代表作は「超東方のマンガ」「東方キスメレーシング」。
不愉快なクリーチャー風またはカートゥーン風にデフォルメされた東方キャラを描くことで知られており、良く言えば個性的な作者である。
一般的な東方手書き作者と比較して、6世の投稿者としての活動履歴は異質なものと言わざるを得ない。その初期においては、東方ファン、ニコニコ動画視聴者に対する荒らしとも言える行為を執拗に繰り返しており、往時の悪行を知る者にとって昨今の表向き常識人的言動は噴飯物と言えよう。
亡霊事変の人と初投稿時期がとても近いですね、彼とは同級生でありライバルになりそうです。東方厨の皆さんは彼と私どちらにつくか決めたほうがいいですよ(笑)
~ 超東方第4話「超超超東方のマンガ【オリジナル】
」 動画説明文より引用
ちょっとちょっと何で週間東方に私の動画がランクINしてないんですか、皆さんの努力が足りませんよ?(爆)
~ 超東方第5話「超超超超東方のマンガ
」 動画説明文より引用
活動初期の6世を表す言葉は、「キチガイ」「荒らし」「東方アンチ」など枚挙にいとまがない。これらの言葉の妥当性は「超東方のマンガ」(以下、超東方)を一瞥すれば明らかである。
東方二次創作の最低限のレギュレーションはキャラクタの造形であることは暗黙の了解として認知されている。世界設定や性格の改変は容認されるが、キャラクタの判別が不可能なまでに変更されてしまっては最早東方二次創作とは認められない。にも関わらず6世は東方主要キャラの造形を不愉快なクリーチャーに改変し、元のキャラとの関連性を全く見いだせないレベルで作中で描写している。これは東方ファンに対する明らかな荒らし行為と断ぜざるを得ない。
並べて酷いのが動画説明文である。「東方厨」という単語を易々と使用し、挑戦的な文言を並べ、東方ファンの神経を逆撫ですること実に甚だしい。
さて、超東方はその内容を以って東方ファンを煽ることを目的としているものの、全体としては極めて完成度の低い動画であったため、殆どの視聴者には黙殺されていた。勿論、動画に書き込まれる数少ないコメントの9割は罵倒であったことは言うまでも無い。
もっとも、ストーリー、構図、テンポ等の東方要素以外の部分では一部の物好きによってそれなりの評価を受けていたことは記されるべきであろう。
このまま終わっていれば6世の名は手の込んだ悪趣味な荒らしとして、極々一部の視聴者の記憶に残る程度であったかも知れない。 しかしながら、取るに足らない小悪党の愉快犯でしかなかったこの投稿者の悪名は次の出来事で一気に広まることになる。すなわち超東方8話の再生数工作による30万再生である。
2010年5月21日に6世によって投稿された超東方8話は、その投稿直後から恐ろしい勢いで再生数を伸ばし一気に20万再生まで到達(最終的に30万)。5月23日(日)の公式ランキングにおいてデイリー合算2位(東方カテではもちろん1位)に列せられる事態となった。この際、現在500万再生のボカロの代表曲「ワールドエンド・ダンスホール」が同週に投稿されていたのだが、この超東方が一時的にワールドエンド・ダンスホールの上にいくという事態が起こった。そのためボカロファンの超東方への出張が発生。6世氏はこれに対して挑発的な主コメで応戦したのでコメント欄が更に荒れる結果となる。(現在は別の主コメに変更されている)
なおこの工作を実行したのは某所の工作スレ住民と言われており6世本人というわけではない。そもそも彼はそんな技術も知識も持ち合わせていないのだ。但し、工作スレ住民に対する依頼、誘導等の間接的関与については否定しきれないのもまた事実である。
6世お前・・・丸くなったな・・・
キャラクタ造形が崩壊している超東方シリーズであるが、実は7話と12話に関しては例外的にキャラクタがまともに描かれている。このときのコメントは比較的好意的なものが多かったことが確認できる。
これに気を良くした、あるいは普通に描いた方が再生数を稼げると踏んだのか、6世は既定路線で超東方を制作する傍ら次々と所謂まともな作品を投稿し続けた。
このときに発表された短編が
チェチェン東方(投稿者削除)
東方あるくチブ(投稿者削除)
咲夜さんと友達になりたくて(投稿者削除)
の三本である。
これらの短編は超東方の気持ち悪いクリーチャーでは無く、6世流のデフォルメの効いた東方キャラクタが描かれており、概ね好意的に受け止められることになった。特に「咲夜さんと友達になりたくて」に関しては、めーさくという人気路線を踏まえており3日で再生数5000を突破している。
さて、短編で一定の成功を収めたことから、このまま更正しまともな路線で創作活動を行っていくかと思われた6世であるが、「咲夜さんと友達になりたくて」発表後、わずか3日にしてほぼ全ての投稿動画と自らのアカウントを削除し失踪してしまう。
失踪の理由はコミュニティの生放送で何度か語られたが、何かとてもしょうもない理由だったためここで述べるには及ばない。
こうして後に活動を再開するまで6世はしばしの休眠期間に入ったのであった。
霊夢が境内を掃除していると、魔理沙がやって来た
大した用もないのに、しょっちゅう暇つぶしに来るのである、迷惑な話だ
いつも通り適当にあしらっていると、「妖怪の山でレース大会がある」と語りだす。~ 「東方キスメレーシング【第1話】
」動画説明文より引用
2012年3月15日、新アカウントに切り替えて東方手書きに復帰した6世は 「チェチェン東方」 「東方あるくチブ
」 「さくやとともだちになる
」の3短編を再アップ。まるで何事も無かったかのようにニコニコ動画での活動を再開する。
