AW-2とは、鉄道車両(動力車)の笛装置である。国鉄の教本の表記ではAW2形笛となっている。
蒸気機関車の汽笛と混用を避けるため、ここでは教本通り 『気笛』 と表現します。
JR等の動力車には、運転取り扱い上の各種合図やその他の警告を行うため気笛装置を設けるようになっている。
笛は普通、運転室の屋根上に取り付けられ元空気ダメの圧縮空気を利用して吹鳴する。
笛体の前と後ろに黄銅製の短円筒(高音)と長円筒(低音)が取り付けられ、笛弁から空気管へ送られてくる圧縮空気は笛体内室へ入り、前後に分かれ弁の噴気口(リング状ノズル)から前後の円筒外周壁に向かって吹き付けられる。
このとき各円筒はそれぞれ異なった振動音を発し、これが互いに調和して澄んだ音となる。
この気笛はクラリオン笛とも呼ばれるが、噴気口は非常に狭い隙間なのでゴミが詰まったりする。
また、雪や氷のために噴気口が閉塞されたりすると気笛吹鳴音が低くなるので、降雪の多い地方で運用される機関車は特に気笛の上に覆い(気笛カバー)を設けてこれを保護している。
気笛の音色は、筒連結棒両端にある袋ナットを緩め円筒フタ一体のナットを動かし、笛体と円筒の隙間を変えて音色(高音と低音のバランス)を調整する。
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最終更新:2024/04/24(水) 04:00
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