魔神(とある魔術の禁書目録) 単語

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10万3000冊は、全て使えば世界の全てを例外なくねじ曲げる事ができる。

私達は、それを 魔神 と呼んでるの。

魔神とは、ライトノベルとある魔術の禁書目録」に登場する魔術師格である。

の初出は第1巻。

概要

魔術を極めて「格」を得た魔術師
紀元前から存在するもいれば、割と最近の方の格までピンキリ。

世界を一で書き換えたり、破壊したり、運命を作れる程のを持つ。位相を組み替えることで盤上の世界を思いのままにめ、破壊し、創造する規格外の存在である。

魔術という分野を極めた末に変容する、元々は人間だったの一柱となります。

クリファパズル545exit - 新約22巻より抜


8=3相当、いいえそれ以上!?
あんなものお飾りの位階であって現実には存在しないんじゃなかったの!!

ダイアン=フォーチュンexit - 新約21巻より抜

魔術結社〈黄金夜明〉における〈セフィロト〉を基にした位階制度で、〈8=3〉位階よりも上位の存在であることが確定している。
もっとも、史実では8=3以上は体に囚われた存在では到達不可能とされており、ダイアン=フォーチュンexitはお飾りの位階と皮を込めて表現した。

また、悪魔コロンゾンセフィロトの〈深淵〉で上位セフィラへのの上昇を途中で妨げており、アレイスター=クロウリーはこの深遠を乗り越えようとした。史実だとクロウリーによるコロンゾン召喚実験は成功したが、本作では失敗に終わったらしい(※しかし新約22巻518ページ以降では…)。

このようにの上昇志向で、どんな方法であれ実際に上位次元の壁えた者が「魔神」と呼ばれる。そして魔術を極めると、最終的に世界法則越した存在と化す。

その高すぎる容量ゆえ、本人(とても人とは言えないが)が意図せずとも、ただそこに「在る」だけで否応しに世界を与えてしまう。
それこそ世界に顕現する際には、バタフライ・エフェクト理論のように「自分達が現れた世界の裏側で竜巻でも起こっていないか」などという話を大に危惧しなければならないほどに。

上記の理由から、魔神は現世の外側にある「隠世」と呼ばれる別位相の域を根としている。

旧約禁書の設定

魔神という単は、第1巻の時点でインデックスの頭にある「10万3000冊の魔道書」の知識を使えば届く、世界の理をめる存在として登場している。

第1巻では、魔族や魔界のなどではなく「魔術を極めた末に神様の領域に到達した魔術師」の総称である事が既にられていた。

生き物は必ず死ぬ、上から落としたリンゴは下に落ちる、1+1=2……。
そんな、世界としては当たり前で、変えようのない『ルール』そのものを破壊し、組み替え、生み出す事ができる。1+1は3になり、下から落としたリンゴは上に落ち、死んだ生き物が必ず生き返る。
魔術師達は、その名を魔神と呼ぶ。
魔界のではなく、魔術を極めて神の領域にまで辿り着いた魔術師、という意味の。
魔神

とある魔術の禁書目録 第1巻より抜

10万3000冊の魔道書を使う自動書記モードと呼ばれる状態のインデックスは、あくまでこの時点では「魔神」と同等の存在と思われていた。

SS2巻(16.5巻に相当)では、魔神のなり損ないである「オッレルス」が登場。魔神になる為には色々と手順を踏む必要があるらしく、オッレルス魔神になるチャンスを逃している。

22巻でオッレルスが至るだった魔神の座は「隻眼のオティヌス」に奪われている事が判明した。

魔神と呼ばれる存在

オティヌス

作中で初めて出た魔神。容姿は金髪隻眼でやたらと露出が多い少女
正体は北欧神話オーディン」。また新約9巻以降のヒロインである。

作中で初めて出た魔神であるこの少女は、それまでのパワーインフレの均衡を置き去りに、世界創造・破壊・変を一でなし得るだけのを行使し、世界でただ一人残した上条トラウマを植え付けた。

→詳細は「オティヌス」を参照。

僧正

日本仏教魔神。容姿はミイラ
厳しい修行の末に、人が一代で悟りを開き、六道を外れ、と認められた末にられる格「即身仏」。
ただし厳密には即身仏の要件を“信仰面以外”全て満たした、成り損ないの様らしい。

老人だが日本仏教魔神なので、実は魔神としては若い方。

→詳細は「僧正(とある魔術の禁書目録)」を参照。

ネフテュス

古代エジプトヘリポリス創世神話女神。体に包帯を巻いている。元ネタでは「ヘリポリス九柱」の一柱。アヌビス神セト、イシスである女神。とあるシリーズでは、ネフテュス自体が創作された格と言われている。

→詳細は「ネフテュス」を参照。

娘々

中国仙思想を具体化した仙人様。
4000年ほど前の「解仙」なのだがキョンシーのように恐れられた事がある。

→詳細は「娘々(とある魔術の禁書目録)」を参照。

ゾンビ

新約10巻で名前が判明したブードゥー教の「ゾンビ」。通称:ゾンビ少女
作中では魔神用の術式『合わせの分割』を開発したが、新約12巻でアレイスター=クロウリーを送信する兵器対魔術式駆動鎧」を装備した木原幹にやられてしまう。

彼女理想送りで新地に送られていない。禁書伝統の出落ちめ、出落ち未満キャラ

キメラ

ギリシャ神話怪物キメラ」。名称は新約10巻で判明。本人は新約17巻で登場。

人間の身体の美に限界を見出し、遂には他の生物の因子・構造まで身体に取り込んだ怪物。「ナルシストで自己破壊マニア変態娘々評)」。合成の姿で描かれるのも改造が原因…?

