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鶴竜力三郎(かくりゅう りきさぶろう)とは、陸奥部屋所属の元大相撲力士である。第71代横綱称はアナンダ、わんわん。

概要

陸奥部屋
鶴竜 三郎
基本情報
出身地 モンゴルモンゴル
ウランバートル
本名 マンガルジャラビーン・アナンド
生年 1985年8月10日
力士情報
所属歴 井筒部屋
-陸奥部屋
最高位 横綱(第71代)
初土俵 2001年11月場所
引退 2021年3月場所
大相撲力士テンプレート

1985年8月10日モンゴルウランバートルに生まれる。出身はウランバートルだが、本場所での紹介では父親の出身地であるスフバートル出身としている。

相手を右四つに組み止めて電光石火の巻き替えからのもろ差しが必殺のだが、土俵の使い方が上手くまわしを取らなくても十分に強い。何でも出来るオールラウンダーな力士である。

大学教授父親を持ち、当時のモンゴルではかなり裕福な庭に育つ。その環境からテレビでの大相撲中継を視聴することもでき、相撲興味を持つ。当時旭鷲山などのモンゴル出身力士が活躍し、モンゴル相撲ブームが起こっており、力士を志すようになる。

16歳の時部屋の選考会に参加するが一旦不合格となる。しかし諦められず、自ら入門志願の手紙を書き、それを父親の知人に日本語翻訳してもらい、日本相撲好会の会長に送った。それを受領した同会会長が井筒部屋に送り、入門が許された。井筒方は入門当時65kgしかなかった少年を見て「床山にでもするか」と思ったらしい。

2001年11月に初土俵を踏んで以来着実に番付を上げていき、2006年11月に入幕を果たす。入幕後は勝越しと負越しを繰り返し、幕中位〜三役を往復する場所が続いたが、2012年1月には初顔以来20連敗していた横綱白鵬に初めて勝利し、殊勲賞を受賞。翌3月にも再び白鵬を破り、千秋楽まで優勝争いの単独トップを走る。千秋楽白鵬に並ばれ、優勝決定戦の結果破れてしまい惜しくも初優勝は逃したが、3場所の合計が33勝、また横綱に二場所連続で勝利した点などが大いに評価され、場所後満場一致大関推挙が決定した。これにより2012年5月場所は史上初の「6大関」となった。ただし同年9月日馬富士が2場所連続全勝優勝を達成し、横綱に昇進したため、11月からは再び5大関となった。

大関昇進後は、2013年11月場所までの成績が2012年9月場所で11勝を挙げた他は10勝以下で終わっており、大関昇進を決めた2012年3月場所にべるとやや物足りない成績であった。しかし2014年1月場所では初日に敗れた後、勝ちを伸ばしていき千秋楽で全勝だった白鵬を本割で下し、その後の優勝決定戦では敗れたものの14勝1敗という自身最高の成績を収めた。そして「高いレベルでの優勝」が綱取りの条件になった3月場所では3日が付いてしまうものの、その後は勝ち進み、優勝を争った白鵬日馬富士の2横綱を直接対決で倒し、先場所と同じ14勝1敗の成績で悲願の初優勝を手にした。連覇ではなかったものの、2場所連続で14勝、また2横綱を破って優勝したことが高く評価され、場所後満場一致横綱推挙が決定した。成績もさることながら、普段ので稽古熱心な態度を高く評価され、異論はまったくかったという。井筒部屋からの横綱誕生は3代西ノ以来91年ぶり、時津風一門からの横綱誕生は戸以来53年ぶりである。

2017年は怪のため4場所連続を含む5場所の休場、皆勤も3月場所の10勝のみで、当時の4横綱優勝できなかった。方から次に出場するときは進退がかかると言われて迎えた2018年1月は初日から10連勝して復活を思わせるが、11日に敗れて足を痛めるとそのまま4連敗の失速で栃ノ心優勝をさらわれる。足首を手術して迎えた3月場所は調整不足の中、白鵬稀勢の里の全休で横綱不在の状況を避けるため出場、何度も危ない相撲はあったが13勝を挙げ復活優勝を果たした。翌5月場所は4日幕の松鳳山に敗れ、初日から傷で連勝を重ねていた関脇栃ノ心を追う展開となったが、その栃ノ心が13日に敗れ、14日栃ノ心と直接対決を制し1敗で優勝争いの単独トップとなる。千秋楽に敗れれば栃ノ心との優勝決定戦の可性があったが、横綱白鵬を下し14勝1敗で優勝、自身初の連覇を達成した。

2019年7月場所は初日から12連勝を記録し、白鵬にも勝って6回幕内最高優勝を獲得した。しかしその後は9月11月2020年1月場所と休場が相次いだ。

2020年3月場所は豪栄道引退したことで大関貴景勝一人となり、38年ぶりとなる「横綱大関」の番付になった。この場所は12勝3敗で白鵬優勝を争うなど健闘したものの、翌7月場所途中から11月場所まで休場することになった。同年12月10日付で本名の「マンガラジャラブアナンダ」のまま日本国籍を取得した。[1]

2021年もけがや不調が続き、去年から5場所連続で休場。それでも来場所へ前向きに考える姿も見られたが、3月場所中に現役引退を表明。年寄・鶴竜を襲名した。

上述の通り入門当初はとても華奢で、入幕後も軽量に泣かされることが多かったが、大関時代に時間をかけて改造を行い、筋々の体を手に入れ一気に横綱へと駆け上がっていった。現在でも幕内力士の中では軽量の方だが、本人は初優勝時の154kgがベストでこれ以上は不要と考えており、こまめに体重を量ってベスト体重をキープしているという。

他の外出身力士較して、勝っても負けても感情を表に出すことが非常に少ない。横綱に初勝利した際の殊勲インタビューでも笑顔を見せることはなく、初優勝を逃した際のインタビューでも淡々と受け答えしていた。これについては「意識して無口にしているわけではないが、対戦した相手に対して失礼にならないようにと入門当初教わったから」と話している。日本語日本人より上手いと言われるくらいに上手く、発音が綺麗で彙も豊富である。

横綱同士でありながら白鵬との対戦成績が一時、白鵬33-4になっていた(白鵬は同時期に安美錦にもこの対戦成績としていた)。特に関係ないが、モンゴルでは野球マイナースポーツである。

超会議場所トーナメント戦の成績

ニコニコ超会議で行われた大相撲巡業のワンデイトーナメント大会の結果をここに記す。

大相撲超会議場所

ニコニコ超会議3で開催された。土俵入りの太刀持ちは勢、露払いは

勝敗 決まり手 対戦相手
1回戦 シード
2回戦 寄り切り 西前頭5枚 碧山
3回戦 寄り切り 西前頭10枚 照ノ富士
準々決勝
準決勝
決勝

大相撲超会議場所2015

ニコニコ超会議2015で開催されたが、「左肩腱損傷」のため休場した。

勝敗 決まり手 対戦相手
1回戦
2回戦
準々決勝
準決勝
決勝

大相撲超会議場所2017

ニコニコ超会議2017で開催された。太刀持ちは勢、露払いは来。

取組 勝敗 決まり手 対戦相手
DAY1 幕内取組 突き落とし 東横白鵬
DAY2 幕内取組 大相撲トーナメント出場(下表参照)

大相撲トーナメント 成績

勝敗 決まり手 対戦相手
1回戦 押し出し 西小結 正代
2回戦 寄り切り 前頭7枚 逸ノ城
準決勝
決勝

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関連項目

脚注

  1. *官報(令和2年12月10日)
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最終更新:2024/03/29(金) 05:00

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