そして4月22日には超東方のリメイクである長編「キスメレーシング」1話を投稿した。これはキャラを書き直した以外はほぼ超東方の内容を踏襲するという誰得動画であった。通常リメイクとは傑作、名作に対して行われるものであるのだが・・・。
しかしながら「当然大コケするだろう」との大方の予想を裏切り、現在に至るまでキスメレーシングは順調に回を重ね、シリーズ各話は着々と再生数を増やしいる。 更に6世は本編たるキスメレーシングの投稿の間を縫って短編作品を投稿し、初見ファンを稼ぐという小賢しい活動も行なっているのだ。遺憾ながらこの方式はそれなりに奏功しているらしく、短編を見た視聴者の一部が釣られてキスメレーシングに流れているようである。特に「レミリアとぉ...マルクスわぁ...ズッッ友だよっ!!」では、再生数18000、マイリス800以上という数値を叩き出し、公式ランキングの東方カテゴリ デイリー4位にまで登ったことは記憶に新しい。この時に釣られて超東方モドキに流れた視聴者は数百人は下らないのではないだろうか。
付記しておくと、動画内容の改善とともに、その動画説明文にも大きな変化が見られる。 そこにはかつての煽り芸の面影は全くなく、淡々と動画のあらすじを述べる、或いは動画のテーマに沿った短文を添えるなどという、良く言えば無難、悪く言えば実に面白くないものに変化していた。超東方時代を知る者にとっては隔世の感がある。
初めての、作画原作別の人で作った作品、自分の視野を広めるという意味でも、いい経験でした。ストーリーを考えてくださいました、ばつさんへお疲れ様でした。そして視聴者の皆さんもぜひ楽しんで見ていってください。
~ 短編「レミリアとぉ...マルクスわぁ...ズッッ友だよっ!!
」6世本人のマイリストコメントより引用
この慇懃なマイリストコメントを見た、昔を知る視聴者の多くは不快感を示し、 殊にこの短編の原作・脚本のばつ氏は「ヘドが出る」とのコメントを残している。
2010年 | ||
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4月2日 4:22 |
超東方第1話「東方のマンガ【オリジナル】 |
|
4月2日 11:32 |
超東方第2話「超東方のマンガ【オリジナル】 |
|
4月4日 | ||
4月6日 |
超東方第4話「超超超東方のマンガ【オリジナル】 |
|
4月12日 |
超東方第5話「超超超超東方のマンガ |
|
4月21日 |
超東方第6話「超超超超超東方のマンガ |
|
5月1日 |
超東方第7話「超超超超超超東方のマンガ |
|
5月21日 |
超東方第8話「超超超超超超超東方のマンガ |
|
6月5日 |
超東方第9話「超超超超超超超超東方のマンガ |
|
11月19日 | ||
12月4日 |
短編「ふしぎなたまご うかされて ▼ |
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2011年 | ||
1月1日 |
超東方第10話「超超超超超超超超超東方のマンガ |
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5月17日 |
超東方第11話「超超超超超超超超超超東方のマンガ |
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6月7日 | ||
7月1日 | ||
7月6日 | ||
10月7日 |
超東方第12話「超超超超超超超超超超超東方のマンガ |
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12月3日 |
短編「咲夜さんと友達になりたくて |
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12月6日 |
6世失踪 「咲夜さんと友達になりたくて」を投稿後、わずか3日にして6世は過去の投稿作品のほぼ全てと、自らのアカウントを削除してニコニコ動画から完全に姿を消した。 |
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2012年 | ||
3月15日 |
活動再開 失踪4ヶ月後、6世は「チェチェン東方」「東方あるくチブ」「さくやとともだちになる」の3短編を再投稿し、何事も無かったかのようにニコニコ動画に復帰した。
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4月22日 |
アカウント復帰後の第一作。「超東方シリーズ」のリメイクであり、キャラクタの造形がまともになっていること以外は現在のところほぼ旧作を踏襲している。 |
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5月3日 | ||
6月4日 |
第九回例大祭で無料配布された6世本を動画化したものが投稿される。 「例大祭そー07bで本を出しますよろしくお願いします |
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6月24日 |
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9月30日 |
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10月27日 |
