黄金勇者ゴルドランとは、サンライズ製作のロボットアニメ。
『勇者シリーズ』の第6作目。
放映期間は1995年(平成7年)2月4日から1996年(平成8年)1月27日まで。
OPの歌詞にもあるように「冒険」がメインテーマで、後半は勇者シリーズとしては珍しく宇宙が舞台となるのが特徴。
なお、シリーズで唯一、OPの歌詞に主役のロボット名(ゴルドラン)が出てこない。
ストーリーの各所でギャグが行われ、シリーズ一明るい物語となっている。
イタズラ好きのタクヤ、カズキ、ダイのワンパク3人組は、勇者が眠る石「パワーストーン」を手に入れる。
それを狙うワルザック共和帝国の王子ワルターが襲い掛かってきた。
パワーストーンは黄金郷レジェンドラへの鍵にもなっていたのだ。
3人はパワーストーンから黄金剣士ドランを目覚めさせることに成功し、
ドランは黄金竜ゴルゴンと合体し、ゴルドランとなってワルターたちを退けた。
かくして8つのパワーストーンを集め、レジェンドラを目指す冒険がはじまった!
本作屈指のエピソードであり、ファンの間でも語り草となっている第33話「誕生 子連れ勇者」の話。
レジェンドラを目指す旅の途中、とある惑星に墜落してしまったドランは
戦いの疲れから倒れてしまい、偶然その星の女性型ロボットマリアとキスをしてしまう。
実はこの星のロボットは「種族保存装置」というシステムを持ち、
キスで相手のデータを読み取ってその子供を出産できるのだった。
ちなみに生まれたのはドラ太郎、ドラ次郎、ドラ三郎、ドラ代の3男1女の四つ子である。
ゴルドランを語るにはかかせないエピソードなので、一度は視聴することをオススメする。
こちらも屈指のエピソードの1つでありギャグ回。第37話「さらば黄金勇者-レジェンドラよ、永遠に-」の話。
一行はついにレジェンドラへ辿り着き、タクヤたちは盛大な歓待を受けるが待っていたのはドランたちとの別れであった……
しかし、実はこの星、ハニワ型宇宙人たちの住む「ソドラ星」であり、旅人を騙すとんでもない惑星なのであった。
ソドラ王は自らが作った勇者のコピーでレジェンドラへ向けて旅立とうとする。
この回はメタフィクションネタが豊富で、上記のコピー勇者は「毎週番組を見て」製造。しかもホンモノよりも当社比22%増しで強くなっており、勇者たちは苦戦を強いられた。
その状況を打開したのはキャプテンシャークであったが、その理由が「新製品だから強い」というものであった。
なお、コピー勇者ゴルソドランとソドンカイザーは合体してグレートゴルソドランになれるらしいが、結局出番はなかった。勇者たちを見送った後、やってきたシリアスたちの艦隊を騙そうするが、その顛末は描かれていない……。
冒頭リンク先の高松監督のインタビューにもあるようにこの「ゴルドラン」は、前年の1994年の1月にサンライズがバンダイグループの傘下に入るという状況になったために、勇者シリーズが一時「ジェイデッカーで終了する」という危機に直面していた中企画された作品であった。その為本作は、放送前に進めていた企画制作が一時凍結する事態に陥ったという。
その影響で、それまでの勇者シリーズで行ってきたような玩具とアニメの企画を並行して制作するといったことが本作はできず、タカラ側の玩具の企画が出来上がった時期になって、出遅れる形で勇者シリーズの放送続行が決定し、アニメの企画は先行し完成していた玩具案に沿う形で完成する運びとなった。高松監督はこの点が前2作の制作と異なる点であると述べている。
この点で続行できるようになった経緯については、玩具の企画が固まったにも関わらず放送の切迫した状況の中で、タカラが他社に制作を依頼する目処が立たなかったことや、元々1988年の「鎧伝サムライトルーパー」から10年の放送をサンライズ及び名古屋テレビと契約していた為であるとされる。
結果、アニメの企画は再開されるも準備期間の制約もあり、本作のメカニックデザインはそれまでと異なり原案のみならずクリンナップまで、ほぼ大河原邦男が担当することになった。翌年以降の作品は他のメカデザイナーもメインとして参加している為、勇者シリーズでは最もガワラ先生色の濃い作品である。ED映像がガワラ先生の静止画で構成されている事からもその影響が伺える。
