この記事は曖昧さ回避です |
鳴狐とは、以下のことを表す。
さぁさぁ、お立会い。これからお目にかけていただくのは天下の日本刀、鳴狐でございます。
鳴狐は鎌倉時代の刀工・粟田口国吉により作られた刀でございます。国吉は担当の名手ですが、この刀は彼にしては珍しい打刀として誕生しました。それだけではございません。ほら、差表に銘が刻まれてるなんて珍しいでしょう? 平造でありながら、すらっとした佇まいは平造りと呼ばれております。地鉄も梨地であるため、透き通るように極めて明るく冴えたる刃。人を切らずともその刀身をさらすことで人々に勇気を与えてくれる、そんなすばらしい刀でございます。
一尺七寸八分もの身の丈なので、もし、後世にあたる室町時代に銘打たれたのであれば脇差として認知されていたことでしょう。しかし、鎌倉時代には脇差という概念がなかったことに加え、平造りであったことから、鳴狐は打刀…もしくは、腰刀と呼ばれておりますゆえ。
なお、この刀は群馬県は館林藩の主でございます、秋元家よりお譲りいただきました。はい。私はこれからこの刀を東京国立博物館に納めにいかねばなりません。なぜなら、重要文化財に指定されたからでございます。今後は博物館のガラス越しでしかご対面することができませんが、もし、お会いするのであれば2015年2月15日まで東京国立博物館は本館1階13室にて展示されているので、その日までに足を運んでいただけると、この子も喜んでくれるでしょう。それでは皆様、良き一日を。
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最終更新:2024/04/18(木) 04:00
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