魔法陣グルグル(1994)とは (マホウジングルグルとは) [単語記事]

この記事では1994年 10月から1995年 9月までテレビ朝日系列で放送されていたTVアニメ第一作やアニメ映画などについて扱う。

同名の原作漫画やシリーズの総合情報は「魔法陣グルグル」、2017年にテレビ東京ほかで放送のTVアニメ第三作は「魔法陣グルグル（2017）」、ゲーム作品は「魔法陣グルグル（ゲーム）」を参照。

概要

TVアニメ版

月刊少年ガンガンで連載されていた衛藤ヒロユキの漫画「魔法陣グルグル」を原作とした初のTVアニメ化作品。現在は同名の原作や2017年版アニメと区別するため、通称「旧作」「第一作」「初代」「瀧本版（主人公ニケの声優名）」などと呼ばれる。

原作が刊行頻度の少ない月刊誌で連載中だった都合上、前半31話は原作4巻までの内容、後半32話から最終回45話まではオリジナルストーリーで構成されている。前半のストーリーにも原作の本編や外伝を補完するオリジナルの展開を多数はさみながら丁寧に進められた。しかし、作画の総監督がいなかったため、子供が見ていてもすぐわかるくらいに話数ごとの作画が安定していなかったという。

このアニメをベースにしたゲームもエニックス（現スクウェア・エニックス）からSFCで2作品、タカラからGBで1作品発売されている。ちなみに残り1つのエニックス製のGBC作品は、次回作の「ドキドキ伝説～（ドキ伝）」をベースにしたもの。

オリジナル要素

原作では第2章コーダイ城にたった1話出たっきりだった戦士ゲイル（LV8）と魔法使いエナ（LV7）が、準レギュラーとして最終戦まで頻繁に登場している。

後半のオリジナルストーリーでは、魔法剣キラキラ（原作では「光魔法キラキラ」）、「あまいものなーんだ？」、光魔法カッコいいポーズ、封印の魔法陣など、多少設定は異なるものの原作にもその後登場するアイデアが多数存在している。他にも、自分のレベルを表すバッジといったアニメオリジナルアイテムも。

物語終盤は魔王ギリの差し向けた4属性の四天王を退けギリとの決戦直前まで行くも、連載のさなかアニメでギリを倒して終わるわけにはいかず、ニケとククリの「やっぱりや～めた」で引き返し未完エンドとなった。なお次回作「ドキドキ伝説～」は本作の続編ではなく、本作前半で中断した原作の続きをアニメ化したものであり、アニメ同士の設定につながりはない。