鳥山明 単語

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トリヤマアキラ

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鳥山明とは、日本を代表する漫画家イラストレーターである。

概要

愛知県出身・在住。デビュー以来、名古屋にいながらにして漫画家活動を続けている。

週刊少年ジャンプ連載の『Dr.スランプ』で大ヒット作家となり、続く『DRAGON BALL』で日本漫画界の頂点に立つ。
当時のジャンプ編集者鳥嶋和彦Dr.マシリト)とは盟友のような関係で、二人三脚漫画界に革命を起こし続けた。

現在では手塚治虫トキワ荘組らに続く、生きに近い扱いを受ける漫画界の大御所であろう。

実は鳥山明という名前ペンネームでなく、本名である。当初「水田二期作」というペンネームを考えていたのだが、「どうせ売れるわけない」と本名を使用したところ、Dr.スランプドラゴンボール爆発ヒットにより変えるに変えれなくなってしまったというエピソードがある。(そのため、名古屋在住の鳥山明なんていう名前は非常にしく、いたずら電話がすごかったという話まである)

2024年3月1日急性硬膜下血腫により永眠。68歳

作風

としては、背景シンプルにとどめ、構図やデッサンや効果だけでダイナミックな動きのある絵を描く。
また、スクリーントーンを最小限にしか使わず、「」と「」のペン画だけであらゆる世界を描き出す。
カラーイラストDr.スランプ時代は安物の性のサインペンを絵皿に塗り、それをで溶いて着色するという偶然発見したという色ムラの少ない独特の手法を使っていた。本人く、田舎住まいのため手法や画材を知らなかったため、このような手法を編み出したのだという。DRAGON BALL時代は少女マンガから教わったルマという絵の具パレットに入れて使っていた。滲みやくとムラになるという欠点もあるため、計算してテキパキ塗るのがコツだという。
岸本斉史真島ヒロなどが使っていることで有名なカラーマーカーCOPIC(コピック)は一時使用を試みたことがあったが、当時の製品では思ったような色合いとならなかったため、使用を断念したという。

元来、アメリカテイストを持つSF寄りのギャグ作家であったが、『ドラゴンボール』連載中から人同士のバトル表現において覚ましい進歩を遂げるようになった。
ドラゴンボール』中期以降のスピード感&立体感溢れる高速戦闘筋肉描写、怒りで覚めたキャラクターオーラによって岩が浮き上がるような演出、球から線を引くエネルギー波といった表現は、後の尾田栄一郎柴田亜美をはじめとするあらゆる作家たちに多大なを与えている。
また、メカが大好きで、独特の丸味を帯びたメカ鳥山ワールドの特徴的なアイコンとなっている。
いわゆる「黄金期ジャンプ」の立役者

ドラゴンボール』連載終了後は、マッキントッシュを用いたCG作品をマイペースで描き続けている。経緯は→「もうちっとだけ続くんじゃ」へ
このためか現在イラストレーターとしての活動がとなっており、連載漫画コミックス1巻で終わる中編が中心となっている。

アニメ、ゲーム界への影響

Dr.スランプ』のアニメは、テレビアニメ視聴率歴代3位36.9記録し、東海テレビでは、視聴率40%記録社会を起こした。海外でも人気があり、特に中国タイヨーロッパでは人気がある。ヨーロッパでは均視聴率30だった。

また、ナイトスクープによると、『Dr.スランプ』を放送しているうんちの絵は、どくろのうんちマークを描いている。『Dr.スランプ』がどくろのうんちマーク海外に広めたアニメである。

ドラゴンボール』のアニメアジアから欧州に至るまで各国語翻訳されて世界に浸透しており、大友克洋宮崎駿らと並んで世界的なを持つ作家と言える。
まさに「世界のトリヤマ」。

漫画だけでなく、エニックスRPGドラゴンクエストシリーズでのキャラクターモンスターデザインを手掛け、日本中の子供たちのカリスマとして君臨した。
堀井雄二すぎやまこういちと共に『ドラクエ』には欠かせない人物である。
ほかに、『クロノトリガー』、『ブルードラゴン』などのゲームキャラデザインを担当している。

人となり・エピソード

本人は手な生活財産に対しては頓着で、原稿料をしまう場所に困って冷蔵庫に突っ込んでいた話など浮世離れしたエピソードも多数。
そのほかにも鳥山に関わる税収(鳥山の個人事務所であるバードスタジオ法人税収入)は彼の住む愛知県および清須市運営に大きなを与える規模であるため、地元では鳥山が快適に生活できるよう、鳥山の前の道路を整備したという都市伝説もささやかれるほどである。
鳥山名古屋空港までの直線道路を引いたという、通称「鳥山ロード」なるバリエーションが有名。)
また、作中にはニコちゃん大王(『Dr.スランプ』)のように名古屋弁キャラクターが時折登場し、地元を覗かせる。
中日ドラゴンズファンでもある。

