鹿せんべい依存症

鹿せんべい依存症とは、奈良県の鹿がなっているのではないかという状態である。

概要

「人間よりも鹿の数が多い」と揶揄される奈良県。鹿は春日大社の神のお使いとされており、奈良公園付近に大量にいる。その鹿たちは観光資源としても扱われており、鹿に鹿用のおやつ「鹿せんべい」をあげることが人気イベントになっている。

しかし、2019年末からのコロナ禍で、奈良県や奈良市への観光客が激減。鹿たちは観光客から鹿センベイをもらうことができなくなってしまった。その結果、もちろん諦めてその辺の草を食べる鹿もいるのだが、一部の鹿は楽に飯をもらえることに慣れてしまったのか、はたまた鹿せんべいが実は鹿にとっては絶品なのか、草を食べるわけでもなくその辺をぶらつき、やせ細っている鹿も出てきた。どうも、鹿せんべいに頼り切っている「鹿せんべい依存症」なのではないかと言われているのだ。

その一方で、現地の団体によると、上記の個体はごく一部であり、かえって健康になった個体が多いとされている。鹿本来の食べ物は普通の草で、観光客の減少に伴い反芻の時間も増えたため、これまで軟便気味だった便も本来の健康な固いものに戻っている。むしろ「餌が減ってかわいそうだから」と、勝手に人間の食べ物を与えることの方が鹿にとっては悪影響とされる。

また、やせ細った鹿については寄生虫による病気やゴミを食べてしまったことなど様々な要因が考えられるため、必ずしもやせている鹿が鹿せんべい依存症だったり、餌が無くなって困っているというわけではない。

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関連項目

鹿 鹿せんべい 奈良公園

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