1979年クラシック世代とは、競馬において1976年に生まれ1979年にクラシック競走を走った(旧4歳、現3歳を迎えた)競走馬の世代である。
稀代のアイドルホースハイセイコーの初年度産駒であり、父がタケホープに敗れ勝利できなかったダービー、天皇賞(春)を制した孝行息子、カツラノハイセイコを代表とする世代
他には土砂降りの桜花賞を15番人気で逃げ切った「どろんこ桜の女王」ホースメンテスコ、南関東大井から中央に移籍しヒカルタカイ、ハイセイコー以来の地方出身による宝塚記念制覇を成し遂げたカツアール、オークスを勝ち繁殖牝馬としてアグネスタキオン、アグネスフライト兄弟を産む桜花賞馬アグネスフローラを送り出したアグネスレディー、朝日杯3歳Sを強烈な末脚で勝利し皐月賞でカツラノハイセイコを破った外国産馬ビンゴガルー、道中ずっと引っ掛かっていたにもかかわらず天皇賞(春)を日本レコードで勝利したニチドウタロー、カブラヤオーの全妹で兄と違って後方からの差し切りでエリザベス女王杯を勝ったミスカブラヤ、史上初となる旧8歳牝馬の重賞勝利を記録し当時の賞金女王になったフジマドンナ、小田切有一所有馬初の重賞勝利馬マリージョーイなどが有名。
他には競走馬としてデビューできなかったものの、ダービー馬アイネスフウジン、史上3例目の双子の競走馬リアルポルクスとリアルカストールを産んだテスコパールがいる。
また地方にはカツアールの他にトウケイホープが南関東から岩手に移籍して活躍し、種牡馬として日本競馬の連続連対記録18連勝41連対を達成する「岩手の怪物」トウケイニセイを送り出した。
海外では第一回ジャパンカップ優勝馬メアジードーツ、英ダービーを7馬身差で勝ったトロイ木馬じゃないよ、レコード勝ち8回というとんでもない速さでついに対戦相手がいなくなり、GIレースを単走で優勝したスペクタキュラービッド、3歳時に3週間でGI4連勝というとんでもないローテで豪州最強馬に登りつめたキングストンタウン、シンボリ牧場とメジロ牧場が共同で購入し、種牡馬としてダービー馬シリウスシンボリ、三冠牝馬メジロラモーヌ、騸馬初のGI馬レガシーワールド、そしてシンボリクリエンスを始めとする5頭もの中山大障害勝ち馬を輩出したモガミがいる。
当時の日本競馬は長らく外国産種牡馬信仰とも言うべき風潮があった時代で、そんな中ハイセイコー産駒としてダービーと天皇賞を勝ったカツラノハイセイコがもたらした衝撃は大きなものだった。父内国産馬がダービーを勝ったのは59年のコマツヒカリ以来なんと20年振り、天皇賞でも65年のアサホコ以来16年振りであり、父親であるハイセイコーのファンがその子を応援するという今の日本でよくみられる光景も当時は珍しかったのである。
この世代は古馬になってからも天皇賞(春)と宝塚記念を連覇するなどしっかり活躍していた世代であったものの、上下の世代がどちらも息の長い世代だったためか残した実績の割には影が薄くなってしまっているきらいがある所があった。春競馬では強かったものの秋は上下の世代に勝ち星を持っていかれたのが痛かったか。78世代のホウヨウボーイが82年末まで第一線で活躍していた一方で代表馬カツラノハイセイコが81年の秋に引退してしまったことも少なからず影響していたのかもしれない。しかし八大競走勝ち馬4頭を擁する80世代を抑えて81年まで活躍したのは紛れもない強さの証明と言って良いだろう。
| 競走名 | 1979年(現3歳/旧4歳) | 1980年(現4歳/旧5歳) | 1981年(現5歳/旧6歳) |
|---|---|---|---|
| 皐月賞 | ビンゴガルー | 4歳馬限定戦 | |
| 東京優駿 (日本ダービー) |
カツラノハイセイコ | 4歳馬限定戦 | |
| 菊花賞 | ハシハーミット | 4歳馬限定戦 | |
| 桜花賞 | ホースメンテスコ | 4歳牝馬限定戦 | |
| 優駿牝馬(オークス) | アグネスレディー | 4歳牝馬限定戦 | |
| エリザベス女王杯 | ミスカブラヤ | 4歳牝馬限定戦 | |
| 天皇賞(春) | ニチドウタロー | カツラノハイセイコ | |
| 宝塚記念 | 当時斤量別定戦 | テルテンリュウ | カツアール |
| 天皇賞(秋) | |||
| ジャパンカップ | 1981年新設 | [米]Mairzy Doates | |
| 有馬記念 |
| 競走名 | 1979年(現3歳/旧4歳) | 1980年(現4歳/旧5歳) | 1981年(現5歳/旧6歳) | 1982年(現6歳/旧7歳) |
|---|---|---|---|---|
| 東京障害特別(春) | ナカミショウグン | |||
