11号(ゼンゼロ)とは、スマホゲーム『ゼンレスゾーンゼロ』の登場人物である。CV:藤井ゆきよ
恒常のS級エージェント。新エリー都防衛軍オブシディアン大隊オボルス小隊に所属する凄腕の兵士であり、数々の任務をこなしてきた実績ある人物。11号の名はもちろんコードネームである。同僚のトリガーは彼女の良き理解者。何やらアンビーとそっくりな見た目をしているが…?
得物は巨大な剣。戦闘ではこの剣に炎を纏わせながら苦もなく振り回し、銃弾を弾き返し、敵対者を容赦なく斬り伏せていく。軍のVR訓練では最高難易度のランキング上位を独占。加えて潜入調査にも長けており、軍内部に忍び込んだスパイとのやり取りに、即興の嘘や説得力のある説明を差し込み、若干疑われつつも、関係を維持し続けるだけのアドリブ力も持つ。過酷な実践訓練により自身のコンディションをコントロールする術を獲得しており、彼女はあらゆる任務に最高のコンディションで臨めるのだ。
軍に絶対の忠誠を誓い、表沙汰に出来ないような汚れ仕事も躊躇せず請け負うプロフェッショナル。あまりの苛烈さに「彼女に捕まった裏切り者は生きて取調室から出てきた事がない」と黒い噂が立つほど。加えて軍規にとても厳しく、たとえば遅刻すると腕立て伏せ175回、あるいは片手腕立て伏せ87.5回を課し、浅はかな質問をすると数を倍に増やしてくる鬼教官。もちろん自分自身も厳しく律している。
軍人だけあって戦績や昇進に喜ぶところもある。PVによると車の運転も可能。年齢不詳だが、PV内で敵兵に「ガキ」と言われているところから察するに、見た目相応の年齢と思われる。
過去のとある出来事から裏切りに強い嫌悪感を持っており、嘘や言い逃れで彼女を裏切ると、殺害される危険性がある。しかし、同時に肩を並べられる戦友に強い憧れを抱き、協力者は決して見捨てず、パエトーン兄妹が軍規に触れないよう、配慮するといった義理堅い一面がある。
エージェント秘話『ホロウ:インポッシブル』でパエトーン兄妹との出会いが描かれた。11号は、防衛軍内部に忍び込んだ反乱軍のスパイを支部ごと壊滅させるため、インターノット上では無名のプロキシに過ぎない兄妹を、スパイが崇拝しているという伝説的プロキシ・パエトーンに偽装させ、任務遂行の協力をするよう依頼。要はパエトーンがパエトーンに偽装するシュールな展開である。
筋金入りの辛党らしく、任務の帰りに六分街へ立ち寄ってチョップ大将の激辛ラーメンを食べたり、彼女が愛食するレーションは激辛ビスケット(常人が食べると絶叫するレベル)だったりと、味覚が恐ろしいほど逸脱している様子が窺える。彼女曰く「火蜥蜴の獄辛ラーメンから調味料を抜くことは…兵士から武器と将校、そして故郷を取り上げることと同義です」との事。またラーメンを「炭水化物、タンパク質、電解質…ラーメンはこれらを同時に摂取できる完全食よ」と確信して疑わない。上客だからかチョップ大将も彼女を気に入っている。一方、アンビーが好むハンバーガーはジャンクフードとして忌み嫌う。
日中は軍務に服しているため、彼女との信頼度イベントは常に夜か深夜に行われる。兄妹がお誘いダイレクトメールを送った時、偶然にもオボルス小隊は潜入任務中で、メールを受信したスマホの振動で敵に見つかるという明らかに危険な展開があるが、時間に遅れてくる事は一度もないので毎回切り抜けているのだろう。
任務や逢瀬を重ねていくうちに兄妹をかけがえのない戦友と認識するようになり、最終的には「私には…あなたが必要だから」「あなたが隣にいれば、私は失敗しない」「できるだけ多く私に連絡して、使ってほしい」「まったく…これ以上、あなたに頼りたくなるようなことを言わないで」「私はもう…依存しすぎなくらいなんだから」と強固な信頼を見せてくれる。実際、錦鯉の激辛ラーメンを食べる事、そして兄妹に会う事を、六分街を訪れる理由に挙げている。またトリガーともども鬼火隊長に兄妹を高く評価するような事を言っていたとか。
