鹿目知久 単語


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カナメトモヒサ

4.2千文字の記事

鹿目知久かなめ ともひさ)とは、テレビアニメ魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物である。

担当声優顔芸ことマリク・イシュタールで知られる岩永哲哉

概要

鹿目まどか父親。会社勤めの妻・詢子に代わって、鹿事全般を取り仕切る専業夫。趣味家庭菜園も営んでいる。温厚な性格に加え、詢子とはお互いに信頼し合う強いで結ばれており、鹿で支えるその姿は、男ながら内助の功という言葉がよく似合う。

まどかパパの憂鬱

そんな彼であるが、魔法少女まどか☆マギカ本編の全登場キャラクター中、記事が作られたのが一番遅いことからもわかるように、とにかく影が薄いのがネックである。

現時点での登場人物記事作成順は以下の通り。
(*はTV本編の登場キャラクター魔女は除外とする)

まず、本人の穏やかで控えな性格が、まどか・詢子にべて印に残りにくくしている感が否めない。しかも、本編名前のあるキャラでは名前を呼ばれたことがく、視聴者から名前が忘れられてしまったり、レビューサイトなどでも表記が「智久」「友久」など間違えられてしまうことが時々ある。また、サブキャラクターでありながら出番も活躍も少なかったため、モブキャラながら一部の間でマニアック人気のある中沢ホスト二人組のようにスポットを浴びることも、ネタキャラ扱いされることもほとんどいのが現状である。そして、中の人闇マリクをはじめ多くの個性的な役柄を演じているにもかかわらず、こうした声優ネタもほとんど見られない(もっとも、本人にとっては幸いかもしれないが)。

そして決定打となったのが、第11話~最終話における彼の扱いである。ワルプルギスの夜と戦う暁美ほむらを助けようと避難所を飛び出したまどかだったが、・詢子との間には子のを伺わせる名場面があったのに対し、まどか・知久に向かって言った最後の台詞は、よりにもよって「ちょっとトイレ・・・」である。これはひどい。その上、まどかによって改変された世界では、詢子や息子タツヤのように、まどか記憶が残っている描写がく、美樹さやかとは別の意味で不幸な人物だったと言えよう。

そんな人畜無害そうなイメージの知久だが、妻の詢子が20歳の時にまどかを産ませている。知久は若いころは食系男子だったといえる。

鹿目家の家庭事情

これではあまりにも不憫なので、彼個人ではないが、鹿全体について少し解説したい。
鹿目まどかが劇中の他の魔法少女と決定的に異なるのは、幸せ庭に育ったことである。

他のキャラクターを見てみると、

巴マミは、交通事故家族を失い、また佐倉杏子と考え方の違いから離別して以来、魔法少女として戦い続ける苦悩をとも共有出来ず、にも打ち明けられない日々を送っていた。
暁美ほむらは、小説版によると一応両とも健在ではあるらしいが、両との交流どころか両自体の描写がアニメ本編中に皆無で、彼女は両から離れ、通称ほむホームにて一人暮らしをしている。
美樹さやかは、彼女行方不明になった時にまどかさやか母親と連絡を取っていたところなどから、ごく普通庭(但し、さやかが悩みを打ち明けられず一人で抱え込んでしまう性格とこうした年頃のため、悲劇を防ぐことができなかった)であったとは思われるが、それでも彼女の両家族に関する描写はアニメ本編中に極めて少ない。
佐倉杏子は、彼女魔法少女になったことを苦にした父親杏子一家心中を遂げ、ただ一人残された杏子学校にも通えず、飢え死にしないため、そして自身の精神の安定を保つために窃盗などを繰り返す悲惨な環境に身を投じてしまっている。

さらにスピンオフ作品『魔法少女おりこ☆マギカ』にもを向けると、
千歳ゆまは、両からしい児童虐待を受けており、両魔女に殺されていなければ自分が両に殺されていただろう(事実、後に発表されたおりこ☆マギカ外伝においては、ゆまが両虐待によって殺されてしまう未来の可性の光景織莉子によって予知されている)。
美国織莉子もまた、杏子と同様に落と死によって人生を狂わされた一人である。織莉子の身に何事もければ、彼女魔法少女として契約することも、ゆま契約へと駆り立てることも、まどかの命をつけ狙うこともかっただろう。

