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ABCモーターズ・リミテッドとは、イギリスに存在した会社である。エンジン、自動車、オートバイを展開していたが、1951年にヴィッカースに吸収された。
前身はオールブリティッシュ・エンジン・カンパニー・リミテッドで、これが1914年にABCモーターズ・リミテッドとなった。初期の航空機用エンジンメーカーとして、複数のエンジンを手がけた。特にドラゴンフライの開発失敗で知られる。
1918年、航空機分野で繋がりの深いソッピースと連携し、製造と販売をソッピースが、設計を自身が担当する形でオートバイ事業に参加を試みた。これが最終的にはABCとして発売されることとなる。また、翌年にはギルバート・キャンピングLtd.に製造を委託し、スクーターのスクータモタを販売。そして経営の多角化を目指すソッピースの傘下となった。
1920年、自社開発自社製造で自動車事業に進出。同年の1920年にはA.B.C.モーターズ(1920)リミテッド、通称ABCモーターサイクルが存在した。この会社については「ABCモーターズと同じ創立者、経営者だが別の法人である」という説もあるが、名称変更とする説もあるなどマイナー会社らしく情報が錯綜しており、その関係性は判然としない。
しかしソッピースは1920年に経営破綻し、会社は1921年にハーパー・ビーングループの傘下となる。以降は不明な点が多いが、当時既に行き詰まっていたハーパー・ビーンは1921年にグループ解消に至るため、少なくともハーパー・ビーンからは独立したと思われる。
その後、スクータモタは1922年に、自社でのバイク製造は1923年に終了したが、ABCバイクの製造自体は外部の企業により続けられたと思われ、1925年まで継続された。また、意外と自動車が伸び、1927年(1929年説も)まで製造。最終的に2モデルを展開したようだ。
1929年には航空機、ロビンを1機開発、製造。その後は目立った話題もないようで、1951年にヴィッカースに吸収されるまで細々と航空業界に携わったようである。
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最終更新:2024/04/25(木) 21:00
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