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ジッテンイチキュウ

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10.19とは、1988年10月19日に行われた、ロッテオリオンズ近鉄バファローズによるダブルヘッダーのプロ野球公式戦である。「10.19決戦」「パ・リーグ一番長い日」とも。

「勝っても負けてもドラマチック」と言われた近鉄徴するような試合、そして日本プロ野球史上、最も盛り上がったといわれる伝説の試合で、各種アンケートでもいまだに根強い人気を誇る。

前日まで

1988年パシフィックリーグのペナントレースは、優勝補と言われていた西武ライオンズが首位をキープし、9月の段階で2位と6ゲーム差と優勝前となっていた。一方近鉄は新監督仰木彬のもと2位につけており、さらに途中加入のラルフ・ブライアントの活躍により首位への追い上げを開始、9月15日の段階では6ゲーム差あったのが8連勝などにより1.5ゲーム差まで追い詰め、一時は2位でありながら優勝マジックが点するなど脅威のりを見せた。

10月に入って近鉄は首位に立つもいまだに優勝争いは続き、さらに日米野球日本シリーズの開催が迫っているために近鉄の試合はダブルヘッダー(1日に同一対戦カードで2試合行うこと)の日程が組まれ、13日間で15連戦という熾な連戦を戦い抜くが、その間に再び西武が首位を奪取する。

西武はその後首位を譲らないまま16日に全試合日程を終了、一方近鉄ロッテとのダブルヘッダー2試合を残して1ゲーム差の2位につけていた。つまり近鉄西武勝率を上回るために残り2試合を連勝する以外になく、負けか引き分けになった間に西武優勝が確定することになった。

10.19当日

当日は川崎球場で試合が行われた。川崎球場というと普段から観客が少ないと言われるパ・リーグ球場の中でも特にネタにされるほど観客が少ないことで有名だったが、この日はくから球場周辺に多くの人が詰めかけ、試合開始前からくもチケットは売り切れ。球団が近隣住民に配布していた無料入場券を使った客も多く、入場規制がかかるほどだった。入場できなかった人は周辺のマンションの屋上にまで詰めかけたという。

西武ライオンズの選手たちは西武ライオンズ球場練習を行っており、練習後はバックスクリーンに映された中継を見ながら試合の様子を見守っていた。なお、内野席も一般開放されており、現代でいうパブリックビューイングのような形式をとっていた。

当日はABC朝日放送が2試合放映権を取得しており、テレビ中継がされていた。当時のスポーツ編成担当が「この試合が優勝を決める一戦になる」と読んで放映権を取得するようにしたらしい。もともとは関西ローカルネットの中継であったが、第二試合の途中からテレビ朝日が予定の番組を変更して急遽全中継、10時からのニュースステーションも予定の内容を全て変更として事実上の中継延長とするほどの熱した試合であった。なお第二試合の実況アナウンサーは後に実況パワフルプロ野球実況を担当する安部幸が担当していた。

第一試合

近鉄バファローズ ロッテオリオンズ
守備 選手名 守備 選手名
大石大二朗 1 西村徳文
新井宏昌 2 佐藤健
ラルフ・ブライアント 3 愛甲猛
ベンオグリビー 4 高沢秀昭
村田辰美 5  ビル・マドロック 
鈴木 6 伊良部秀輝
吹石徳一 7 古川慎
山下 8 斉藤
喜志康永 9 水上善雄
小野和義 小川

村田辰美伊良部秀輝投手による偵察メンバーであり、村田は淡口治、良部は田野倉利行にそれぞれ交代している。

予定通り15時00分、プレイボール

1回裏、ロッテ近鉄先発小野和義から愛甲猛のツーランホームランで2点を先制。近鉄はその後ロッテ先発小川博に4回までノーヒットに抑え込まれる。

近鉄ベンチに重苦しい雰囲気が漂う中、5回の表、近鉄鈴木久のソロホームランで1点を返す。

7回裏、ロッテ佐藤健一の放ったセンターへの打球に鈴木が飛び込むも捕球できず、タイムリーヒットとなり1点を追加。

8回表、近鉄鈴木ヒット、途中出場の加藤正樹フォアボールでこの試合初めてのチャンスを迎える。ここで仰木監督代打村上隆行を送る。村上代打起用に応え、レフトオーバータイムリー2ベースヒットを放つ。ついに同点に追いついた。

ダブルヘッダーの第一試合は延長イニングがない規定のため、9イニングで終了することになっていた。よって9回で勝ち越しをしなければ優勝希望が途絶えてしまう。

9回表、1アウトから淡口治の2ベースヒットチャンスをつかむ。ロッテ投手リリーフエース牛島和彦に交代。続く鈴木は3本ライトヒットを放つも、淡口の代走に起用された佐藤純一が本塁前でアウトとなってしまい、2アウトランナー2塁となる。ここで仰木監督代打に今季限りでの引退を表明し、チーム一の前回の優勝経験者である梨田昌孝を起用する。田はセンターヒットを放ち、2塁ランナーの鈴木は足がもつれそうになりながらもホームイン、ついに勝ち越し点をものにし、球場は狂喜乱舞と化した。まだ試合は終わってませんよ。

