ニヒャクニジュウナナケイ
227系とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が広島エリア管内(0番台)及び和歌山エリアに(1000番台)に投入している近郊形電車である。
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103系、105系、113系、115系と言った末期色古い車両ばかり走っていた國鐵廣島脱却を図るJR西日本広島支社管内。そこに2013年3月に発表された中期経営計画によって2014年より新型車両を投入することが判明。2014年6月19日に形式は「227系」となることが発表された。なお、広島地区に電車が投入されるのはJR西日本になってから初めてのことであり(気動車を含めるとキハ120形が最初)、国鉄時代に遡っても約30年ぶりの新車投入である。
デザインは223系・225系および521系をベースとし、外装・内装には広島らしさをイメージした「赤」が使用される(広島らしい赤は厳島神社の大鳥居、広島県の木であるもみじ、広島東洋カープを指す)。先頭車には先頭車同士の連結時に連結部分への転落を防止するための幌が取り付けられる。
最高速度は110km/h。搭載する保安装置は従来からのATS-SWと「新保安システム」ことATS-DWとなる。ATS-DWとは、車両にあらかじめ信号機、速度制限箇所の位置およびホームの左右をあらかじめ登録しておき、車両の回転数で走行距離を把握、地上子経由で信号機の現示、列車の進行ルートを伝送するシステムである。このシステムの導入により、最高速度・徐行に対する防護や、オーバーラン防止、ドアの誤開閉防止が実現可能となる。
なお、ATS-DWの使用開始は227系の投入が完了したあたりになると思われる。
車内案内表示はLED式、行先表示についてはカラーLEDが採用される(普通列車がほとんどを占める広島地区でカラーLEDが採用されたのは、運行区間に路線記号・ラインカラーが導入され、それを表示させるためである)。なお、側面の行先表示は種別幕と統一化される。
3両編成64本と2両編成42本の計276両が2018年度までに投入される予定。なお、下関総合車両所広島支所に所属する旧型電車は全部で194両であり、ほぼ全ての旧型電車が227系に置き換えられることになる。なお、広島支所所属車両より80両ほど多く投入されるが、おそらく下関総合車両所運用検修センター所属車両による運用を広島支所所属車両に置き換え、227系に統一するためだと思われる。
運用路線は山陽本線(白市駅~岩国駅間)、呉線、可部線を予定している(いわゆる広島シティネットワークの電車区間)。
2014年9月26日に、製造事業者の近畿車輛(JR西日本の業務提携企業)にて本系列車両が報道公開(■■
)され、同月28日に川崎重工業兵庫工場より甲種輸送(A03編成、兵庫→鷹取駅)ののち、広島支社エリアに試運転を兼ねた回送運転(鷹取→広島)が実施された(■
)。
2015年3月14日ダイヤ改正で広島地区での運用を開始。2018年8月現在では広島地区で多数派を占めるほどとなる。2019年3月16日ダイヤ改正にて全106編成の導入が完了し、山陽本線三原~岩国間、呉線と可部線の全区間の列車が227系で統一された。
2019年3月16日ダイヤ改正より和歌山地区向けの1000番台が投入される。こちらは混雑を考慮してロングシートに変更されている他、車内収受式のワンマン機器を搭載している。同年9月30日までに105系の運用を全て置き換え、和歌山線、桜井線、紀勢本線和歌山~和歌山市間と運用範囲が広がった。2020年3月14日ダイヤ改正にて、紀勢本線和歌山~紀伊田辺間で運用されていた113系を置き換え、同区間と和歌山線全線にて車載型ICOCAの運用が開始された。更に2021年3月13日ダイヤ改正より紀伊田辺~新宮でも運用を開始。これにより和歌山県から国鉄型車両が消滅した。
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最終更新:2022/08/08(月) 07:00
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