またそういった企画の中断によるスケジュールのズレが関係したのかは不明だが、大張正己は本作以降の勇者シリーズには関わっていない。
このように放送前に制作会社のゴタゴタに巻き込まれた作品であるためか、ゴルドランの合体バンクシーン(第1話の劇中と、第13話までのOPに挿入される、決めポーズの部分)には、サブリミナル効果で「おもちゃにやさしいアニメ byサンライズ」という皮肉めいた文字が一瞬挿入されるカットが存在する。
結局、緩やかにではあるが年々低下していた視聴率の傾向にも歯止めをかけられなかった本作だが、玩具売り上げはそこそこの人気を博した(勇者シリーズは全て黒字だったという証言もある)。しかし、前年サンライズを買収したバンダイグループが"ガンダムと同程度の売上"を同ジャンルの指標として重要視した事もあり、厳しくなり始めたシリーズへの風向きを好転させるには至らなかった。その為次回作では更なる路線変更が行われる運びとなる。
また高松監督も、本作の後半は同時期にスタートした「新機動戦記ガンダムW」の監督降板騒動があり、この作品と「ガンダムW」後半の監督を兼務するという非常事態に陥っていた為、翌年は勇者シリーズを降板し、次回作のガンダムシリーズ「機動新世紀ガンダムX」の監督に就く事になった。その影響で、それまでシリーズを歴任してきたシリーズ構成の川崎ヒロユキをはじめ、本作からかなりのスタッフが「ガンダムX」に引き抜かれたとされる。実際、ガンダムXの主人公ガロード・ランの容姿は、本作のタクヤをはじめ、勇者シリーズの歴代主人公との共通点が多く見られる。
今作の玩具は「黄金勇者」にちなみ、メインアイテムのゴルドランを始め金メッキを使用した豪華なものがいくつも発売された。シルバリオンはシルバリオンで全体がシルバーメッキであり、こちらも豪華であった。
一方でメッキ故に剥げるとかなり目立ってしまい、修復もほぼ不可能な為、子供向け玩具にも関わらずややデリケートな扱いが要求された。子供はそんなこと気にしないけどな!
また、今作は勇者シリーズにおいて、敵側の玩具が発売された最後の作品となる。
敵側の戦艦「ザゾリガン」の後継機「デスギャリガン」は、「トランスフォーマー リターン・オブ・コンボイ」のメインアイテムの一つ「スカイギャリー」の流用である。パートナーのマイクロTFともども、悪役のメカとして登場することになったあたりは前々作「勇者特急マイトガイン」の豪龍・飛龍を彷彿とさせる。
ちなみにザゾリガンも「メガザラック」の流用デザインなのだが、何故か玩具は発売されなかった。
掲示板
133 ななしのよっしん
2025/06/11(水) 20:58:30 ID: 3pCFVEu3Si
>>131
自分は幼少期番組がいつやるのかよく解らなくて宇宙に出てから見て
おまけに最終話付近見逃して今日まで来てたから配信で前半が知れるのがマジでありがたい
というかイーターイーザックになるきっかけ、23話の無人島回での触れあいもあったのかなと配信見て感じた。
今年はついに念願のゴルドランSMP化するし絶対に買うぞ
リアルタイム時に買って貰えなかった公開を今晴らす。
134 ななしのよっしん
2025/06/19(木) 19:09:26 ID: Q/BZvoNebK
悪太って割と純粋な気がしてくる。サッカーの接待プレイに気づかず本当に上手いと思い込んでるあたり。
135 ななしのよっしん
2025/10/14(火) 14:40:24 ID: 8s3dNbmAnB
ゴルドランって「ゴールド+ドラゴン」から来た名前だと思ってたけど、スペイン語で黄金を意味する「ドラド」の意匠も入ってる気がする
急上昇ワード改
最終更新:2025/11/11(火) 01:00
最終更新:2025/11/11(火) 01:00
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