2020年クラシック世代とは、2017年に生まれ、2020年にクラシック競走を走った競走馬の世代のことである。Pixivでは20世代で大百科の記事が作られている。
2024年現在7歳世代。一線級の馬の多くが現役を退き始めたが、まだまだバリバリの馬もいるため今後まだ評価が変わる可能性がある。以下は2023年終了段階での記述である。
この世代はなんといっても史上初となる牡馬牝馬両方で無敗の三冠馬が出た世代である(無敗でなくても初)。その2頭、コントレイルとデアリングタクトが世代前半の代表。2020年ジャパンカップでは、2歳上の牝馬三冠馬アーモンドアイとの三冠馬3頭による3強対決が大きな話題となった。
その一方、三冠馬の出た世代にありがちなことだが、クラシック有力馬が総じて伸び悩んでいる。朝日杯馬で皐月賞・ダービー2着のサリオスはその後マイル路線に進んだものの、勝ったのは1800mの毎日王冠(2勝)のみで真の適性距離がどこだったのかよくわからないまま引退。体重ネタで人気を集めた阪神JF馬レシステンシアも短距離~マイルGⅠで2着5回と好走を続けたがその後GⅠには惜しくも届かなかった。NHKマイルカップ馬ラウダシオンもその後は重賞1勝に留まり豪州へ移籍、菊花賞でコントレイルを追いつめたアリストテレスも古馬戦線で苦戦している。
クラシック組の苦難は三冠馬2頭も例外ではなく、コントレイルは古馬となってから連敗と故障で何かと言われたものの、引退レースのジャパンカップを制して無敗三冠馬の威信を保ってターフを去った。一方デアリングタクトは故障で1年以上の長期休養を余儀なくされ、6歳まで現役続行したものの結局三冠達成後は勝利を挙げられずにターフを去ることになった。
苦戦や苦難の続くクラシック組に代わり、古馬となってから台頭してきた馬が目立つ。
世代後半となる古馬台頭組の代表は、超ハイペースの大逃げで「令和のツインターボ」と話題になり、2022年ドバイターフと2023年サウジカップを勝って「世界のパンサラッサ」となった稀代の個性派逃げ馬パンサラッサと、5歳4月まで芝の3勝クラスで燻っていたところからダート転向で一気に覚醒、東京大賞典と翌年の川崎記念を連勝し、ドバイワールドカップで世界のダートの頂点に立ったウシュバテソーロ。
ほか、芝の古馬台頭組では、2021年大阪杯で無敗のままコントレイルとグランアレグリアを撃破した牝馬レイパパレ、2021年エリザベス女王杯を10番人気で穴を開けたアカはアカでもアカイイト、善戦マンから2022年大阪杯で前年の年度代表馬エフフォーリアらを破った良血馬ポタジェ、更に2020年のフローラS勝利、優駿牝馬2着のあと肘の故障による浮き沈みを経て2022年の香港ヴァーズで悲願のGⅠ制覇を果たしたウインマリリンなど。
ダートは前述のウシュバテソーロを筆頭に多士済々の黄金世代となっており、2021年のチャンピオンズカップを圧勝したテーオーケインズ、史上初の帝王賞連覇を果たしたメイショウハリオ、フェブラリーSを連覇し南部杯を勝ったワンターン左回りダート1600の鬼カフェファラオが2023年終了時点でそれぞれGⅠ級3勝を挙げている。牝馬ではショウナンナデシコが2022年かしわ記念でサンビスタ以来7年ぶり史上6頭目の牝馬による古馬混合GⅠ級勝利を挙げた。
また、5歳シーズンの2022年秋から、芝からダート、ダートから芝にそれぞれ転向してGⅠを勝った馬が立て続けに出現した。前述のウシュバテソーロに加え、怪我に悩まされながらダートから芝に転向して2022年OP昇格→京都大賞典→ジャパンカップと一気に駆け上がった不屈のシンデレラボーイヴェラアズール、逆に芝からダートへ転向してチャンピオンズカップを勝ったジュンライトボルトがおり、2023年春には障害に転向後4戦で中山グランドジャンプを制して九州産馬初のGⅠホースとなったイロゴトシと、舞台を移して覚醒した面々も忘れてはならない。
この他、まだGⅠに届いていない・GⅠに届かなかった面々では、フランスでフォワ賞を勝ち天皇賞(春)3年連続2着でGⅠ未勝利馬の賞金王となっている、そのズブさと和田竜二とのコンビも人気のディープボンド、府中で重賞5戦3勝2着2回の府中巧者オーソリティ、屈腱炎での長期離脱から中495日での重賞制覇を果たしたヴェルトライゼンデ、「バ」の愛称で親しまれる逃げ馬バビットなどがいる。短距離ではゴルシの許嫁ロータスランド、ダートでは武蔵野Sでレモンポップに土をつけフェブラリーSでの幻となった対決が惜しまれ続ける牝馬ギルデッドミラー、江田照男との「捲り逃げ」戦法でレースを引っかき回す個性派タフネス牝馬テリオスベルなどがいる。地方競馬では金沢競馬場生え抜きのハクサンアマゾネスが重賞21勝を達成し、名古屋競馬場のカツゲキキトキトがの平地重賞最多勝記録を塗り替えた。
競走名 | 2019年(2歳) | 2020年(3歳) |
---|---|---|
朝日杯フューチュリティステークス | サリオス | |
阪神ジュベナイルフィリーズ | レシステンシア | |
ホープフルステークス | コントレイル | |
皐月賞 | コントレイル | |
東京優駿(日本ダービー) | コントレイル | |
菊花賞 | コントレイル | |
桜花賞 | デアリングタクト | |
優駿牝馬(オークス) | デアリングタクト | |
秋華賞 | デアリングタクト | |
NHKマイルカップ | ラウダシオン |
競走名 | 2020年(3歳) | 2021年(4歳) | 2022年(5歳) | 2023年(6歳) | 2024年(7歳) |
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フェブラリーステークス | カフェファラオ | カフェファラオ | |||
高松宮記念 | |||||
大阪杯 | レイパパレ | ポタジェ | |||
天皇賞(春) | |||||
ヴィクトリアマイル | |||||
安田記念 | |||||
宝塚記念 | |||||
スプリンターズステークス | |||||
天皇賞(秋) | |||||
エリザベス女王杯 | アカイイト | ||||
マイルチャンピオンシップ | |||||
ジャパンカップ | コントレイル | ヴェラアズール | |||
チャンピオンズカップ | テーオーケインズ | ジュンライトボルト | |||
有馬記念 |
競走名 | 2020年(3歳) | 2021年(4歳) | 2022年(5歳) | 2023年(6歳) | 2024年(7歳) |
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阪神スプリングジャンプ | |||||
中山グランドジャンプ | イロゴトシ | イロゴトシ | |||
京都ハイジャンプ | |||||
東京ジャンプステークス | スマートアペックス | ||||
新潟ジャンプステークス | サクセッション | ||||
小倉サマージャンプ | テーオーソクラテス | ||||
阪神ジャンプステークス | |||||
東京ハイジャンプ | ゼノヴァース | ||||
京都ジャンプステークス | |||||
中山大障害 |
競走名 | 2019年(2歳) | 2020年(3歳) |
---|---|---|
全日本2歳優駿 | ヴァケーション | |
ジャパンダートダービー | ダノンファラオ |
競走名 | 2020年(3歳) | 2021年(4歳) | 2022年(5歳) | 2023年(6歳) | 2024年(7歳) |
---|---|---|---|---|---|
川崎記念 | ウシュバテソーロ | ライトウォーリア | |||
かしわ記念 | ショウナンナデシコ | メイショウハリオ | |||
さきたま杯 | 2024年よりJpnI昇格 | ||||
帝王賞 | テーオーケインズ | メイショウハリオ | メイショウハリオ | ||
マイルチャンピオンシップ南部杯 | カフェファラオ | ||||
JBCレディスクラシック | |||||
JBCスプリント | |||||
JBCクラシック | テーオーケインズ | ||||
東京大賞典 | ウシュバテソーロ | ウシュバテソーロ |
競走名 | 2020年(3歳) | 2021年(4歳) | 2022年(5歳) | 2023年(6歳) | 2024年(7歳) |
---|---|---|---|---|---|
サウジカップ (كأس السعودية) (Saudi Cup) |
パンサラッサ | ||||
ドバイターフ ( دبي تيرف) (Dubai Turf) |
COVID-19により 開催中止 |
パンサラッサ | |||
ドバイワールドカップ ( كأس دبي العالمي) (Dubai World Cup) |
COVID-19により 開催中止 |
ウシュバテソーロ | |||
香港ヴァーズ (香港瓶) (Hong Kong Vase) |
ウインマリリン |
前世代 | 当記事 | 後世代 |
---|---|---|
2019年クラシック世代 | 2020年クラシック世代 | 2021年クラシック世代 |
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掲示板
239 ななしのよっしん
2024/04/13(土) 16:22:54 ID: 08CQ676vPw
イロゴトシ中山グランドジャンプ連覇で草
どんな世代だよ
240 ななしのよっしん
2024/04/13(土) 16:52:07 ID: iTu5bIe439
賞金を稼ぐことに命かけてる世代
241 ななしのよっしん
2024/04/19(金) 16:50:31 ID: po2HxldLEM
2020世代 ウイニングポストの異名
コントレイル 父に届け、雲の軌跡
ウシュバテソーロ 双峰照らす一等星
パンサラッサ 大海原を行く一人旅
ディープボンド 絆結ぶステイヤー
テーオーケインズ 砂の革命者
メイショウハリオ 飛燕砂塵に舞う
デアリングタクト タクト振るう女王
ウインマリリン 美女は風を背に受けて
レシステンシア 情熱のスピードクイーン
レイパパレ 頭上に輝く花冠
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最終更新:2024/04/25(木) 08:00
最終更新:2024/04/25(木) 08:00
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