9回裏、近鉄は前の回から登板しているリリーフエース吉井理人の制球が乱れ、ストライクが入らない。仰木監督吉井を降させ、チーム先発の柱である阿波野秀幸登板させる。波野は2日前の試合で9回投し128球を投げており決して本調子ではなく、登板後も守備の選手と走者が接触して守備妨害となるトラブル、ランナー満塁になるなどピンチを招いていたが、気迫でピンチしのぎ3アウトをとりゲームセット

ダブルヘッダーの第一試合は近鉄が制し、1位西武とのゲーム差をゼロとした。

Bu 0 0 0 0 1 0 0 2 1 4
O 2 0 0 0 0 0 1 0 0 3

第二試合

近鉄バファローズ ロッテオリオンズ
守備 選手名 守備 選手名
大石大二朗 1 西村徳文
新井宏昌 2 佐藤健
ラルフ・ブライアント 3 愛甲猛
ベンオグリビー 4 高沢秀昭
羽田耕一 5  ビル・マドロック 
鈴木 6 岡部明一
吹石徳一 7 古川慎
山下 8 田英利
喜志康永 9 森田
高柳出己 園川一美

第二試合は第一試合終了後のわずか23分後の18時44分にプレイボール

2回裏、ロッテマドロックソロホームランで1点を先制する。

近鉄ロッテ先発園川一美に5回まで得点に抑え込まれる。

6回表、審判の判定に近鉄コーチ中西太抗議、この試合は度々抗議による試合中断が発生し、これがのちの結末に大きなを与えることになる。その後大石大二朗ヒット新井宏昌の送りバントブライアントの敬遠四球と続き、オグリビーのタイムリーヒットで同点とする。

7回表、吹石徳一のレフトへのソロホームランで勝ち越し。さらに喜志康永もホームランで1点追加となった。

7回裏、佐藤健一がソロホームランを放ち1点を返す。ここで先発高柳から吉井に交代するも、西村徳文タイムリーヒットを浴びて再び同点。

8回表、このダブルヘッダーでノーヒットだったブライアントからソロホームランが飛び出し再び勝ち越し。ブライアントはこのホームランで「74試合で34本塁打」という驚異的なペースを記録した。

8回裏、近鉄投手波野に交代。しかし不調だった高沢秀昭にソロホームランを打たれ、三度同点となる。高沢は首位打者争いを演じており、このヒット首位打者タイトルを確定的なものにした。

9回表、2アウトから大石が2ベースヒットを放ちチャンスを作る。そして続く新井の放った三塁線の鋭い打球を守備交代した水上善雄が好捕、3アウトとなりチャンスをものにできなかった。このプレー実況アナの安部から名フレーズが飛び出した。

止める!水上! This is プロ野球!!
まさに、打ちも打ったり新井! よく止めた水上!
熱のゲームが、好プレーを演出!

なお、このフレーズは9回から全放送となったテレビ中継のために、近鉄ファン近鉄に偏った実況を行っていた安部になるべく実況をするように示があったから、と言われている。

9回裏、ロッテノーアウト1,2塁のチャンスを作る。ここで投手波野が2塁に牽制球を投じるが、タッチの際に故意に走者を押し出したとして、ロッテ有藤通世監督が9分にもわたる猛抗議を行う。ダブルヘッダーの第二試合はプレイボールから4時間を経過すると新しいイニングに入らないという規定があった。有監督は「あの抗議は意図的に遅延させようとしたものではない」と後にっているが、大幅な時間ロスになったことは事実情に過ぎる時間。9回裏が終わった段階で、タイムリミットである22時44分まであと9分となった。近鉄事実上の最終イニングとなる10回の攻撃を迎える。

10回表、近鉄は1アウトからランナーを一人出すも続く羽田併殺となり3アウト。二塁を守っていた西村は「近鉄に勝たせようと思って二塁よりに守っていたが、よりによってその場所に打球が飛んできた」とっている。

この時、時間は22時41分。タイムリミットまでわずか3分。

3分で1イニングを終わらせなければ近鉄優勝は消滅する。

10回裏、野手は速やかに守備位置に就き、マウンドに上がる加藤哲郎は投球練習省略してなるべくくイニングを終えようとした。

しかし時間が過ぎ22時44分を告げる。この間に西武ライオンズの4年連続優勝が決定した。先述の通り西武の選手はライオンズ球場で待機していたが、監督森祇晶をはじめとする首は待っているより来年の編成について話していた方が楽だとしてキャンプ話し合いをしていたそうである。特に監督は「ロッテよ、試合時間を伸ばしてくれ」と祈っていたらしく、「待つ者の辛さを学んだ」と後にっている。

近鉄日本プロ野球史上最も短く、最もしいであろう消化試合になった10回裏の守備をこなし、得点で終了しゲームセット。規定により引き分けとなった。

Bu 0 0 0 0 0 1 2 1 0 0 4
O 0 1 0 0 0 0 2 1 0 0 4

1位西武とのゲーム差はゼロ勝率にして.002差で惜しくも優勝を逃した。

試合後、近鉄優勝祝賀会の予定が組まれていた会場では残念会が開かれた。残念会には折で戦列を離れていた金村義明らも参加しており、選手たちは来年への意気込みを新たにしていた。

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