227系 単語

154件

ニヒャクニジュウナナケイ

3.9千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

227系とは、西日本旅客鉄道JR西日本)が所有する直流近郊形電車である。

概要

JR西日本227系電車
基本情報
運用者 西日本旅客鉄道
製造所 川崎重工業
川崎車両
近畿
製造年 2014年-
製造数 276(0番台)
101(500番台/予定)
68両(1000番台)
運用開始 2015年3月14日
運転区間 記事参照
要諸元
編成・
編成定員
259(2両)/
408名(3両)
(全電動0.5M)
軌間 1,067mm
電気方式 直流 1500V
材料 ステンレス
営業最高速 110km/h
設計最高速 120km/h
(準備工事)
速度 2.5km/h/s
速度 3.9km/h/s
(120キロ:4.4km/h/s)
要寸法 体長
先頭 19,570mm
中間 19,500mm
体幅 2,950mm
屋根高  3,630mm
電動機 かご形三相誘導電動機 WMT106A(0・500番台)/
WMT107(1000番台)
電動機出 270kW(0・500番台)/
220kw(1000番台)
歯車 1:6.53
駆動装置 WN
制御装置 IGBT-VVVFインバータ WPC15A(0・500番台)/
フルSiC-MOSFET素子VVVFインバータ(1000番台)
編成出
(0番台)
270×4=1080kW
(2両)
270×6=1620kW
(3両)
台車 軽量ボルスタレス(ヨーダンパ準備)
WDT63B(動台車)
WTR246F・WTR246G(付随台車)
制御方式 電気式(回生・発電・空気、直通予備・耐・抑速・駐)
保安装置 ATS-SW2
ATS-DW(0番台)
ATS-P(5001000番台)
列車防護無線装置
EB・TE装置
車両異常故障検知システム
座席配置 クロスシート(0・500番台)
ロングシート(1000番台)
脚注 JR西日本レスリリース(exit)・鉄道ファン2015年3月No.647

これまで国鉄時代に製造された車両であった広島地区の車両更新的に、2015年3月14日より0番台が導入された。その後は2019年より和歌山地区向けに1000番台2023年より岡山福山地区向けに500番台が導入されるなど、地方線区において従来車両との置き換えが進められている。

車両225系ベース開発され、体先頭部の形状は521系3次と同じものが取り入れられている(この形状は後に新製された225系番台323系にも採用)。その中でも特徴的なのが体先頭部の転落防止で、他編成との連結部における転落防止対策が施されている。その見たを広げているように見えることから、0番台称「Red Wing」の由来にもなっている。また、運転台の計器類を液晶モニターで表示する「グラスコックピット」をJR西日本在来線車両では初めて搭載している。

番台別の詳細は下記の通り。

0番台

車両称「Red Wingレッドウィング)」。

103系105系113系115系と言った末期色古い車両ばかり走っていた國鐵廣島脱却を図るJR西日本広島支社管内。そこに2013年3月に発表された中期経営計画によって2014年より新車両を投入することが判明。2014年6月19日に形式は「227系」となることが発表された。なお、広島地区に電車が投入されるのはJR西日本になってから初めてのことであり(気動車を含めるとキハ120形が最初)、国鉄時代に遡っても約30年ぶりの新投入である。

外装・内装には広島らしさをイメージした「」が使用され(広島らしい厳島神社大鳥居、広島県の木であるもみじ広島東洋カープす)、体には称の「Red Wingレッドウィング)」、広島都市圏の路線称の「JR CITY NETWORK HIROSHIMA(広島シティネットワーク)」のロゴが入っている。

最高速度は110km/h。搭載する保安装置は従来からのATS-SWと「新保システム」ことATS-DW(D-TAS)となる。ATS-DWとは、車両にあらかじめ信号機速度制限箇所の位置およびホームの左右をあらかじめ登録しておき、車両の回転数で走行距離把握、地上子経由で信号機の現示、列車の進行ルートを伝送するシステムである。このシステムの導入により、最高速度・徐行に対する防護や、オーバーラン防止、ドアの誤開閉防止が実現可となる。
このATS-DWは2018年より広島地区の山陽本線などに順次整備が進められている。

内案内表示はLED式、行先表示についてはカラーLEDが採用される(普通列車がほとんどを占める広島地区でカラーLEDが採用されたのは、運行区間に路線記号ラインカラーが導入され、それを表示させるためである)。なお、側面の行先表示は種別幕と統一化される。

2014年9月26日に、製造事業者の近畿輛(JR西日本の業務提携企業)にて本系列車両が報道開(exitexit)され、同28日に川崎重工業兵庫工場より甲種輸送(A03編成、兵庫鷹取駅)ののち、広島支社エリアに試運転を兼ねた回送運転(取→広島)が実施された(exit)。そして2015年3月14日より営業運転が開始された。

0番台の運用

2023年ダイヤ正時点における運行区間は下記の通り。

2019年3月16日ダイヤ正にて3両編成64本と2両編成42本の計276の導入が了。山陽本線三原駅岩国駅間)、呉線可部線観光列車を除き227系で統一された。

500番台

車両称「Uraraうらら)」。

2023年7月22日より岡山福山地区でも500番台が投入された(exit exit)。このエリアもこれまで瀬戸大橋線を除いて国鉄車両で、新車両導入は223系5000番台以来約20年振りである(JR四国所属車両を除く)。

デザインコンセプトは「豊穏の(ほうおんのいろどり)」。岡山モモ福山バラ尾道サクライメージした「ピンク」を基調に、体横にはかつての117系快速サンライナーを彷彿とさせるオレンジなど暖色系のラインも取り入れられた。広島向け0番台と同様に「JR CITY NETWORK OKAYAMA」のロゴ体に掲示されているが、2023年7月時点において広島シティネットワークアーバンネットワークのような路線称が付けられたとの公式発表はされていない。

広島向け0番台との共通点が多く、座席も転換クロスシートが採用されているが、こちらはスペース拡大のためにドア付近の座席が一列ずつ減らされているほか、モケットは225系などと同じ色のものが使用されている。また、内防犯カメラドア開放中の盲導新幹線などでにする「ポーン」という音)も227系では初めて搭載された。保安装置はATS-SWに加えATS-Pが搭載された一方、広島地区のATS-DWは搭載されていない。

500番台の運用

2024年1月21日時点における運行区間は下記の通り。

2023年7月22日より2両編成8本の16両で運行開始し、これに合わせて117系定期運用から引退した。
2024年1月20日からは2両編成が全13本と3両編成4本の計38両に増備され、運行区間も拡大した。計画では2024年度までに3両編成25本と2両編成13本の計101両を投入し既存車両と置き換える予定となっている。

岡山地区では2024年より伯備線特急やくも用の車両381系から新車両273系更新されるため、国鉄車両楽園とも呼ばれてきたこの地区でも急速に車両の置き換えが進む見通しである。

1000番台

2019年3月16日ダイヤ正より和歌山地区向けの1000番台が投入された。

近畿エリア223系225系デザインを踏襲しつつ、運行区間である和歌山県奈良県歴史文化自然深さを表現した「」を基調としている。

座席は0番台や後に導入された500番台とは違い、混雑を考慮してロングシートに変更されている他、内収受式のワンマン機器を搭載している。車両制御装置は323系と同じSiC-MOSFET素子VVVFインバータが採用されている。

1000番台の運用

2両編成34本の計68両が製造された。2019年9月30日までに105系の運用を全て置き換え、和歌山線桜井線紀勢本線和歌山和歌山市間と運用範囲が広がった。2020年3月14日ダイヤ正にて、紀勢本線和歌山紀伊田辺間で運用されていた113系を置き換え、同区間と和歌山線全線にて車載ICOCAの運用が開始された。更に2021年3月13日ダイヤ正より紀伊田辺~新宮でも運用を開始。これにより和歌山県から国鉄車両消滅した。

関連動画

0番台

500番台

1000番台

関連静画

関連商品

227系に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。

関連コミュニティ

関連項目

外部リンク

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/16(火) 14:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/16(火) 14:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP