウン
- H店長。艦隊戦ゲームのデータをコンバートしてデュエルもたしなむ。アルカンシェルとかスキル名だけ見ればオーバーキルだがステータスは防御特化。
- クロノ・ハラオウン
- 女の子同士の友情とデュエル中心になったので、大分影が薄くなったH店長の息子。ちなみにテスタロッサ家とは親戚同士で、双方の父親は長期出張中。
- エイミィ・リミエッタ
- クレーム処理に定評のあるらしいバイト店員チーフ。デュエリストではないらしいが一応カードはある。
- ユーノ
- 高町家で飼われているしゃべるフェレットとして登場。でもN+以上のカードにはきっちりラストネームが書いてあったりする。
- アルフ
- こいぬモードなテスタロッサ家の愛犬。やっぱりしゃべるしデュエルもする。というか人型(子供形態)にもなれる。
- リニス二世
- 「なんとなく似ているから」という理由でこんな名前になったテスタロッサ家の愛猫。デュエル時には1世と融合する。
八神堂
- 八神ヴィータ
- 本作における八神家代表のようなポジション。原典では実年齢がアレだったがこちらでは小学3年生。やっぱり初登場は殴りこみで、なのはのライバルとなる。でもアリサたちとは普通に仲がいい。
- 八神はやて
- 最初から健康そのものな分超9(10)歳児っぷりが頭脳に回ったのか、既に大卒。原典ほどではなくともやっぱりおかんな店長。
- 八神シグナム
- 剣道場(御神流ではない)で師範もしている大学生。ニート疑惑の入り込む余地もなくなったが家事は出来ない。
- 八神シャマル
- 先生と呼ばれるがまだ医学生。料理は不味いが身体にはいい、というフォローが入った。
- 八神リインフォース・アインス
- 建築系の専門学校生。ファン待望の微笑ましい日常生活が描かれる。デュエルでも原典ほどではないが隠れた実力者。
- 八神ザフィーラ
- もちろんしゃべる八神家の飼い犬。でもアルフと違って外見は狼のまま。相変わらず地味。
- 八神リインフォース・ツヴァイ
- 海外留学から一時帰国したアインスの妹。二人ともリインフォースなのにあっちがアインスでこっちはリイン。SE関連の資格を複数取得しているハイスペック少女。眼鏡をかけたイラストもあるが、たぶん伊達。
- 八神アギト
- のっけから八神家の一員としてリインと共に帰国。シグナムとは姉妹にも親子にも見える関係。やはりこの作品におっさん騎士の出る幕はないということなのだろうか。
- のろいうさぎ
- 原典通りぬいぐるみだが、何故かカードがある(デュエルする)。素材役に丁度良かったからだろうか。
グランツ研究所
- シュテル・スタークス
- ザ・デストラクターは流石にデュエリストとしての異名になった。なのはにとってはよく似た他人にして目標。本作のマテリアルズ+ユーリは各々名家のお嬢様で、現在はグランツ研究所にホームステイ中。
- ディアーチェ・キングス・クローディア
- ロードは(ry。はやてとは他人の空似。世界が変わってもやっぱり王様。グランツ研究所の厨房の支配者。飛び級を重ねシュテル共々中学2年。
- レヴィ・ラッセル
- ザ・スラッシャー(ry。フェイトやアリシアとは(ry。相変わらずアホの娘。でも理数系には秀でており他のマテリアルズ共々、中学を1年で卒業する気でいる。ちなみにレヴィだけいちねんせー。
- ユーリ・エーべルヴァイン
- 原典で大暴れした反動か、少々体が弱いという設定に。それでも立派なデュエリスト。
- アミティエ・フローリアン
- ニチアサ前半好きの姉。100%生身の高校2年生です。原典以上に銃撃に特化し、キリエとの差別化が成されたようだ。
- キリエ・フローリアン
- どちらかというとニチアサ後半好きの妹。花を愛する高校1年。こちらは蝶の様に舞い蟷螂のように?斬るタイプ。
- グランツ・フローリアン
- 実質初登場となるフローリアン姉妹の父親。ブレイブデュエルの開発者。娘から博士と呼ばれたがる程度には変わり者だが、奇妙な友人として現れたあの変態は格が違った。妻は長期出張中。
中島家と関係者
- 中島スバル
- サービスイン一周年を前に登場した新星。なのは達と年齢差が縮み、本作では小学2年生。当然まだ出るところも出ていない上、時空管理局編と違いなのは達と初めて会った時も男装していたので一時は男の子と勘違いされたりもした。近代ベルカ式の設定を反映してか、彼女のカードはミッド・ベルカ両スタイルを併せ持つ
- 中島ウェンディ