人の身ではその姿を見ようとしてもが理解することを拒み、視界が極色に点滅してまさに「も当てられない」状態となる。また、同じように魔神以外は言葉を理解することもわず、人間には甲高い金属音に聞こえる。上里からすればは思い浮かべるだけで吐き気がするらしい。娘々いわく、「徳の低い人間は見ただけでを焼かれる」。

ヌアダ(ヌァダ)

ケルト神話の軍の名を冠する魔神
左腕にの義手を装着し、全身に戦化粧刺繍を刻んだ上半身裸の青年

新約13巻で左腕のみ、新約15巻で外見だけ似せた偽物、新約17巻で本人が登場。
新約17巻では『ダルヴ=ダオル』を披露。何億何兆にも及ぶ「(ヌアダ)のの義手の隙間から、肩の傷に潜り込んで血を喰らった」の事である。
「不遜にもの血を喰らっただ。無罪放免するほど私の秤は甘くない。口にした分だけ働かせねば等価交換に反するだろう」
放たれた達はヌアダが操り、ビルよりでかいサイコロやスタジアム球場よりでかいコインや巨大カードなど、様々な形状に寄り集まった。それらの破壊も凄まじく、ビルを潰したり切り裂いたり、から降り注いだ隕石じみたコイン()が学区全体をクレーターにしかねないほど。
形状がヌアダに由来しないギャンブル関係なのは、ヌアダ本人が遊び感覚で攻撃しているからなんだとか。

プロセルピナ

ローマ神話の豊
後に登場するミナ=メイザースと同じくい西洋喪服に身を包み、ヴェールで顔を覆う妙齢の美女

名称のみ新約13巻、外見を似せた偽物が新約15巻、本人は新約17巻で登場。
新約17巻にて太陽を覆い隠し、世界全土をマイナス六十度の極寒の地にする惑星規模の罰、人工氷河期発生魔術を使用した。
ギリシャ神話との習合、つまりペルセフォネーとの同一視を諸に受けている(オティヌスみたいにペルセフォネーとの習合背景エピソードがあるのかもしれないが)。
彼女の「罰」は冥王に連れ去られ、である豊が怒って地上を「」にした事に由来する。

テスカトリポカ

片足に円形の大きな(義足)をはめた筋々の大男。
新約13巻で名前のみ、新約15巻で外見だけ似せた偽物、新約17巻で本人が登場。

元ネタアステカ神話太陽
魔神テスカトリポカ神話テスカトリポカその物ではなく、大航海時代ケツァルコアトルと認識されたスペイン人に対抗するためにアステカ人が作り上げたテスカトリポカである。

ただし、その性質は本物と同じで世界創造を実行に移すだけのも持っており、人類殺に走った。故に彼は本物と同じように太陽死神と呼ばれている。

忘れられた神

新約17巻で登場。元ネタは恐らくクトゥルフ神話

クトゥルフの創始者である「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」が小説執筆の際に原典としていた資料に登場するが、フィクションノンフィクションがごっちゃになりすぎた結果、もはやどこからどこまでがラヴクラフト製なのかも分からなくなり原典が忘れられた変な魔神

人間では正しく意識できず、上里にはクレヨンで描かれた棒人形のように見えた。その攻撃も同様、魔神以外では認識すらできない「何か」を操る。


準・魔神クラスのキャラ

作中では「魔神に近いキャラクター」が居る。


魔神の容量

オティヌス魔神達から「失敗」だったと言われている。

まず、彼女達とオティヌスの違いとして以下のような事が挙がった。

娘々:でもさー「僧正」。「ゾンビちゃん」が持ってきた理屈って、ようは合わせでしょ?わたし達の「」を無限分割する事で意図して弱体化を促し、手足を振り回しても世界ってヤツが壊れないようにする。

僧正:「娘々」、それがどうしたね?

娘々:いやあ、って記号をいくつ分割しようが本当にきちんと弱体化出来るのかねってハナシ。やだよー、一歩踏み出した途端にステンドグラスみたいに世界が粉々になるだなんて。わたし達はさ、「オティヌス」なんかとは違うんだから。


娘々無限と呼べるわたし達の無限に等分する事で、この世界で許容可なギリギリのレベルに自己を留める。 ……でもこれ、見方によっては最悪の変容じゃないかなあ? 何しろこれ、殺しても殺してもキリがない。 マトリョーシカタマネギみたいに、わたし達を全に殺すには永遠に等しい戦闘を繰り返さなくちゃならなくなったんだから

新約とある魔術の禁書目録12巻より一部抜


オティヌスは、彼女達が言う「無限」の容量を持つ存在ではなかったのだろうか…。

  • 合わせの分割
    全な魔神は容量の問題で世界に存在できない。この問題を解決する為にゾンビ開発した無限の容量を持つ魔神無限に等分し、世界を騙す術式。
    あくまで「その世界で説明できる程度の」に抑えられるが、魔神を殺すには永劫に等しい戦闘を繰り返す必要があるのに、一兆回でも一回でも殺しきらない限り、魔神の存在が消えることはない。娘々いわく、見方によっては最悪の変容を遂げる。

補足

関連動画

オティヌス戦

真のグレムリン

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