黎星刻とは (リーシンクーとは) [単語記事]

黎星刻（リー・シンクー　ピンイン： Lí Xīngkè）とは、格好良い(21)コンである。

概要

コードギアス R2の登場人物。声の担当は緑川光。
中華連邦の武官で自国 VIPの護衛等を務める。
武官としての能力は非常に高く、圧倒的な剣技等を以てして瞬く間に敵性分子を排除する。
また智にも長け、建てる政略・戦略の質はルルーシュ・ランペルージと対等である。
更にはナイトメアフレームの操縦技術も超一流であり、高性能な余り乗り手がいなかったナイトメアフレーム<神虎>を全くの初搭乗にして完璧に乗りこなした。
そして当然？ながら端正な顔立ちをしており、完璧超人そのものである。

しかし、そんな彼にも恵まれないものがあった。彼は初登場時点で既に身体を病魔に冒されていたのである。
それでも視聴者の目には、彼の薄幸設定が「魅力的な属性」に見えたのではなかろうか。
眉目秀麗にして文武両道、そして病弱。もし彼が少女漫画の登場人物であれば、主人公ヒロインのターゲットとして鉄板どころか超硬鋼装甲板な存在となっただろう。

しかし彼は、主人公が実の妹に「愛している！」と告げてしまう様なアニメ、コードギアスの登場人物である。
それ故か彼には病弱設定など目ではない程の強烈な設定が与えられた。
彼は、数年前に幼い天子から受けた恩情に身命を賭して報いようとする、ロリコンと思ってしまう程の忠義の士なのである。

その忠義ぶりの好例が、摂政たる大宦官達の裏切りによる天子とオデュッセウス第1皇子の政略結婚の式場に映画『卒業』よろしく乱入し気炎を上げて抜刀、外の世界に憧れる天子の願いを叶えんと奪還を試みた事だろう。
尚、その際に彼は「我は問う。天の声、地の叫び、人の心、何を以てこの婚姻を中華連邦の意志とするか！(中略)全ての人民を代表し、我はこの婚姻に異議を唱える！」と声を轟かせているが、何やら言い訳がましく聞こえるのは気のせいだろう。
ただ単に彼は『可笑しなものだ……飢えた民を救いたいと願いつつ……私は天子様の事を考えている……』だけである。

但し、彼が直後に取った行動を見るに、やはり別の可能性を考えさせられる。
式場警備の兵に「不忠なり！天子様を己がモノとしようとは！」と誤解された際には、『そうだな……(後略)』とむしろ心の中で肯定したり、天子から泣きすがる声で何度も名前を呼ばれると同時に今より更に幼かった頃の彼女と交わした約束を彼女が覚えていたと知るや、
『我　が　心　に　迷　い　無　し　！』
との一声を上げた。

……やっぱりロリコンで良いよ、こいつ。