- スバルの1歳下の実妹として登場。性格や口癖は原典通りで、スケボーが得意。某博士に勧誘されて一時はマスクドファイター2号としておなじみのスーツに仮面を加えた姿で現れた。「うおっまぶしッス!」だの「弱い相手にはもう飽きた、強い相手はどこにいる~」だの妙なところから引っ張ってきた台詞が目立つ。後に正式取得したアバターでもボードに乗るのは変わらないが、見た目の印象は大分異なる。
- 中島ノーヴェ
- ウェンディとは双子の姉妹同士。本作ではかなり人見知りする性格の持ち主で、原典と最も印象が異なるキャラの一人。ウェンディ共々無自覚な不正行為に手を染めていたときは大人の姿に変身し、仮面を被って非正規試合を挑むというどこかの覇王みたいなことをやっていた。正規アバターも格闘型なのだが、原典以上にスバル、ギンガとの差別化がなされたグラップラータイプであるッッ。
- 中島ギンガ
- 中島家長女。なのは達と年齢差が逆転し中学生として登場。スバル共々大食いなのは変わらず。原典同様、スバルと同タイプのアバターを取得。
- 中島チンク
- 次女。既に三女より小さい。立ち絵では常に右目を閉じているが、別に見えていないわけではない…はず。眼帯でナイフなせいか、アバタータイプはパイレーツに。
- 中島ディエチ
- 三女。菓子作りや料理が得意とのこと。ビームだとキャラ被りが激しいせいか、本作での武器はガトリング砲。
- 中島クイント
- T店長やG博士に続いて健在のお母さん。というか色んな意味で元気すぎる人。
スカリエッティ研究所
- ジェイル・スカリエッティ
- グランツの元研究仲間にして、BD初期開発者の一人。更に中島家の隣に住んでいるクイントの兄として登場。目的が「小学生の頃からの夢だった『世界征服』をシミュレーターの中に自分の世界を作ることで達成」になっている。原典より分かりやすいものだが大人げないというかイタい。そしてやっていることはぶっちゃけネトゲで大掛かりにチート+クラッキング、それも天才中学生に防がれる有様。おまけに実質ニート。妹には頭が上がらず、姪や知り合いからは憎めない小悪党のような扱いをされている。5人の娘がいるのだが、例によって妻の詳細は不明。
スカリエッティ研究所の面々はBD界での悪役チーム「セクレタリーズ」を演じていくことになり、上の4姉妹はハンドルネーム…要は原典での名前でプレイしている。
- 一架・スカリエッティ(ウーノ)
- スカリエッティ家長女。どう見ても父親との年齢差が小さすぎるというのは禁句。家事やジェイルの助手をしており、残念な父親に代わる一家の代表と言える人物。B.D.では原典どおりの衣装。どうやって戦っているんだろうか。
- 二乃・スカリエッティ(ドゥーエ)
- スカリエッティ家次女。やはり父親がアレなので、OLである彼女が一家の稼ぎ頭。あなたさんへの態度はフランクで、ノーヴェに次いで原典との印象が異なる人物。案外元の彼女も素はこんな感じだったのかもしれない。B.D.では「スパイ」役だそうだが、変身するのだろうか。
- 三月・スカリエッティ(トーレ)
- スカリエッティ家三女。俺っ娘高校三年生。元々空手に打ち込んでいたこともあってB.D.でもノリノリ。ジャケットはもはや道着である。
- 四菜・スカリエッティ(クアットロ)
- スカリエッティ家四女。中学生。頭脳と態度のデカさは原典そのままというか、悪役が本当に演技か疑わしい御方。実際原典での地の性格が既ににじみ出ている。
- 七緒・スカリエッティ(セッテ)
- スカリエッティ家五女。小学生。五女なのになんで七とか言ってはいけない。言葉少ない上に声が非常に小さく、常人は間近でないと聞き取れない。今のところ彼女のみB.D.に直接参加していないが、父の助手として関わっている。
AI-NPC
- シュテゆ
- シュテルをモデルにした猫っぽいAI。というか野生化して猫の群れを率いたことも。
- チヴィ
- レヴィをモデルにしたAI。デフォカラーの他にレッド、ピンク、ブラック、イエローがおり、それぞれ性格が異なる。
- 王ちゃま
- ディアーチェがモデル。本家同様偉そうだが様になっていない。ただし黄金化すると…
- めーちゅ
- ユーリがモデル。目のハイライトがハート型になっているのがチャームポイントらしい。
- すずにゃ
- すずか+猫。ただ若干野良っぽいシュテゆと違って飼い猫っぽさが目立つ。
- アリちゃ
- モデルはアリサ。デュエルの腕はまだまだというか、マッチ程度の火力らしい。
- なのなの