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11月30日 |
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2013年 | ||
1月9日 |
「【東方手書き劇場】レミリアとぉ...マルクスわぁ...ズッッ友だよっ!!」 脚本担当に ばつ氏(マルキストかつ宇月幸成信者) を迎えた初のコラボレーション短編。
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2月8日 |
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5月18日 |
1年かけてやっと6話である。 一周年記念ということで動画後半に祝賀イラストコーナーが設けられた。イラストの自演疑惑を追求する声が尽きない。
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8月16日 |
第11回MMD杯本選開始日に投稿されたのは作者の自信の表れであろうか。 ちなみに旧作の第10話に相当する回。神霊廟配布前に制作された旧作ではサニーミルクが宮古芳香のポジションであった。
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2014年 | ||
1月14日 |
下記短編と同時投稿された8話。4ヶ月ぶりの投稿にも関わらず話の進展が見られない。
「ぜったいにあやさなえ。」 6世作品での扱いが酷い東風谷早苗と射命丸文のイメージアップを狙って企画された短編。しかし制作は極めて難航し大量のボツ原稿と投稿ブランクを生み出してしまう。当初の企画意図は明後日の方向に飛んで行き、結果として完成したのはクソゲス動画であった。
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2月10日 |
4ヶ月音沙汰なしかと思えば1ヶ月も経たずに投稿されたアンモニア臭い動画。
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5月5日 |
原作を使い切ったせいか制作が難航した模様。やたらと作画枚数が多い。
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7月1日 |
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8月30日 |
「6世さんの東方手書き劇場ボツ絵集」
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9月29日 |
何か良くない天啓を受けたのだろうか。その筋には知られた核物理学黎明期のガバガバ実験にインスパイヤされた動画。
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11月13日 |
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2015年 | ||
4月24日 |
間が開きすぎてもう誰も覚えていなんじゃないと思われるが、大量広告で金枠化し多少は目立ったようだ。
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2016年 | ||
4月17日 |
失踪したと思われていたが約1年ぶりに投稿。
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アカウント復帰後の第一号作品。
あろうことか、かの問題作「超東方」のリメイク作品である。
キャラクタの外見以外のストーリーや構成は旧作をほぼ完全に踏襲しており純然たるリメイクとなっている。
旧作に関しては
「こんなのは東方じゃないksg」
「幼稚園児の落書きかよ」
「ZUNの絵とどっこいレベルだな」
などの非難が散見されたが、リメイクである今作と旧作との差違はキャラクタの外形的造形がほぼ全てである。しかし、この作品は純然たる東方手書き劇場として無難に成立している。現在6世が最も力を入れているシリーズであり、他の短編はあくまでキスメレーシングの番宣であるらしい。
東方二次創作が、キャラクタの外見的造形という極めて皮相的な要素のみに依って成り立っているという事実を浮き彫りにしてした作品である。東方二次創作とは一体何なのだろうか。
ストーリーが連続しているシリーズものは短編と比較して伸び辛いのは周知の事実であるが、再生数至上主義者である6世はキスメレーシングの再生数をなんとか上げようと色々と小細工を弄している。
話数 | 初動再生数 | 投稿日 | 備考 |
1話 | 2754 | 2012-04-22 | ほぼ無名状態であったが有名投稿者による広告等でそれなりの数値を出す。 |
2話 | 1566 | 2012-06-24 | 1話目より下がるのは通常のことだが6世絶望。ざまぁ!。 |
3話 | 3376 | 2012-10-27 | 2話の再生数に絶望したため前月に短編「フラン![]() |
4話 | 6172 | 2012-11-30 | 金枠広告によるドーピング。汚い。 |
5話 | 5591 | 2013-02-08 | 前月に「レ![]() |
6話 | 5282 | 2013-05-18 | じわじわと下降中。所詮この程度。 |
7話 | 4858 | 2013-08-16 | 更に低下。MMD杯にぶつけた愚か者の末路。 |
8話 | 7336 | 2014-01-14 | 残念ながら過去最高の値。 「ぜったいに ![]() |
9話 | 8268 | 2014-02-10 | 前回より更に上昇。投稿間隔によるものか。 |
10話 | 8067 | 2014-05-05 | 3ヶ月ぶりの投稿。概ね前回並み。 |
11話 | 7022 | 2014-07-01 | そろそろ短編の効果も切れてきてようだ。身の程を知るべき。 |
12話 | 8631 | 2014-11-13 | プレミアチケット捨て場と化し広告額が暴騰したため最高値。実力とはいえない。 |
13話 | 9058 | 2015-04-24 | 17,600ptもの広告が打ち込まれ金枠化したにも関わらず再生数は前回比+500に留った。費用対効果が悪すぎて草も生えぬ。 |
14話 | 9238 | 2016-04-17 | 広告は13,600ptと減少したものの再生数は前回比+180と微増した。 約1年のブランクにも関わらず前回並みの推移を出したことは大変に遺憾である。 味をしめた6世が「じゃあ、次も1年後でいいか。」と考えるのは想像に難くない。 |
15話 | 7750 | 2016-08-27 | 意外と速く4ヶ月で投稿。再生数はそれなり。それなり。 |
初短編。
某有名動画シリーズに極めて類似したタイトルを冠されているが、その内容たるや寸毫も関係が無い。(タイトルで、また釣ろうとしていたと推測される)まして「此処は宛ら紛争地帯!」とのタイトル煽り文を鑑みて、現実のチェチェン紛争との間にストーリー等の直接の類似性を求めようとする試みはおそらく徒労に終わるだろう。
さて、この作品は視聴者の間では「カレー」という通称で呼び習わされている。6世作品を論ずる際に何の前置きもなく「カレー」の単語が出てきた場合は本作品を指すため初学者は注意されたい。「チェチェン東方」と正式名称を呼ばれることは殆ど無い。
6世氏の初東方PV作品。
ザ・クロマニヨンズの名ナンバー「歩くチブ」と6世氏の東方世界観のコラボレーション作品である。
6世氏はこの作品を単なるエンターテイメントとしてではなく、超東方から続く、現状のニコニコ東方界に対する問題提起の作品として世間に公開した。今日の東方は、原作派と二次派との間にはパレスチナの絶望の壁より高き垣根が存在することは否めないだろう。6世氏はその不毛な争いを嘆き、あえて東方負の二次創作をテーマにすることによって、我々の鬱屈した東方世界を鋭く断罪したのだ。
その東方projectへの深い造詣と含蓄に富んだ今作品が、ニコ童祭で熱心なファンの手によって大衆の目に曝されることとなったのは偶然ではないだろう。平々凡々とした動画が流される中、運命的に舞い降りた真の芸術を目にしたその時の視聴者の驚きは想像に難くない。ともすれば衒学的で傲岸不遜になりがちな東方創作者である。この作品を拝聴することによって初心を取り戻すことは、きっと何にもまして大切なことではないのだろうか?
あるくチブを論ずるにあたり、この「僕はロリコン」に言及しないことはあり得ない。
この作品を見てもらえれば理解できるであろうが、この作品は構成、人選からしてあるくチブと非常に酷似している。しかし、私はここで剽窃だとかオマージュなどと愚昧な言葉を並べる心算は毛頭ない。
私がここで述べたいのは6世氏と僕はロリコンの作者とのシンクロニシティが存在した、ということである。ほぼ同時期に同内容の動画がニコニコ動画に投稿されたことには何かしら意味があるのだろう。ある人は二つの投稿時期の差について舌を動かすかもしれない。確かに僕はロリコンは09年、あるくチブは12年に投稿されたものである。しかしながらこの2年という数字は実は数理統計的に棄却されるので無いと考えた方が良いだろう。(開闢からの時間で2と言う数字の商を出して処理したと考えれば分かりやすい)この二つの動画はお互いに止揚しシュトルムウントドランクを最終的に東方世界をより昇華させる効果を生んだ。ここでは6世氏だけでなく、僕はロリコンの作者だしお氏にも我々は賞賛の眼差しを向けるべきであろう。
レミリアを筆頭とする紅魔館の面々は共産主義者であり、 紅霧異変が霧による太陽光の遮蔽などという物理的な事象を目的としたものではなく、 最終的には幻想郷の思想的赤化を企図した極めて政治的な策謀であった。この説は2002年(C62)の東方紅魔郷の頒布以来、表立って語られることは殆どなかったものの界隈の一部では根強く囁かれていた。本短編はこれに基づいた革命的作品であると同時に、レミマルカップリングの嚆矢となった金字塔的動画としても知られている。
現代資本主義の代弁者たる東風谷早苗、 マルキスト的立場からそれを批判するレミリア・スカーレット、 両名の論争を中立的な博麗霊夢が傍観するという構成となっている。博麗霊夢が我々視聴者の立場を表していることは言うまでもない。
8分強の動画を通じて、狂瀾を既倒に廻らすことは叶わぬまでも、ソビエト連邦崩壊以降、人間性を易々と踏みにじるまでに先鋭化した現代資本主義社会に向けた作者の警鐘を感じ取ることができる。
東風谷早苗、レミリア・スカーレット、両者の論争が如何なる形で決着するのかは動画を視聴して読者のその目で確かめて貰いたい。
周囲からのゲス扱いに悩んでいた東風谷早苗と射命丸文。
健気にも状況の改善を目指していろいろと試行錯誤するものの空回りばかり。
最終的に彼女たちの出した答えとは?
6世作品において扱いの酷いキャラ筆頭といえば、東風谷早苗と射命丸文の両名であることに異論のある者は少ないと思われる。 不本意ながら弁護めいたことを書いておくと6世が二人に対して特段悪意を持っているというわけではなく、心中のキャラ像の赴くまま動かしたらああなったというだけであろう。とは言え、当然の帰結として界隈一大勢力である早苗ファン、特にその内部派閥である清純派早苗セクトとの関係が悪化の一途を辿っていることは誰の目にも明らかであった。
この状態のままキスメレーシングの投稿を重ね、彼らの忍耐力を試すような真似を続けた場合どのような事態が惹起されるか、想像力豊かで知られているわけではない6世にも容易に予測できたようである。
本作「ぜったいにあやさなえ」は清純派早苗セクトを慰撫し、彼らとの電撃的和解を最終目標とする旋乾転坤の一策として企画された。テーマは「早苗age」、東風谷早苗と射命丸文の善良な一面に焦点を当てた可能な限りハートフルな動画を投稿する。これを以ってセクトの歓心を買わんとする姑息な目論見である。
さて、動画を視聴した方にはお分かりのこととは思うが上記の事情はその一切について結果的に無視された。
本作の制作開始は2013年初旬にまで遡る。タイトルとテーマ、序盤の展開だけは早々に決定していたものの、物語の結末とそこに至る過程は全くの白紙であった。
見切り発車で開始された動画制作が行き詰まった場合、特に作品テーマと作家性が著しく乖離しているケースにおいて、これがどのような悲惨な事態に発展するか、今回の件はそれを端的に表していたと言わざるを得ない。
結末の見えないデスマーチのような動画制作はやがて6世の精神を蝕み、幾度もの執筆中断と再開が繰り返された。ストレスから酒量は著しく増え、奇声を発したことも数度では無い。
最終的には50枚もの原稿をボツにして軌道修正を行うという、ある種の英断を行い動画は完成。
しかし既に暦は2014年を迎えていた。
自分たちのやりたいようにやって好感度が上がってこそ意味があるんです!
取り繕った私じゃない・・。本当の私をみんなに有無を言わさず信仰させたいです!!
劇中終盤にて東風谷早苗と射命丸文が悟ったかのように発するこの完全な開き直り的セリフは、疲弊しきった6世自身の魂の絶叫であり、企画意図に対する明確な敗北宣言でもあると同時に、清純派早苗セクトにへ向けた絶縁通牒も兼ねていたことは衆目の一致するところである。しかしながら、この結末が6世の当初からの本意であったとは考えにくく、見切り発車的に開始した物語の落とし所に窮したゆえの緊急避難的展開であったのは間違いない。
大悟したあとの早苗と文の生き生きとした描写には6世の作家的資質の方向性をひしひしと感じてしまう。
大量のボツ原稿と長い投稿ブランク期間を発生させ、制作の行き詰まりから来る精神的変調を乗り越え、難産の末ようやく生み出されたものが本作である。しかし、当初の目的は全く達成されず、あまつさえ二人のゲスなキャラ像を無駄に補強したためセクトとの関係を修復不能にまで悪化させるという大変に遺憾な結果に終わった。彼らの報復は時間の問題であろう。
ただ、再生数的には非常に成功し多くの視聴者をキスメレーシングに誘導したばかりか、公式ランキングの東方カテゴリで1位(デイリー)をとったため6世本人は大満足らしい。クソすぎる。
東方カテゴリ1位の記念にわざわざ応援動画を制作、投稿した者がいる。何を考えているのか。
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最終更新:2023/05/29(月) 07:00
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