元々愛知県立起工業高校デザイン科に通っており、漫画研究同好会に所属していたが、その当時漫画を読むことも描く事もぜんぜんかったと言う(悪ふざけレベルで書いていたかもとは言っている)。漫画を読むのは小4ぐらいで止まってしまったらしい。何故それなのに同好会に入ったかと言うと、「楽しそうだったから」と言う理由だそうな。
高校卒業後には第一名古屋支社にデザイナーとして勤務していたが、1977年1月に退職、以後はイラストアルバイトを細々と続けていた。
当然ニート状態であった彼はに困ることとなって、少年マガジンの賞100万円にみ、描いた事もなかったマンガを描き始める。
これが処女作『あわわワールド』であるが、マガジンの締め切りに間に合わず、代わりに毎募集をかけていた第100ヤングジャンプ賞に投稿例新人漫画賞の最終選考まで残ったものの、落選し、これをバネに第二作『謎のレインジャック』(スターウォーズパロディ作で、後の鳥山作品で定番となる砂漠いという話)を描く。
このレインジャックマシリトこと鳥嶋和彦に見出され、以後彼の元で修業に励み、Dr.スランプの連載が決まる。
最初は「10週で終わりだから」と言われてはじめた週刊連載だったが、漫画家になることなぞ想定外だったため、アシスタントも使わず、ほぼ一人で描いていたという(後にひすわしやまつやまたかしアシスタントになっている)。しかし、その「新しい表現」は絶大な支持を集め初連載作は社会になるほどの大ヒット、さらに次回作ドラゴンボール世界的なギガヒットコミックとなり、ドラゴンボール完結後は細々と単行本1巻分程度の短編を発表しながら現在に至る。

ハードスケジュールエピソードもあり、Dr.スランプのクレイジーハネムーンの巻はデカイが登場したあたりはペン入れの記憶い、宅急便かった時代なので当時最もかった航空便を使って原稿を贈るで信号の色がわからないぐらいに疲労していた(前のが前進したことで認識していた)、1週間のうち20分しか寝なかったといったこともあったという。ドラゴンボール初期では5週連続カラーというすさまじい荒業もこなしている。

このような殺人スケジュールにもかかわらず、ジャンプ連載時、取材等で仕方なく休載した以外はたとえ風邪を引いて腕が動かない状況だろうと一回も原稿を落としたことがない(つまり鳥山氏個人の都合での休載や原稿を落としたせいでの休載は一回もない)。本人く「納期通りに納めるのはそれが仕事なんだから当たり前」だからで、前述のサラリーマン時代を経験したことで社会の仕組みを少しでも知っていたのが良かったということである。

また、漫画家なのにもかかわらず非常に面倒くさがりで有名で、超サイヤ人は「黒髪のベタを塗るのが面倒だった」という理由から金髪にしたり、「マンガの作業ではない」と極端にスクリーントーンを使用しなかったりとこちらも中々なエピソードがある(ただし近年の作品はPCマンガを描いている関係上スクリーントーンを多用している。おそらく貼る作業が簡単にできるからだろう)。

プラモデル趣味としており腕前も凄く、過去タミヤ兵士人形改造コンテスト(歴史が長く現在も開催されている)に応募しており、実際にノミネートされていたほど。メカもよく描き、非常に緻密かつリアルメカの描写であるが実は本人は個々のパーツの機や役割はあまり詳しくないという。『睡眠』という行為が不要なのであればずっと趣味頭していたいとも言っている(仕事はヤダそうな)。

トイレの前でプロポーズ練習をしていたところたまたまトイレに入っていたみどりに聞かれそのまま結婚した『Dr.スランプ』のセンベイや、結婚食べ物と勘違いしたまま結婚してしまった悟空など、描くのが恥ずかしいという理由で恋愛話はほぼギャグになってしまっている。
しかし、鳥山明本人のプロポーズ菓子パンを食べながら電話で世間話をしたついでにしたものという自分の漫画以上に色気のないプロポーズだった。

基本的に立つことを嫌うらしく、自画像が必要な場面ではガスマスクをつけたようなロボットの姿を描く。
テレビ出演などほぼ皆無に等しいが、過去に『徹子の部屋』(テレビ朝日)に出演したことがある。
また、後姿のみではあるが、『ブルードラゴン』のテレビCMにも出演し話題となった。
テレビで動く鳥山明が登場したのは、『徹子の部屋』以来約20数年ぶりの出来事である。

忘れっぽい性格でも知られ、尾田栄一郎との対談ではその記憶を心配させる会話がなされていた。

尾田:天下一武道会でランファンっていたの、おぼえてます?
鳥山お~、いたいた!
尾田:「おぼえてます?」って聞くのも変だけれど、色んなキャラ、忘れていらっしゃるみたいだから(笑)
    で、ランファン、脱いだじゃないですか。あのときのワキが、すっげえ上手かったんですよ。
    ぼく、こんなにちゃんとワキ描くひと、はじめてだと思いましたもん。
    ワキばっかり描いてましたね、あのころのぼくは。
    あと桃白白(タオパイパイ)の手ですね。
鳥山タオパイパイ…?ちょっとビミョーキャラになってきたぞ。
尾田:エ~!?桃白白なんて、めちゃくちゃメジャーキャラじゃないんですかぁ。
鳥山おさげのヤツ?
尾田:うそう、殺し屋ですよ柱飛ばして、自分で乗っていくヤツです。
鳥山あ~描いた描いた。

上述の通り『ドラゴンクエストシリーズキャラデザを務めているが、集英社と専属契約をしている関係上、発売元であるエニックス(現スクウェア・エニックス)から出版される公式ガイブックに鳥山明が手掛けたイラストが一切掲載できず、代わりとして画が近いイラストレーターが手掛けたイラストを掲載している。特に有名なのはSFC版『V』『VI』とロト編のイラストを描いた中勝祥(及び東映アニメーション)や『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』で活躍した村上ゆみ子だろうか。

主な作品

習作

両作品共に単行本未収録だが、国立国会図書館に掲載誌の「BIRD LAND PRESS」が収蔵されているので、遠隔複写を申し込めば簡単に拝読可

漫画

キャラクターデザイン

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