こうしてみると、まどかのような物的な意味ではく精神的に充実した環境に育った魔法少女は希有なケースである(本来、インキュベーターは心身共に満たされない少女につけ込んで契約させるのだから…)。まどかと正反対の遇に置かれている杏子は「恵まれてるアンタが簡単に魔法少女になろうとするなんて、そんなのあたしが許さない」と述べているが、これはまどかのような幸せ環境を願っても二度と手に入れられない彼女だからこそ重みのある言葉である。
しかし、こうしたまどか恵まれ環境は同時に、まどか自身の大きな強みにもなった。まどかが身を犠牲にして救済を施す新世界の神となったの理由(わけ)は、もちろん自分を助けるために何度も血のにじむような思いで戦い続けたほむらや、キュゥべえを信じながら裏切られて非業の死を遂げたマミさやか杏子をはじめとする魔法少女たちを助けるためでもある。
だが同時に、まどかが初めて魔法少女となった理由が、黒猫エイミーを助けるためということからもわかるように、「守りたいものを守るため」であることは共通している。それは多くの人間がそうであるように心の底で見返りをめていたのではく、償であるが故に揺るぎなき信念となった、と言えるのではないだろうか。

しもアニメ本編が放送された最中に起こった東日本大震災によって、日本人穏に一日を過ごせることがいかに重で大切なものであるかを思い知った。これと同様に、まどか魔法少女を待ち受ける残酷な運命と悲劇をの当たりにすることによって、自分がどれだけ恵まれ幸せな身であるかを痛感したに違いない。
魔法少女の中では異端とも言えるまどか背景には、としてだけではなく一人前の女性として対等に接してくれる・詢子、連れ添った伴侶の生き方をよりも尊重する心優しき・知久、そして純無垢にしてわずか3歳という幼さ故に社会的には最も弱者であるために自分が守るべき立場となる・タツヤの三人の存在がある。そのどれか一人でも欠けていたら、今のまどかはなかっただろう。

同様の例として「新世紀エヴァンゲリオン」の主人公碇シンジは、TV旧劇場版と新劇場版ヱヴァンゲリヲンでは人物像そのものが全く別方向に変化したが、これもシンジ本人だけでなく、保護者の葛城ミサトをはじめとする周りの環境が大きく異なっているからと言われている。
まどかをめぐる鹿家族三人は、一人一人の劇中に占める活躍こそ少ないが、彼らが築き上げた幸せ家族があるからこそ、まどかがそれらを守るために立ち上がったのである。これが最終的に世界をも変える運命を担ったことを考えると、鹿そのものが物語を握る重要な存在であることには間違いないだろう。それは同時に、まどかが示した情というものが欠落しており理解しようともしなかったキュゥべえにとって、自分の遇すら書き換えられてしまう最大の誤算となったのである。

確かにまどか・知久は、家族の中でも特に地味立たない存在である。しかし、まどかの性格は・詢子よりむしろ父親似であり、彼女の人物形成に与えたは大きい。

魔法少女まどか☆マギカ二次創作において、「まどか教」というものがある。
鹿目まどか女神まどかとして崇められるまでに至ったまどか教では、鹿目詢子快という異色のとされる。仮に「まどかイエス・キリスト」「詢子=マリア」とするならば、鹿目知久はマリアの夫にしてイエスの育ての父親であるナザレのヨセフに相当する立ち位置だろう。もちろんまどか神の子ではなく、最終的に一人の人間としてこの世界に帰還することがまどか教の教理にも記されていることから、まどかが詢子と知久のであることには変わりはい。
円環の理という重き役を成し遂げ、女神まどかがごくありふれた一人の少女鹿目まどかに戻り、懐かしき鹿の元へ帰る日がいつか来ることを願うばかりである。

関連動画

この記事が作られた当時、タグが付けられた動画は右のMADただ一つである。現在もこのタグが付いた動画は2つしかない。
まどか「ひどいよ・・・、こんなのあんまりだよ・・・」

上記にもある通り、物語本編殺伐とした内容の中で、鹿日常風景ある意味異色の存在である。しかし、まどか家族の描写を改めて見ると、まどかの人物形成に与えたがいかに大きいのかがわかるだろう。

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