ADSL 単語

69件

エーディーエスエル

1.6千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

ADSLとは、

概要

電話収容局から自宅まで引かれている電話線を単なるメタル線とみなし、自宅と電話収容局双方にADSLモデムを設置して通信する。収容局から先は地域IP網で各プロバイダーまで接続する。[1]

これまでのダイヤルアップ接続で使用される信号の周波数帯は4kHzで、通信速度の最大値は56kbpsだったが、ADSLでは26~3750kHzという広い周波数帯を使うため、理論上の最大速度は45Mbpsにまで達した。[2]

2000年代は多くの利用者がいたが、近年はユーザー数も減少し、サービスを終了するプロバイダーも出ている。

NTTは一部の地域を除いてフレッツADSLサービス2023年1月に終了、[3]ソフトバンクのADSLも2020年3月以降は一部地域から順次終了、2024年3月全に終了する。

特徴

ADSL回線はいわゆる「ブロードバンド回線」であり、理想的な条件下であれば高速な通信が期待できるほか、利用料が多くの場合定額制で、時間を気にせず利用できるという特長がある。また、電話回線をそのまま利用できるので、モジュラージャックの新設等特別な事情がなければ、大掛かりな工事は通常必要ない。

前述の通り、ADSLは理想的な状況下であればかなりの高速通信が期待できるが、環境次第では逆に通信が非常に遅くなったり、最悪接続自体が確立できないこともある。こればかりはADSLの性質上、技術的にどうしようもないので、通常インターネットサービスプロバイダ側でも最低限の品質を保することはない(このような性質のサービスのことを「ベストフォー」という)。光回線ベストフォーサービスとして提供されることが多いが、特にADSLにおいては利用環境によって速度や安定性が大幅に変わってくるので重要である。通常はどんなに頑っても実効速度契約速度の8割程度がいいところ、契約速度の1割も出ていないなどというケースザラである。

ADSLの速度や安定性が環境によって大きく異なるな原因としては、通信に用いる電話回線がファイバー較するとノイズを拾いやすいため、伝送損失が発生しやすいことが挙げられる。利用場所が局舎から離れているほどそのは顕著である。もしもADSLが接続不良で、その原因として局舎から離れていることによる伝送損失のが疑われる場合は、インターネットサービスプロバイダ等に相談して回線の速度を調整してもらったりすることになる。光回線提供エリア内であればそちらに乗り換えるのも手ではある。

また、宅内で使用するモジュラーケーブルについても、宅外の電話回線と同様にノイズを拾いやすい性質がある。そのため、ノイズを少しでも小さくしたい場合は、できるだけ短いモジュラーケーブルを使用し(契約時に添付されてきたモジュラーケーブルがある場合はそれを使用する)、モジュラーケーブルの近くにはノイズの発生となるような家電製品は置かないようにする。モジュラージャックからパソコンの置き場所まで遠い場合は、モジュラーケーブルを短くする代わりにモデム─パソコン間のLANケーブルを長くするか、無線LANの導入を検討するのも良い。

関連動画

関連項目

脚注

  1. *2000年12月26日、1.5Mbpsのブロードバンドサービス「フレッツ・ADSL」の提供を開始しました:今日は何の日?exit 2020.12.26
  2. *おしえてブロードバンド 第5回:ADSLってどういう仕組みなの?exit 2004.5.14
  3. *「フレッツ・ADSL」サービス終了のお知らせと代替えサービスのご案内 | フレッツ光公式 | NTT東日本 | 光回線のインターネット接続ならFLET'S光exit
この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/24(水) 08:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/24(水) 08:00

スマホで作られた新規記事

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP