この記事は第708回の今週のオススメ記事に選ばれました! よりニコニコできるような記事に編集していきましょう。 |
2021年競馬レース回顧とは、2021年に起こった実在の競馬の記録である。
2021年も競馬界に様々な記録が誕生しました。
そんなレースを改めて振り返る記録集として記事作成しました。
誰でも加筆修正が可能です。
「競馬の伝説のレース集」の記事に掲載するレースの検討にもご利用ください。
昨年は新型コロナウイルスの影響により中止となったドバイミーティングが、2年ぶりに開催された。日本馬はドバイワールドカップに出走したチュウワウィザード、ドバイシーマクラシックに参戦したクロノジェネシス、ラヴズオンリーユーをはじめ、12頭が参戦した。
着順 | 馬名(調教国) アルファベット |
性齢 | 騎手 |
タイム・着差 |
人気 (JRAオッズ) |
---|---|---|---|---|---|
1 | ゼンデン(米) Zenden |
牡5 | A.フレス | 1:09:01 | 13 |
2 | レッドルゼル(日) Red le Zele |
牡5 | R.ムーア | 3 1/4 | 4 |
3 | キャンヴァスト(UAE) Canvassed |
騸6 | P.ドッブス | 2 3/4 | 7 |
4 | ワイルドマンジャック(米) Wildman Jack |
騸5 | F.ハラ | 2 1/2 | 2 |
5 | コパノキッキング(日) Copano Kicking |
騸6 | W.ビュィック | アタマ | 3 |
6 | アルタリク(UAE) Al Tariq |
騸6 | A.デフリース | 1 1/4 | 9 |
7 | スイッツァランド(UAE) Switzerland |
騸7 | T.オシェア | 1/2 | 11 |
8 | ヤウポン(米) Yaupon |
牡4 | J.ロザリオ | 3/4 | 1 |
9 | プレミアスター(UAE) Premier Star |
牡4 | M.バルザローナ | 3 1/4 | 10 |
10 | ジェイランジャーニー(米) Jalen Journey |
牡6 | L.サエス | 1/2 | 12 |
11 | ジャスティン(日) Justin |
牡5 | 坂井瑠星 | 1 1/4 | 6 |
12 | マテラスカイ(日) Matera Sky |
牡7 | 戸崎圭太 | 2 | 5 |
13 | グッドエフォート(UAE) Good Effort |
牡6 | L.デットーリ | 9 3/4 | 8 |
取消 | インポータントミッション(UAE) Important Mission |
騸7 | R.フレンチ |
日本馬4頭が参戦したダート1200mのスプリント戦、前走のパロスヴァーディスステークス(GIII)を快勝していたワイルドマンジャック、アメリカで重賞2勝を含むダート1200m4連勝の実績を持つヤウポン、日本馬ではコパノキッキング、レッドルゼルがJRAオッズでの上位人気となっていた(ドバイは宗教上の理由で賭け事を禁止しているので現地では馬券を発売していない)。また、海外ブックメーカーでは上記の馬に加えて前回2着のマテラスカイが軒並み1番人気グループに入る高評価を受けていた。
レースでは序盤からハイペースで飛ばした大穴のゼンデンが最後まで先頭を譲らずに3馬身1/4差で圧勝、しかしながら日本馬レッドルゼルもこれまでの最高着順と並ぶ2着と健闘した。
レース後、勝利馬のゼンデンは急に歩様を異常を見せ転倒。直ちに精密検査を受けるも、予後不良の診断が下され安楽死となった。
話題の中心は阪神JFで世界初の白毛のGI馬となっていたソダシだったが、阪神JFでは差がほぼなかったこともあって、世間では半信半疑の2番人気だった。1番人気は阪神JFでハナ差2着だったサトノレイナス。3番人気は前哨戦チューリップ賞を勝利したメイケイエール、4番人気に良血アカイトリノムスメとなった。
スタートではサトノレイナスとメイケイエールが出遅れる波乱の中、ストゥーティが先頭に立つと、ソダシも好スタートでそれを見る3番手につけた。道中でメイケイエールか掛かり替わって先頭に立ち1000m通過タイム56秒8と速いペースとなったが、ソダシは粘りファインルージュとアカイトリノムスメの追撃をかわし、さらに外から追い上げるサトノレイナスをクビ差かわしてゴール。無敗で世界初の白毛クラシックホースとなった。タイムは1分31.1のコースレコード。アイドル的人気のみでなく真の実力を兼ね備えていることを示した一戦となった。
2020年11月に4年8か月ぶりに障害戦で敗れ、またそのレース中に足をひねり大障害を回避したとはいえ、同レース5連覇の偉業は伊達ではないオジュウチョウサン。そのオジュウチョウサンが回避した大障害を制覇し、3月の阪神スプリングジャンプ(JGⅡ)でも圧巻の走りを見せ順調ぶりをアピールしたメイショウダッサイ。絶対王者の6連覇か新王者の誕生か、人気はこの2頭で分け合うこととなった。
レースはオジュウチョウサンがスローのペースに我慢しきれず掛かったり大生垣で危ない飛越を見せる中、メイショウダッサイは力まず力を温存し向こう正面でオジュウチョウサンを交わしそのままゴール。新時代の到来を告げる勝利となった。と思いきや…
いつも通りモズスーパーフレアが逃げる。おてんば3歳牝馬メイケイエールは多少斜行して迷惑をかけたが割合折り合いがついた模様。そんな中、3歳牡馬のピクシーナイトは先行策を取り、最後は先頭に立ってゴールインした。彼の父はモーリスで、グラスワンダーからサイアーライン上で4代連続で日本調教馬としてGIを取ったのであった。
2016年に東京優駿を制したマカヒキは凱旋門賞のためにフランスへ遠征をする。前哨戦のニエル賞を制したが、凱旋門賞本番では14着と惨敗。それ以後、勝ちから5年以上も見放され続けた。2020年になってからは掲示板に入ることすらかなわなくなった。
関係者以外誰もが諦めかけていた。この年は京都競馬場工事のため阪神競馬場で行われた京都大賞典で彼は9番人気になった。彼は中団につけ、スパートをかけるタイミングを見計らい、最後はアリストテレスと並んで先頭でゴールへ入った。マカヒキはハナ差でアリストテレスを差し切り、5年にも及ぶ長いトンネルを抜けたのであった。
このレースのあと、東京競馬場では第72回毎日王冠(GII)が行われたのだが、9月30日に逝去なされたすぎやまこういち氏の追悼の意味をこめ、本馬場入場時には主要レース(東京優駿など)でのみ用いられるグレード・エウクス・マーチを、ファンファーレとして関東GIファンファーレを用いた。当然、阪神競馬場で口取り式を行っているマカヒキの後ろでも、ディスプレイからその音楽が流れるのであった。まるで英雄の帰還を案内するかのように。
その毎日王冠も素晴らしい名勝負となった。かつて1998年には王道路線を歩む4歳(現3歳)の外国産馬、グラスワンダーとエルコンドルパサーが、内国産の古馬サイレンススズカに挑み、敗北していった名勝負となったが、今年はマイル路線を歩む3歳馬シュネルマイスターと、春のマイル王者ダノンキングリーとの争いが素晴らしかった。春の安田記念はダノンキングリーが1着、グランアレグリアのアタマ差2着を挟んで、シュネルマイスターはそこから半馬身離された3着であった。一夏を経て成長したシュネルマイスター。ここで彼は成長を見せつけるのであった。
シュネルマイスターは後方待機策をとった。少し出遅れたダノンキングリーだが、程なく前方集団へ合流。ゴール前で逃げていたダイワキャグニーをとらえたダノンキングリー。だがそこに後ろから追い込んでくるシュネルマイスター。最後は2頭並んでゴール。アタマ差でシュネルマイスターが差し切ったのであった。
シュネルマイスターは11月のマイル頂上決戦、マイルチャンピオンシップへ向かう。そこでは後述する天皇賞(秋)で3着になり3階級制覇に失敗したが、マイル路線では昨年の覇者で、今年の牝馬マイル路線の頂上決戦、ヴィクトリアマイルの覇者であるグランアレグリアも待ち受けている。一方のダノンキングリーは香港マイルへ。ヴァンドギャルド(BCマイルで12着。アメリカから直行)とともに世界で戦う。
着順 | 馬名 | 性齡 | 騎手 | タイム | 着差 | コーナー 通過順位 |
人気 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | タイトルホルダー | 牡3 | 横山武史 | 3:04.6 | - | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 |
2 | オーソクレース | 牡3 | C.ルメール | 3:05.4 | 5 | 11 | 11 | 10 | 9 | 3 |
3 | ディヴァインラヴ | 牝3 | 福永祐一 | 3:05.4 | アタマ | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 |
4 | ステラヴェローチェ | 牡3 | 吉田隼人 | 3:05.4 | ハナ | 15 | 15 | 15 | 9 | 2 |
5 | ディープモンスター | 牡3 | 武豊 | 3:05.6 | 1 1/2 | 8 | 9 | 10 | 11 | 7 |
6 | ヴェローチェリオ | 牡3 | 幸英明 | 3:05.7 | クビ | 12 | 12 | 12 | 14 | 12 |
7 | アリーヴォ | 牡3 | M.デムーロ | 3:05.8 | 3/4 | 8 | 9 | 7 | 7 | 11 |
8 | (外)エアサージュ | 牡3 | 藤岡佑介 | 3:05.9 | 3/4 | 4 | 4 | 5 | 4 | 10 |
9 | アサマノイタズラ | 牡3 | 田辺裕信 | 3:06.0 | アタマ | 18 | 18 | 18 | 17 | 5 |
10 | ヴィクティファルス | 牡3 | 池添謙一 | 3:06.1 | 3/4 | 8 | 8 | 8 | 7 | 8 |
11 | セファーラジエル | 牡3 | 鮫島克駿 | 3:06.2 | 1/2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 17 |
12 | ロードトゥフェイム | 牡3 | 丹内祐次 | 3:06.2 | 1/2 | 12 | 12 | 13 | 14 | 15 |
13 | レッドジェネシス | 牡3 | 川田将雅 | 3:06.3 | 1/2 | 17 | 17 | 17 | 16 | 1 |
14 | モンテディオ | 牡3 | 横山和生 | 3:06.7 | 2 | 2 | 3 | 2 | 3 | 13 |
15 | グラティアス | 牡3 | 松山弘平 | 3:06.7 | クビ | 4 | 4 | 4 | 4 | 14 |
16 | ヴァイスメテオール | 牡3 | 丸山元気 | 3:07.1 | 2 1/2 | 14 | 14 | 13 | 13 | 9 |
17 | ノースザワールド | 牡3 | 和田竜二 | 3:07.5 | 2 1/2 | 15 | 15 | 15 | 17 | 18 |
18 | ワールドリバイバル | 牡3 | 津村明秀 | 3:08.5 | 6 | 6 | 6 | 7 | 11 | 16 |
1979年以来42年ぶりに阪神競馬場で開催された菊花賞。
この年は皐月賞馬エフフォーリアやダービー馬シャフリヤールが回避し波乱を感じさせるものであった。
この年の京都新聞杯優勝で前哨戦の神戸新聞杯2着のレッドジェネシスが1番人気に推し上げられ皐月賞・ダービー3着で前哨戦神戸新聞杯優勝のステラヴェローチェが2番人気であった。
レースでは弥生賞優勝・皐月賞2着だが前哨戦セントライト記念で13着に惨敗していたタイトルホルダーが逃げを打ちレッドジェネシスやステラヴェローチェは後方に構える展開となった。タイトルホルダーは道中4馬身のリードを保ち第4コーナーで追い出すとさらに足を使い、後方の馬は追い込む余力もなく、タイトルホルダーは5馬身差をつけて逃げ切り初GI制覇となった。奇しくも23年前の同レースでセイウンスカイ@鞍上横山典弘が逃げ切りを見せたレースをタイトルホルダーの鞍上で典弘の息子の横山武史が再現した形となった。
着順 | 馬名 | 性齡 | 騎手 | タイム | 着差 | コーナー 通過順位 |
人気 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | エフフォーリア | 牡3 | 横山武史 | 1:57.9 | - | 6 | 6 | 6 | 3 |
2 | コントレイル | 牡4 | 福永祐一 | 1:58.0 | 1 | 9 | 8 | 8 | 1 |
3 | グランアレグリア | 牝5 | C.ルメール | 1:58.1 | クビ | 2 | 2 | 2 | 2 |
4 | サンレイポケット | 牡6 | 鮫島克駿 | 1:58.4 | 1 3/4 | 10 | 6 | 6 | 10 |
5 | ヒシイグアス | 牡5 | 松山弘平 | 1:58.7 | 1 3/4 | 7 | 8 | 8 | 7 |
6 | ポタジェ | 牡4 | 川田将雅 | 1:58.7 | クビ | 4 | 3 | 3 | 5 |
7 | ペルシアンナイト | 牡7 | 大野拓弥 | 1:58.7 | アタマ | 15 | 15 | 14 | 13 |
8 | ラストドラフト | 牡5 | 三浦皇成 | 1:58.9 | 1 1/2 | 7 | 10 | 11 | 14 |
9 | ユーキャンスマイル | 牡6 | 藤岡佑介 | 1:59.0 | クビ | 13 | 14 | 14 | 12 |
10 | ムイトオブリガード | 牡7 | 柴田善臣 | 1:59.1 | 3/4 | 11 | 12 | 11 | 16 |
11 | ワールドプレミア | 牡5 | 岩田康誠 | 1:59.1 | アタマ | 14 | 13 | 11 | 6 |
12 | カレンブーケドール | 牝5 | 戸崎圭太 | 1:59.2 | 1/2 | 4 | 3 | 3 | 4 |
13 | モズベッロ | 牡5 | 池添謙一 | 1:59.3 | 1/2 | 11 | 10 | 8 | 9 |
14 | カイザーミノル | 牡5 | 横山典弘 | 1:59.3 | ハナ | 1 | 1 | 1 | 11 |
15 | (地)トーセンスーリア | 牡6 | 横山和生 | 1:59.4 | 1/2 | 2 | 3 | 3 | 8 |
16 | カデナ | 牡7 | 田辺裕信 | 1:59.7 | 2 | 16 | 16 | 16 | 15 |
この年は去年の三冠馬でこの年で引退を表明しているコントレイル、スプリントやマイルの女王として君臨し三階級制覇を狙うグランアレグリア、同年の皐月賞馬で菊花賞を回避し天皇賞(秋)に狙いを絞ったエフフォーリアの「3強」の模様を呈していた。
レースではグランアレグリアが逃げるカイザーミノルを見る2番手につけ、エフフォーリアが6~7番手、コントレイルが8~9番手というポジションに就いた。レースではよどみないペースで進み直線勝負になるとグランアレグリアが一度は抜け出すも外からエフフォーリアとコントレイルが上がっていき両頭がグランアレグリアを交わしエフフォーリアが1着、コントレイルが2着、グランアレグリアが3着と、下馬評に恥じない「3強」により決着を迎えた。
エフフォーリアの鞍上横山武史は先週に続き2週連続のGI勝利となった。
デルマー競馬場 3歳以上 牝馬 芝左回り 11ハロン(約2,213m) 1着賞金 1,040,000ドル
着順 | 馬名(調教国) アルファベット |
性齡 | 騎手 | タイム 着差 |
---|---|---|---|---|
1 | ラヴズオンリーユー(日) Loves Only You |
牝5 | 川田将雅 | 2:13.87 |
2 | マイシスターナット(米) My Sister Nat |
牝6 | J.オルティス | 1/2 |
3 | ウォーライクゴッデス(米) War Like Goddess |
牝4 | J.ルパルー | アタマ |
4 | ラブ(愛) Love |
牝4 | R.ムーア | 1 1/2 |
5 | アウダーリャ(英) Audarya |
牝5 | W.ビュイック | 2 1/4 |
6 | オーシャンロード(英) Ocean Road |
牝3 | O.マーフィー | 2 3/4 |
7 | ルジール(仏) Rougir |
牝3 | M.ギュイヨン | 1/2 |
8 | ポケットスクエア(米) Pocket Square |
牝4 | I.オルティスJr. | 1 1/4 |
9 | アカネラ(愛) Acanella |
牝3 | C.キーン | 3/4 |
10 | ドッグタグ(米) Dogtag |
牝5 | F.プラ | 9 3/4 |
11 | ゴーイングトゥベガス(米) Going to Vegas |
牝4 | U.リスポリ | 7 1/2 |
12 | クイーンスプリーム(英) Queen Supreme |
牝5 | J.ドイル | 45 1/4 |
2019年のオークス馬を制覇したラヴズオンリーユー。その後勝ちきれない競馬が続くが、2021年4月に開催されたQE2世Cで久々にG1で勝利する。この勝利の前にもドバイシーマクラシックでクロノジェネシスとやりあっている間にMishriffに差された差のない3着に入るなどしており、陣営は当馬の海外適性の高さを見出した。そして当馬の能力や開催地等を鑑み[1]、日本調教馬初のブリーダーズカップ制覇を目指し参戦することとなった。
BCの開催されるアメリカ競馬はどちらかといえばダートが花形とされているが、それでもレースには
レースでは先頭集団の後ろにつける先行策で進める。第4コーナーに差し掛かった段階で前が壁かなりの不利を取られていたが、競り合いの中でわずかな隙間が見えると一気に加速。父を思わせる鋭い切れ味で前3頭をまとめて差し切り半馬身差のゴール。見事日本調教馬初のBC制覇の栄光を勝ち取ったのだった。
ところでBC参戦にあたり陣営は最大限の準備をしてきたわけだが、その一環として同厩の戦友マルシュロレーヌもBCに登録し帯同させるプランが実行された。普段から仲の良いこの馬(と現地で仲良くなったポニー)と一緒に過ごすことで精神的なケアを図ったわけである。そんな陰の立役者となったマルシュロレーヌであったのだが……
デルマー競馬場 3歳以上 牝馬 ダート左回り 9ハロン(約1,811m) 1着賞金 1,040,000ドル
着順 | 馬名(調教国) アルファベット |
性齡 | 騎手 | タイム 着差 |
---|---|---|---|---|
1 | マルシュロレーヌ(日) Marche Lorraine |
牝5 | O.マーフィー | 1:47.67 |
2 | ダンバーロード(米) Dnibar Road |
牝5 | J.オルティス | ハナ |
3 | マラサート(米) Malathaat |
牝3 | J.ヴェラスケス | 1/2 |
4 | クレリエール(米) Clairiere |
牝3 | R.サンタナJr. | アタマ |
5 | ロイヤルフラッグ(米) Royal Flag |
牝5 | J.ロザリオ | 1/2 |
6 | シーデアズザデビル(米) Shedaresthedevil |
牝4 | F.ジェルー | 5 1/4 |
7 | ブルーストライプ(米) Blue Stripe |
牝4 | L.デットーリ | 10 1/4 |
8 | アズタイムゴーズバイ(米) As Time Goes By |
牝4 | L.サエス | ハナ |
9 | ホロロジスト(米) Horologist |
牝5 | J.アルバラード | 13 |
10 | レトルースカ(米) Letruska |
牝5 | I.オルティスJr. | 2 1/4 |
11 | プライベートミッション(米) Private Mission |
牝3 | F.プラ | 5 1/4 |
日本馬として初めて遠征したマルシュロレーヌと10頭の地元馬の対決となったこのレースは、地元馬の中でもメキシコから移籍してきてGI7勝馬モノモイガールを下したアップルブロッサムハンデキャップ(GI)を皮切りにGI4勝を含む5連勝でここに臨んできたレトルースカ、ここまでGI3勝を含む7戦6勝2着1回の素晴らしい成績を残している3歳馬マラサート、前年のケンタッキーオークス(GI)勝ち馬でここまで16戦して4着1回が最低着順という安定株シーデアズザデビルが強豪と見られていた。
日本のファンにとっては約2時間前にマルシュロレーヌの同厩馬ラヴズオンリーユーがフィリー&メアターフを勝利した興奮も覚めやらぬ中スタートしたこのレースは、先手を取ったプライベートミッションがレトルースカにハナを譲らず飛ばしに行った結果、最初の2ハロンを21.97秒、4ハロン地点を44.97秒という超ハイペースで通過。先行各馬が残り3ハロン地点で苦しくなって後退すると入れ替わるように進出してきたのはまくってきたマルシュロレーヌら。直線入り口で先頭に立っていたマルシュロレーヌは内から差してくるダンバーロードとリプレイでもどちらが勝ったか分からないほどの横一線でゴールインし、写真判定の結果ハナ差で勝利。日本調教馬として初めての海外ダートGI勝利を手にした。
地方のダートグレード競走しか勝っていないマルシュロレーヌは国際的には重賞未勝利馬扱いであり、単勝オッズは50.9倍で11頭中9番人気、レース史上2番目の高配当という波乱。4連単(0.1ドル単位)は22455.2倍、5連単に至っては的中なしでキャリーオーバーとなった。
珍名馬の記事の「2021年11月7日:珍名馬祭り」を参照せよ。
着順 | 馬名 | 性齡 | 騎手 | タイム | 着差 | コーナー 通過順位 |
人気 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | アカイイト | 牝4 | 幸英明 | 2:12.1 | - | 13 | 13 | 13 | 7 | 10 |
2 | ステラリア | 牝3 | 松山弘平 | 2:12.4 | 2 | 7 | 8 | 8 | 9 | 7 |
3 | クラヴェル | 牝4 | 横山典弘 | 2:12.5 | クビ | 14 | 14 | 13 | 12 | 9 |
4 | ソフトフルート | 牝4 | 岩田望来 | 2:12.5 | クビ | 15 | 15 | 15 | 12 | 11 |
5 | イズジョーノキセキ | 牝4 | 和田竜二 | 2:12.5 | ハナ | 7 | 7 | 5 | 7 | 12 |
6 | レイパパレ | 牝4 | C.ルメール | 2:12.6 | クビ | 4 | 4 | 3 | 2 | 1 |
7 | アカイトリノムスメ | 牝3 | 戸崎圭太 | 2:12.6 | クビ | 5 | 4 | 5 | 3 | 2 |
8 | デゼル | 牝4 | 武豊 | 2:12.7 | クビ | 11 | 11 | 12 | 12 | 8 |
9 | ランブリングアレー | 牝5 | 吉田隼人 | 2:12.8 | 1 | 9 | 9 | 5 | 3 | 6 |
10 | ウインキートス | 牝4 | 丹内祐次 | 2:12.8 | アタマ | 9 | 10 | 8 | 9 | 5 |
11 | テルツェット | 牝4 | M.デムーロ | 2:13.0 | 3/4 | 12 | 11 | 8 | 9 | 4 |
12 | ムジカ | 牝4 | 秋山真一郎 | 2:13.0 | 1/2 | 15 | 15 | 15 | 15 | 15 |
13 | コトブキテティス | 牝4 | 柴田善臣 | 2:13.2 | 1 | 15 | 17 | 15 | 15 | 16 |
14 | リュヌルージュ | 牝6 | 富田暁 | 2:14.5 | 8 | 5 | 4 | 11 | 15 | 17 |
15 | シャムロックヒル | 牝4 | 団野大成 | 2:14.5 | ハナ | 1 | 1 | 1 | 1 | 13 |
16 | ウインマリリン | 牝4 | 横山武史 | 2:14.7 | 1 1/2 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
17 | ロザムール | 牝5 | 池添謙一 | 2:16.7 | 大差 | 2 | 2 | 2 | 2 | 14 |
有力な牝馬が近年実力をつけより賞金の高い天皇賞(秋)やジャパンカップに向かうケースも増えてきたが、2021年の本レースでは無敗で大阪杯を制したレイパパレ・やけに濃い面子が揃う年の秋華賞を制したアカイトリノムスメとこの年のGI馬が2頭参戦し、さらにGII3勝のウインマリリン、この年のクイーンS優勝のテルツェット、牡馬相手にこの年の目黒記念を優勝したゴールドシップの娘ウインキートスと出走馬が揃った。
しかしウインマリリンとレイパパレが先行しアカイトリノムスメがその2頭をマークせざるを得なくなった中で思ったより消耗戦となり、直線で足が止まったときに飛び込んできたのは6月に3勝クラスを勝利しここまで重賞未勝利のキズナ産駒アカイイトと同父の同年忘れな草賞(L)優勝のステラリアだった。
上位人気馬5頭は掲示板に入ることもできず、10-7-9番人気の入線から3連単は3,393,960円の大波乱となった。
着順 | 馬名 | 性齡 | 騎手 | タイム | 着差 | コーナー 通過順位 |
人気 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | グランアレグリア | 牝5 | C.ルメール | 1:32.6 | - | 12 | 8 | 1 |
2 | (外)シュネルマイスター | 牡3 | 横山武史 | 1:32.7 | 3/4 | 8 | 8 | 2 |
3 | ダノンザキッド | 牡3 | 川田将雅 | 1:32.8 | 1/2 | 8 | 8 | 5 |
4 | インディチャンプ | 牡6 | 福永祐一 | 1:32.8 | ハナ | 5 | 5 | 6 |
5 | ホウオウアマゾン | 牡3 | 坂井瑠星 | 1:33.0 | 1 1/4 | 1 | 1 | 7 |
6 | サリオス | 牡4 | 松山弘平 | 1:33.1 | クビ | 3 | 2 | 3 |
7 | (外)ダーリントンホール | 牡4 | 和田竜二 | 1:33.2 | 1/2 | 10 | 8 | 10 |
8 | サウンドキアラ | 牝6 | 武豊 | 1:33.2 | クビ | 5 | 5 | 11 |
9 | カテドラル | 牡5 | 戸崎圭太 | 1:33.2 | クビ | 14 | 13 | 8 |
10 | ケイデンスコール | 牡5 | 岩田康誠 | 1:33.3 | クビ | 13 | 13 | 12 |
11 | レインボーフラッグ | 牡8 | 小崎綾也 | 1:33.4 | 1/2 | 16 | 16 | 16 |
12 | (外)ロータスランド | 牝4 | 田辺裕信 | 1:33.5 | 3/4 | 7 | 5 | 9 |
13 | グレナディアガーズ | 牡3 | 池添謙一 | 1:33.8 | 1 3/4 | 3 | 2 | 4 |
14 | クリノガウディー | 牡5 | 岩田望来 | 1:33.9 | クビ | 2 | 4 | 14 |
15 | リプレーザ | 牡3 | 幸英明 | 1:34.7 | 5 | 10 | 8 | 13 |
16 | サウンドカナロア | 牡5 | 藤岡康太 | 1:35.2 | 3 | 14 | 13 | 15 |
今年の中心はここまでスプリントとマイルGIを5勝で2000mに挑戦しなければもっと記録を伸ばせたものと思われる女王グランアレグリア、当馬はこのレースを最後に現役を引退することを表明していた。そして対するは世代交代を狙うNHKマイルカップ馬シュネルマイスター、ホープフルステークス馬ダノンザキッド、朝日杯FS馬グレナディアガーズの3歳勢、2年前の覇者の古豪6歳馬インディチャンプ、2年前の朝日杯FS馬で復活を狙う4歳馬サリオスと、世代対抗の模様を呈していた。
レースではホウオウアマゾンがレースをリードしサリオスとグレナディアガーズが2番手をつけグランアレグリアはやや後方からレースを進めることになった。直線に入って先行勢の足が止まりインディチャンプが抜け出しにかかるが、3歳馬シュネルマイスターとダノンザキッドが外から捕えにかかり、さらに大外から女王グランアレグリアが差し切ってゴールした。
勝利したグランアレグリアは牝馬として6頭目の10億円ホースとなり、国内1600m以下GI6勝の記録を作ってターフを去ることとなった。
香港に日本馬は12頭が遠征した。そんな遠征でもドラマが発生した。
このレースは、最終コーナーで大惨事が発生してしまう。アメージングスター(日本・香港とも最低の12番人気)が落馬。この煽りを受けてピクシーナイト(日本1番人気/香港3番人気)、ラッキーパッチ(日本3番人気/香港1番人気)、ナブーアタック(日本7番人気/香港4番人気)も落馬してしまう。この大混乱の中、1着は香港のスカイフィールド(日本9番人気/香港7番人気)、2着は日本のレシステンシア(日本2番人気/香港6番人気)となった。落馬した4頭のうち、アメージングスターとナブーアタックは予後不良となった。ピクシーナイトも骨折はしたが予後不良にはならず、日本へ帰国することができた。
このレースは、香港春秋GI制覇をラヴズオンリーユーが成し遂げるかが話題となっていた。彼女は現地でも日本でも1番人気に支持された。そして大方の予想通り、彼女は1着になり香港春秋GI制覇を成し遂げ、皆に愛される形でターフに別れを告げた。
永らく競馬界の七不思議に数えられた『武豊は朝日杯を勝てない』と言わしめたレースであり、苦節22回目にしてドウデュースに騎乗した武豊が初の栄冠を手にすることとなった。
2020年11月の京都ジャンプステークス(J・GⅢ)で4年8ヶ月に渡る障害戦での連勝が13でストップして以来勝ち星から遠ざかっていたオジュウチョウサン。ファンの「オジュウはもう終わった」「まだ引退しないのか」という声も聞こえる中での出走となった。
レースは終始好位につけ、いつもは怪しい飛越もこの日はスムーズ。向こう正面で先頭に並びかけ、最終障害を飛越するとバシバシ鞭が入る6歳馬を横目に加速。直線でも差を詰めさせることなくゴールを駆け抜けた。
中山大障害の制覇は2017年以来4年ぶり3度目で、J・GⅠも8勝目をマーク。また障害含むGⅠを制した日本調教馬の最高齢記録も更新した(10歳)。
このレースを最後に引退するクロノジェネシスによるグランプリ四連覇か、祖父シンボリクリスエス以来19年ぶり三歳馬による天皇賞(秋)を制した皐月賞馬エフフォーリアとの直接対決。結果次第では年度代表馬が決まる大一番もあって大いに注目された。
レースはエフフォーリアがクロノジェネシスをぴったりマークする形で直線に入り、最終コーナーから追い出されると直線で抜け出し、ディープボンド、クロノジェネシスの追撃を振り切って優勝。また鞍上の横山武史は父・典弘との史上2組目の親子制覇となった。
1番人気は昨年まで3連覇していたオメガパフューム。当然4連覇が期待されていた。中団に控えて後半どんどんと上がっていき、最後はクリンチャーとのデッドヒートを制して半馬身差で4連覇を成し遂げた。
2021年から2022年の流行であるウマ娘 プリティーダービーのBGMを使った動画が多い。
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最終更新:2024/04/24(水) 11:00
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