34-4とは (サンジュウヨンタイヨンとは) [単語記事]

34-4とは、

1、四則演算において解が30となる計算式

である。

この記事では２について解説する。

なんでじゃ！概要関係ないじゃろ！

2005年日本シリーズより長きに渡り嘲笑の的にされてきた阪神の惨敗記録「33－4」。

しかし2019年、ついに新記録が樹立された。

4/7（日）

広 0-9 神

4/9（火）

広 1-10 ヤ

4/10（水）

広 3-15 ヤ

合計

３４－４

ツッコミどころを解説しよう。
①33-4は4試合の合計に対し、今回は3試合の合計。

　ちなみに4試合の場合は4/11の広2-6ヤを含めて40-6である。

②2018年のセ・リーグでは広島東洋カープが優勝しリーグ三連覇。また2019年のオープン戦でも広島が勝率 1位となっている。その王者広島が開幕してすぐに連敗である。

しかも圧倒的勝率を誇るアウェー絶対いいとこ座らせないホームのマツダスタジアムでの連敗であったため、片や常勝軍団になってファンになったカープ女子は涙を流し、片やBクラス常連だった昔を知るファンは笑うしかなかった。人気球団故に入手困難なチケットを手に入れてまで観戦しに来たであろうファンも回を重ねるごとに減っていき、試合終了時にはユニフォームの赤ではなく、座席の赤でスタンドは埋め尽くされていた。

③開幕前多くの解説者・評論家が2019年も広島が優勝と予想していた。しかし開幕戦は勝利したものの、その後5カード連続負け越しをするなど大ブレーキ。開幕早々多くの評論家の顔に泥を塗る羽目に。

ちなみに開幕3カード負け越したチームがリーグ優勝したことはない。

④4/10のスコア3-15を見ただけではわからないかもしれないが、この試合は延長10回で決着している。

つまり9回裏までは3-3であったが、10回表ヤクルトの攻撃で一挙に12得点を取られた。この失点は延長戦での1イニング最多失点の記録を更新した。

ちなみに延長戦ではない1イニング最多失点の記録は、奇しくも2009年 6月11日に広島が千葉ロッテ相手に喫している15点である。

また10回裏の広島の攻撃は、前年FA権を行使して巨人に移籍した丸佳浩の人的保障で加入した長野久義を含めた3者凡退という結果でゲームセット。非常にネガティブな印象を残した。

⑤2018年までリーグ3連覇を果たしオープン戦も好調だった広島は気を大きくしたのか、地元番組「カープ道」において、東京ヤクルトスワローズファンの磯山さやか氏をゲストとして招いた上に

感謝状

　ヤクルトスワローズ殿　

昨シーズンは素晴らしい負けっぷりで

幾度となく我々カープファンを喜ばせ

リーグ優勝に多大なる貢献をして

頂きました

よって感謝の意を表します

と書かれた表彰状を渡すというシーンを放送。しかし皮肉にも放送日はヤクルトに大敗を喫した4/10の深夜であった。カープ道公式ツイッターでは「開幕前に収録したものです（汗）」と予防線を張るツイートしていたが、多くのセ・リーグファンの失笑を誘い、また、「他球団を侮辱するような内容を地元メディアといえど放送すべきではない」とその日のリリーフ同様炎上した。

以上の理由により、阪神ファンは記録が塗り替えられたことに安堵し、他球団ファンは新たなおもちゃを見つけたが、ニコニコ動画においてはまだ浸透しておらず、チーンやカーンの効果音とともには「33-4」と相変わらず阪神算がコメントされている。というか野球ファンでもない人にとっては33-4も34-4も40-6も、ましてや2024年にソフトバンク対楽天で記録された33-0でさえ、もはやどうでもいいのが本心だろう。

広島は5月に月間20勝をマークし首位に立つも交流戦に入ると再び絶不調。首位の座を巨人に譲る。

そして交流戦後からオールスターまでは12試合で1勝もできずにBクラスで前半戦を終える。

後半戦は1度も首位に立つことはなく2位～5位を乱高下。さらに6月30日の緒方監督による野間峻祥への暴行問題、8月17日のサビエル・バティスタのドーピング発覚とスキャンダルも相次いだ。

バティスタのドーピング発覚後は急失速し、9月19日のDeNA戦でここまで苦しめられてきた天敵の今永昇太を5回途中7失点で降板させるも、ネフタリ・ソトと梶谷隆幸に被弾しわずか1イニングで追い付かれた。それどころか延長サヨナラ負けを喫しついにV逸が確定。4連覇が完全に消滅した。

さらに27日のシーズン最終戦（対中日）、「引き分け以上でCS確定」という大一番で先発に防御率トップを走っていたクリス・ジョンソンを先発させるがが敗戦してしまう。そればかりかジョンソンの防御率も悪化し、中日の大野雄大に最優秀防御率のタイトルを奪われる原因になった。
広島の敗戦で自力CSが復活した阪神が翌28日のDeNA戦、29日と30日の中日戦（シーズン最終戦）に連勝したことでCS進出が決まり、最後の最後に広島はCS進出をも逃す4年ぶりのBクラスに転落しシーズンを終えた。

一方のヤクルトは16連敗を引き分けなしで喫するなど低迷し、最下位でシーズンを終えた。