鳥栖スタジアムとは (トススタジアムとは) [単語記事]

鳥栖スタジアムとは、佐賀県鳥栖市にある、サガン鳥栖が本拠地を置く球技場である。

2008年より福岡県久留米市の食品健康会社「ベストアメニティ」の命名権獲得を受けて、「ベストアメニティスタジアム」となり、「ベアスタ」を愛称としている。当初は2013年までだったが、後の引き取り手が現れなかったこともあり2018年まで延長。2019年からはやはり久留米市の不動産会社「駅前不動産ホールディングス」が命名権を取得し、「駅前不動産スタジアム」（略称：駅スタ）となった。

概要

基本情報
鳥栖スタジアム（駅前不動産スタジアム） EKIMAE REAL EST ATE STADIUM
所在地	佐賀県鳥栖市京町812
起工	1994年 12月
開場	1996年 6月
所有者	鳥栖市
使用ﾁｰﾑ	サガン鳥栖
収容能力	24,490人
グラウンドデータ
ｸﾞﾗｳﾝﾄﾞ	天然芝（125m×78m）
ﾋﾟｯﾁｻｲｽﾞ	105m×68m
経歴
鳥栖スタジアム(1996年-2007年) ベストアメニティスタジアム(2008年-2018年) 駅前不動産スタジアム(2019年-)
競技場テンプレート

佐賀県のサッカーチーム誘致のために1996年、鳥栖フューチャーズの本拠地として開場した。
しかし、この年に鳥栖フューチャーズが解散、それに代わりサガン鳥栖が結成され、以後サガン鳥栖の本拠地となる。

外観が左右対称、メインスタンドとバックスタンドに屋根が付いている。
また、ピッチと観客席の距離が近く、よりスリリングに試合が見れる。また応援歌の声の反響の良さ、傾斜の急さなどにも定評がある。地方、特に鳥栖のような小都市のスタジアムとしては理想的なスペックを誇る。トイレの少なさ、アウェー席からビジョンが見えないなど改善できる点もまだ存在する。

交通の便もよく、鳥栖駅から徒歩わずか3分しかないため、佐賀方面からの電車の往来が楽である。試合前と試合後には臨時列車として、「サガン鳥栖号」というサガン鳥栖のペイントが施された電車が往復する場合がある。鳥栖駅から鳥栖スタジアムへ直接向かう場合は『虹の橋』を渡る必要がある、しかし、試合終了後はサガン鳥栖サポーター、アウエーサポーター共に虹の橋を横断するため、非常に混雑してしまう。迂回路としては、南にあるマンションを西へ通り、パン屋『アルペン村』が見えるところを北に行き、『東町』または『本通町』の交差点を東へ進むのがベストである。

ベガルタ仙台の本拠地仙台スタジアム（ユアテックスタジアム仙台）とともに、Jクラブ最高の観戦環境とアクセスを誇り、「東のユアスタ、西のベアスタ」と並び称される。2019年に「駅スタ」に変わった時は驚かれたが、「まあ確かに駅前だしな」と納得したサッカーファンも多いようだ。

観客動員数は2004年までは平均4,000人を切っていた。2005年ごろから次第に増え始め、平均6,000人を超えるようになり、2012年には過去最高の11,467人を記録。スタジアムレコードは2014年 J1第16節のサガン鳥栖対川崎フロンターレ戦の23,277人。J2時代では2011年最終節・サガン鳥栖対ロアッソ熊本戦の22,536人。また、国際試合ではロンドンオリンピック最終予選で22,504人を記録している。近年は以前に比べて盛り上がりを見せるようになってきた。

アビスパ福岡と同カテゴリに所属するとサガン鳥栖ホームなのにアビスパ福岡戦となるとまるで博多の森球技場を思わせるようにアビスパファンが押し寄せる。
これは鹿児島本線で博多駅と鳥栖駅の往来が非常に便利なためであり、福岡市人口の方が佐賀県民の人口より多いからである。
少なからず福岡市在住のサガン鳥栖ファンもいるわけではあるが…。
この事が原因で鳥栖スタジアムで敗北したアビスパ福岡の一部ファンが鳥栖駅近くで騒ぎ出すことも起こっている。

大分トリニータ戦、ロアッソ熊本戦、ギラヴァンツ北九州戦でも九州各地からファンが集まり、よく10,000人近く（場合によって10,000人を超える）。集まって熱い応援合戦が始まる。近年、熊本と北九州はサポーター数も増加し、アウエーサポーター席もそこそこ売れている。2012年は九州のJリーグクラブで唯一J1に所属していたため、ダービー開催がなかったが、2013年に大分トリニータがJ1に復帰したため（1年限りではあったものの）、J1での九州ダービーが開催された。10,304人の観戦者だったが、3-2で鳥栖が勝っている。

2018年放送「ゾンビランドサガ」第6話にてアイアンフリルのライブ会場として登場。水野愛の最期となった場所となった場所である。また2期においてはシリーズ通して「駅スタ」という略称で何度か言及されたほか、最終話のライブ会場となった。また、フランシュシュ控室としてサガン鳥栖のロッカールームも登場した。リアルフランシュシュライブの開催を期待する声もあるが、スタジアムがサガン鳥栖のホームとしてほぼ年間通じて使用されており、スケジュールの確保が難しいほか、芝の痛みや育成への影響など、実施へのハードルがいくつか存在している。