- モデルがなのはであって、別にナノマシンの集合体ではない。
- へいと
- 別にレヴィが名前を入力してこうなったわけではない…はず。本物以上に大人しいというか引っ込み思案。
- ぷちシア
- そこ、いよいよネーミングのレパートリーに限界が…とか言わない。
- 小狸丸(こたぬまる)
- はやて+狸。店長用なだけあって高性能で、データログの取得やデータサーバーへのアクセス権限を持つ。
- しぐにゃむ
- 3匹目の猫。武器はサバじゃねぇ!…サバだった。ちなみにちゃんと「中骨連結刃」モードなる形態があるガリアンサバ。
用語
以下の設定は基本的にゲーム版のもので、「プレイヤー」は「なのはINNOCENT」を遊ぶ現実のプレイヤーを指す。
- ブレイブデュエル
- TCAGの要素をもつ対戦型VRゲーム。デュエリスト自身のカード複数枚を用いてリライズアップ(変身)し、仮想空間内で対戦する。各5人までのチーム戦と、チームメイトの代わりにデッキ内のカードデータとAIを用いるシングル戦がある。ちなみに動物やぬいぐるみでもプレイ可能。 ゲームの都合上、プレイヤーは他人のカードだけでシングル戦をやっているが突っ込んではいけない。
- カード
- ミッドチルダ、ベルカ、インダストリーの初期3つ、後に加えられたラボラトリーの計4つのスタイルに分かれており、それぞれ裏面の色が異なる。N,N+,R,R+,SR,SR+,HR,Pのレアリティがある。Nは初期状態のカードでほぼキャラ紹介用。Pは強化素材、鑑賞向け。 また、ゲームで直接登場はしないが、各種魔法を発動させるためのスキルカードが存在する。
- リライズ
- 設定上はシミュレーター内での変身。プレイヤー視点では同カード同士を基本とした特定の組合せでのカード強化を意味する。他のデュエリストのカードを用いたリライズはユニゾンと呼ぶ。
- カードローダー
- ガチャ。ポイント制のLD、チケット制のレア、課金制のプラチナ、その他イベント限定のものが存在する。
- バリアジャケット
- 設定の都合上ベルカ組のものもこう呼ばれる(騎士服と呼ぶこともある)。基本形態は登録時にアバターのタイプと共に決定される。そこからカスタマイズやモードチェンジ可能したり、追加取得で複数種を使い分けることもある。
- デバイス
- 基本的に原典同様ナビゲーションや補助を行う装備。原典に登場したものの外見は劇場版とGODに準じている(なのはとフェイトは改良前の名称だが外見は2ndA's準拠)。
- 本作初出のデバイス
- フレイムアイズ
アリサのデバイス。刀剣形態と鞭形態の可変デバイス。男言葉で話す。
- スノーホワイト
すずかのデバイス。両手それぞれに3本の氷の爪が生えるグローブ型。
- フォーチュンドロップ
アリシアのデバイス。スロットの付いた壷「キャンディポット」と、その出目に応じて出現する杖やハリセン、拳銃やマイクといった様々な装備からなる変わったデバイス。
- AI-NPC
- デュエリストのデータを元に作られた人工知能プログラム。外見はモデルとなった人物を2頭身デフォルメしたものに、多少アレンジが加わっている。
人間の子供レベルの知能を持っており、ブレイブデュエルにも参加する。更にはそっくりの外見をもった専用の小型ロボット「チヴィット」にインストールされ、現実でも行動するようになった。
- ホビーショップT&H
- 海鳴市にてプレシアとリンディが共同経営するホビーショップ。T&HはTestarossa&Harlaownの略。ショップデュエリストはミッドチルダスタイル。
- 古書店・八神堂
- 藤丘町にある、八神家が経営する店。地上は本屋で、地下がデュエルスペースになっている。ショップデュエリストはベルカスタイル。
- グランツ研究所
- 暁町にあるブレイブデュエル発祥の地。ショップデュエリストはインダストリースタイル。藤丘町、暁町は海鳴市内の区画なのか隣町なのかについては明確な描写がない(全て小学生の徒歩圏内ではあるのでおそらく前者)。
漫画版
サービス開始に先駆けてコンプエース2012年9月号より連載開始。ゲーム版とは、
といった設定の差異があり、それにあわせてゲーム版ストーリーモードとも展開が異なる。
また、マテリアルズ+ユーリを主人公とした「マテリアル娘。」も同じくコンプエースで連載開始している。本作にしか登場しないオリジナルキャラクターもいる。
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関連項目