魔神竜バリオンとは (マシンリュウバリオンとは) [単語記事]

『魔神竜バリオン』とは、黒岩よしひろによる漫画、及び作中に登場するロボットの名称である。

概要

主人公・志羽竜樹が父の遺したロボット・バリオンに乗り人類抹殺を企む組織「ハロウィーン」と戦うというストーリーだが、5人いるはずの敵幹部の1人目に勝ったところで打ち切られてしまったので残念ながら未完。

コミックスのあとがきで作者が『獣竜機』サーガ三部作なる構想を語っているが、今のところ作品として発表されてはいない。

本作の原型となる読み切り『魔神ZO』が1987年の『週刊少年ジャンプウィンタースペシャル』に掲載されており、こちらは後に『怪奇まんだら』の2巻に収録された。

志羽竜樹（しば・りゅうじゅ）: 主人公。改造バイクを乗り回す不良高校生。行方不明となった父親を尊敬しており、父親の悪口を言われると激昂する。父の遺した巨大ロボット「魔神竜バリオン」のパイロットとなる。
志羽博士: 竜樹の父。「ハロウィーン」への協力を拒んだため殺害されるが、巨大ロボットバリオンを遺していた。
アリス: 志羽博士が作った人間の肩に乗れるほどの大きさのロボット。竜樹が17歳になった時に目覚めるようセットされていた。バリオンのコンピュータと接続されることにより操縦のナビゲートを行う。
手久野（てくの）: 竜樹の親友。
相馬綾瞳（そうま・あやめ）: アインシュタインの再来と言われた天才で、志羽博士の共同研究者だった。自らの死を偽って密かにT・計画を遂行していた。
相馬鈴瞳（そうま・すずめ）: 綾瞳の妹。竜樹の幼馴染。
虎牙玲一（こが・れいいち）: いわゆるクールな二枚目ポジションのキャラクター。

志羽博士が建造し、その息子竜樹が操縦する巨大ロボット。一見人型のようだが尻尾が生えており、背中に収納された翼を展開することで飛行も可能となる。
バリアブル重合金で身を包み、水からエネルギーを取り出す「バリオンシステム」を搭載している。そもそもバリオンシステムの悪用を防ぐため、武装した鎧でシステムを守るようにしたものが魔神竜バリオンである。

タオ・フォートレス: 相馬博士が建造した巨大戦艦。
ギャリオン: 虎牙が乗るロボット。グライドボードと合体して飛行する。グライドボードの上にバリオンを乗せたこともある。必殺技は敵を締めつけて粉砕する「G(ギャリオン)・デストラクション」。
レディアン: 鈴瞳が乗るロボット。最後まで未完成だった。
プルート: バリオンと最初に戦った重機神。ビーム砲と武器としても使用できるプルートディフェンサーを装備する。必殺技は鞭を敵に巻きつけ、振り回した後に地面に叩きつける「インフェルノロッド」。コクピットが2箇所あり、パイロットのプルートが敗れた後ゼピュロスが乗り込んだ。
ウラヌス: 運動性能に優れた重機神。
ネプチューン: ウラヌスと共にバリオン、ギャリオンと戦った重機神。絶対零度の槍「フローズンサンダースピア」を持つ。
ジュピター: 竜のような頭と尾を生やし、2対の腕を持つ巨大な重機神。
西風のゼピュロス: ゼピュロス専用の重機神。二振りの剣で「比翼流星」「比翼閃光剣」といった技を繰り出す。