鳥取自動車道は兵庫県佐用郡佐用町から鳥取県鳥取市に至る高速道路(高速自動車国道)である。
当初は日本道路公団による全線有料の高速道路となる予定だったが、採算の取れない赤字路線として疑惑を持たれていたため、新直轄方式に切り替えられ、原則として無料となった(但し、起点の佐用JCT~佐用平福ICの間は中国自動車道(有料)への乗り継ぎが必要となるため、この部分の走行には通行料金が必要になる)。
かねてから鳥取市は「県庁所在地なのに高速道路が通っていない!」(厳密には山陰自動車道も開通しているが、鳥取市街のずっと西の方にごく僅かに開通しているだけに過ぎなかった)と叫ばれており、高速道路開発においては結構熱心だったようである。鳥取県だけでなく、鳥取県の人々(特に東伯地域の人々)にとっては悲願の開通だったと言えよう。おかげで鳥取砂丘にも行き易くなった。
大原IC~西粟倉ICが2013年3月23日に開通し、そこの開通をもって、ひとまずは「全線開通」となった。
鳥取道が計画されるずっと前の1981年に、岡山県と鳥取県を結ぶ国道373号バイパスの一部「志戸坂トンネル」(しとさかトンネル)が開通しており、その後で「志戸坂峠道路」と呼ばれる同国道のバイパスが部分開通した。「志戸坂峠道路」は鳥取道の整備にあたる上で「高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路」に指定され、トンネルを結ぶバイパス道路の部分は自動車専用道路として整備し直されたものの、志戸坂トンネルだけは一般道路のままになっており、両端で高速道路と直結しているにも関わらず、人やバイク(原付)も通行OKという、非常に不思議な光景を見る事ができる(志戸坂トンネル以外のバイパス部分は最高速度が60~70km/hに対し、志戸坂トンネルは安全上から40km/h以下に指定されている)。
志戸坂トンネルが一般道路のままなのはあくまでも推測だが、分かりやすく言えば
などの理由が考えられる。
結局迂回路が近くに無いのは困ると言う点から2019年度に改めてトンネルを掘る「志戸坂峠防災」が事業化され、現在工事中。
珍しい光景を見たい人は今のうちにチェックしておこう。
鳥取自動車道にはサービスエリアが無い。また、パーキングエリアも、鳥取県智頭町にある「福原PA」(上り線のみ)「用瀬PA」だけと2箇所しかない。また、NEXCO西日本の時にあった「トイレしかないPAであっても、自動販売機がある」といった事が鳥取道では一切利用できないため、本当に用を足すのみとして使うしかない。それでもトイレがあるだけでもドライバーや同行者にとっては凄く助かる。
なお、サービスエリアまたは売店つきパーキングエリアが存在しない代わりに、西粟倉IC付近には「道の駅あわくらんど」、河原ICには「道の駅清流茶屋かわはら」という2つの道の駅がある。飲料水の調達や食事などはそこで済ませると良いだろう。
ちなみに用瀬PAには「用瀬IC」が併設されている。これは計画当初にはインターを作ることは考慮されていなかったが、工事車両運搬用に使われていた仮の道路をインターチェンジとして活用できないかと言う案が浮上し、結果としてインターチェンジへと昇格した。ある種、ETCのいらないスマートインターチェンジのようにも見える。
(10-2)佐用JCT(中国自動車道に接続)
TB 佐用本線料金所<↑有料/↓無料>
1 佐用平福IC ※鳥取方面のハーフIC
2 大原IC
3 西粟倉IC ※近くに道の駅がある
TN 志戸坂峠道路 ※速度に注意
4 智頭南IC ※中国道方面のハーフIC
5 智頭IC
6 用瀬PA・用瀬IC
7 河原IC ※道の駅併設
8 鳥取南IC
9 鳥取IC(山陰自動車道に接続)
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最終更新:2025/02/16(日) 15:00
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