何故かパエトーンの名前を覚えられない性質があり、「クリムゾンアイズ・ハーミット」や「スカーレットライズ・テルミット」、「クリムゾン・ウォー・サンセット」「カーマイン・アイス・ハーメルン」といった変な名称で呼ぶせいで、重要な場面でもシュールギャグになりがち。ただ本人は決してふざけている訳ではなく……。
11号は、かつて存在したシルバー小隊の一員だった。このシルバー小隊は一人で戦場を左右出来るほどの優秀な兵士をクローニングして作った、軍の派閥争いから生まれた倫理観ガン無視のトンデモ小隊で、11号は最後に作り出されたクローン姉妹の末っ子である。隊長のアンビーとは互いの事を呼び合う言葉を探す友人だったという。ちなみに11号はハリンと呼ばれていた。
戦況を覆すほどの実力、命令とあらば自害すら行う忠実さ、麻酔への耐性、トラウマになるのを防ぐためか、重傷を負ってから24時間後までの記憶を自動リセットする機能、常人なら死に至るような重傷を負っても回復する能力などが搭載され、まさに一人ひとりが高級量産機のような存在であった。
しかしクローン兵士一人あたりにかかるコストは「優秀な将校を育成するのにかかる弔慰金を含めた金額と同等」らしく、技術が完全に解析されていなかった事もあって、優秀な性能を持たない欠陥品を多く生み出してしまい、コストに見合わないとして研究は中止。最も優れた隊長のアンビーを除いて、軍上層部はシルバー小隊を全員始末する決定を下し、ホロウへ出撃させると意図的に落盤を起こして全滅させた。この時にクローン技術は喪失、当時の資料も全て焼却される。不用意に真実を探ろうとすれば消される危険性すらあるほど軍部にとっては腫れ物のようだ。
だが実際はアンビーも作戦に参加していた。前日の訓練中に11号が負傷したためその交代で参加したのである。そして落盤に巻き込まれながらも生き残った彼女に、軍は11号を処分するよう命令、これに反発したアンビーは「あなたの身代わりになる」と言って自殺を図り、姿を消したのだった。しかし真意を知らない11号はアンビーが単に脱走したようにしか見えず、これがきっかけとなって裏切りを極度に嫌うようになった。シルバー小隊が壊滅してしまったので以降はオボルス小隊に所属している(時期的に旧都陥落以降と思われる)。
『シルバーの復活』では、消滅したシルバー小隊を復活させようとする欠陥品の姉妹ツイッギーに素体として拉致され、その時に負った大怪我が原因で記憶が混濁、このため一度はアンビーと和解出来たにも関わらず、事件後にその夜の記憶を失ってしまい、彼女に憎悪を募らせる元の性格に戻ってしまった。ただアンビー本人はその結末に後悔は無いようだ。一方、記憶を失ってもパエトーン兄妹に助けられた事は朧気ながら覚えているようで、見ただけで、言葉では言い表せないような愛着を感じている。
ツイッギーとクローン姉妹の死亡で、現在生き残っている元シルバー小隊は11号とアンビーのみ。軍を抜けて邪兎屋で新たな生活を得たアンビーと、自分たちを殺そうとした防衛軍に留まって功績を挙げ続けている11号、二人の歩む道は実に対照的と言えよう。ただし、11号が軍内で冷遇されている様子は無く、本人も兵士が天職と思っているので、決して不幸せではないのが救いか。
クローン量産された少女という設定、11号エピソードのタイトルが「『残酷な』防衛軍のテーゼ」である事から、元ネタは『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイと思われる。
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最終更新:2025/12/07(日) 11:00
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