| 阪神障害ステークス(春) | ツカサパワー | |||
| 中山大障害(春) | ナカミショウグン | |||
| 京都大障害(春) | ||||
| 阪神障害ステークス(秋) | ||||
| 東京障害特別(秋) | ラッキータウロ | |||
| 京都大障害(秋) | ||||
| 中山大障害(秋) |
| 競走名 | (現2歳/旧3歳) |
(現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
1982年 (現6歳/旧7歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| 朝日杯3歳ステークス | ビンゴガルー | 3歳馬限定戦 | |||
| 阪神3歳ステークス | タマモアサヒ | 3歳馬限定戦 | |||
| 安田記念 | |||||
| 高松宮杯 | ネーハイジェット | リンドプルバン | |||
| スプリンターズステークス | |||||
| アラブ大賞典(春) | |||||
| セイユウ記念 | パークボーイ | ||||
| タマツバキ記念(春) | アリアケキング | 1981年統合 | |||
| タマツバキ記念(秋)(~1980) タマツバキ記念(1981年~) |
|||||
| シュンエイ記念 | パークボーイ | ||||
| アラブ大賞典(秋) | ハイロータリー |
| 競走名 | (現2歳/旧3歳) |
(現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
競走名 | (現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全日本三才優駿 | マイリマンド | 3歳馬限定戦 | ヤングラツキー | 4歳馬限定戦 | ||
| 羽田盃 | ソウルシヤトー | 4歳馬限定戦 | 千鳥賞 | エビタカラ | 4歳馬限定戦 | |
| 東京ダービー | ソウルシヤトー | 4歳馬限定戦 | アラブダービー | 4歳馬限定戦 | ||
| 東京王冠賞 | ダイドウスター | 4歳馬限定戦 | アラブ王冠賞 | エビタカラ | 4歳馬限定戦 | |
| 競走名 | (現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
(現6歳/旧7歳) |
(現7歳/旧8歳) |
(現8歳/旧9歳) |
| 川崎記念 | ||||||
| 帝王賞 | カツアール | |||||
| 東京大賞典 | トウケイホープ | |||||
| エビタカラ | ミヤノダービー | エゾノランナー | ||||
| 全日本アラブクイーン カップ |
1981年新設 | |||||
| 農林水産大臣賞典 |
| 優駿賞 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 表彰部門 | (現2歳/旧3歳) |
(現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
1982年 (現6歳/旧7歳) |
| 最優秀3歳牡馬 | ビンゴガルー | 3歳限定部門 | |||
| 最優秀3歳牝馬 | シルクスキー | 3歳限定部門 | |||
| 最優秀4歳牡馬 | カツラノハイセイコ | 4歳限定部門 | |||
| 最優秀4歳牝馬 | アグネスレディー | 4歳限定部門 | |||
| 最優秀父内国産馬 | 1982年新設 | ||||
| スプリンター賞(1981) 最優秀スプリンター(1982~) |
1981年新設 | ||||
| 最優秀障害馬 | |||||
| 最優秀アラブ | パークボーイ | ハイロータリー | |||
| 年度代表馬 | |||||
ウマ娘に登場するキャラクターのモデルになった競走馬を解説する動画だが、ウマ娘に登場しない同年代に走った他の競走馬の多くもレース映像や解説付きで登場する。
| 前世代 | 当記事 | 後世代 |
|---|---|---|
| 1978年クラシック世代 |
1979年クラシック世代 | 1980年クラシック世代 |
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最終更新:2025/12/09(火) 19:00
最終更新:2025/12/09(火) 18:00
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